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“なりたい姿がギャルだった” アトピーの克服や15キロの減量を乗り越え、美麗に変身した男子たち

 女性らしい服装やメイクを施して、さまざまな活動に取り組んでいるインフルエンサーも多い。その中には、容姿に自信のなかった過去の写真と、ガラリと変わった現在の写真を並べてSNSに投稿し、その変貌ぶりで多くのフォロワーを沸かせている投稿者もいる。今回は、ジェンダーレスな姿で美を追い求める2人の男性それぞれに、活動の理由や、過去の自分について、今後の目標などを聞いた。

ぎゃるひなさん

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■ワイルド男子が15キロの減量を経てギャルに「男子トイレに入り、迷惑をかけたことも…」

 最初に紹介するのは、「心の底からギャルになりたい!」という目標を掲げる、ぎゃるひなさん。女性にしか見えない美麗な写真をSNSに投稿しているが、かつてはワイルドな風貌だった過去を明かしている男性だ。高校生当時の写真をSNSに投稿した際は、たくさんの反響と驚きの声が上がった。実際にメイクをしたり、ギャルっぽい服を着て出かけるようになったのは、1年半ほど前からだという。

 「ずっと憧れていたものに、ようやく一歩踏み出したという感覚ですね。ギャルは可愛いだけの存在ではなく、カッコよくて、力強くて、スマートなイメージで。ファッションはもちろん、立ち振る舞いも含めてすべてが魅力的です。まずはダイエットに励んで、体重を15キロ減らしました」。

 そして今では、ギャル姿での活動を思う存分満喫しているという。しかし、実際に女装をして出かけるときには、困惑してしまう機会もあるよう。「お手洗いの使用時は毎回気を使います。ふつうに男性用トイレに入ると、他の方をびっくりさせてしまうし、“ここは男性用だよ!”と言われて、お騒がせしてしまったこともあって…」。

 自分らしい生き方を謳歌するにあたり、それまで考えたことのなかった新たな“悩み”にも直面することも。「私自身、男性として女性の格好がしたいだけなのか、心身ともに女性になりたいと思っているのか…その答えがまだ出ていないんです」。

 今まさに、自分探しの真っ最中だというぎゃるひなさん。しかし、そこに暗い気持ちや後ろめたさはなく、“どんなときでも自分らしく”というポジティブな気持ちで答えを探していきたいとのこと。「今の私が、17歳のころの写真を見ておもしろいと感じるように、何十年後かの歳を重ねた私が、ギャルを目指している“今の私”の写真を見てほほ笑むことができたら、いい人生を送れているんじゃないかと。後悔のないように、毎日を楽しく生きていきたいですね」。

■“ガーリッシュ男子”は“なりたい姿”を追い求めた結果「今の自分は生き生きしている」

ひろきちくん

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 続いて紹介するのは、“ガーリッシュ男子”として、美麗な写真をTwitterに投稿している、ひろきちくん。一昨年の9月には、学生時代の垢抜けていない写真と、ピンクの髪でメイクを施した現在の写真を並べて投稿し、フォロワーたちを驚かせていた。

 SNSにアップした写真は10年ほど前のもの。当時の容姿については嫌悪感があると話す。「全身がひどいアトピーで、学生時代はよくバカにされていました。どれだけ気をつけても、病院で薬をもらっても、完全に治ることはなくて。もともと目が小さくツリ目なので、目つきが悪いとか不細工とか、さんざんなことを言われていましたね。コンプレックスだらけの学生時代でした」。

 そんな時代を経て、もっとも自分らしい…と思えるスタイルを見つけ出したひろきちくん。改めて、ビフォーアフターを見てみると、自身でも表情が大きく変わっていることに驚いたそう。「過去の自分はいかにも自信がなさそうなのに対して、今の自分は生き生きしていますね。もちろん、コンプレックスはまだあるものの、メイクの楽しさや素晴らしさを知って、人生が楽しくなりました」。

 Twitterのプロフィールには“ガーリッシュ男子”と書かれている。聞きなれない呼称だが、これは本人による造語だそう。

 「“こうありたい”という、ありのままの姿を表現していくうちに今の自分になりました。僕自身は“女装”をしているという認識はなく、“女性になりたい”という願望もなくて、ただ可愛いファッションの方が好きというだけなんです。何かいい言葉はないかなと考えて、“ボーイッシュ女子”の反対語として、“ガーリッシュ男子”と名乗るようにしたんです」。

 自分らしい生き方を確立し、毎日を楽しく過ごしているという、ひろきちくん。「多様性が認められつつある世の中ですが、LGBTや女装に対する認識は、まだまだ食い違っているところがたくさんあると思っています。そうした違いを伝えていきたいし、みんなが楽しい気持ちになれる情報をどんどんシェアしていきたいですね。見てくれる人に勇気や元気を与えられる存在になりたい…というのが、いまの目標です」。


取材・文/ソムタム田井

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