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チョン・ウソン、「俺には夢がなかった」日本未公開主演作『ビート』JAIHOで配信

 韓国映画界のトップを走るスター俳優の一人、チョン・ウソンが主演を務めた日本未公開作品『ビート』(1997年)が、映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」で26日よりプレミア配信開始となる。このたび、“90年代最も記憶に残る青春映画の名シーン”と呼ばれる本編映像が解禁となった。

チョン・ウソン主演、日本未公開作品『ビート』(1997年)映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」2月26日よりプレミア配信開始

チョン・ウソン主演、日本未公開作品『ビート』(1997年)映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」2月26日よりプレミア配信開始

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 1994年『KUMIHO 千年愛』でスクリーンデビューを果たし、2004年に日本でも爆発的に大ヒットを記録した韓国映画『私の頭の中の消しゴム』で、ソン・イェジン(『愛の不時着』)と共演し、日本でも人気を確立したチョン・ウソン。

 彼の“幻の主演作”『ビート』は、1997年のIMF通貨危機が現実となり、混沌の時期を過ごす韓国の若者たちの不安をそのままに描いたかのような青春映画。チョン・ウソンの世の中や大人たちに対する不満が今にも爆発しそうな危うげな演技は、”韓国のジェームス・ディーン“と称され、彼が発した「俺には夢がなかった」というせりふは今でも名せりふとして韓国で知られている。

『ビート』(1997年)場面写真

『ビート』(1997年)場面写真

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 不良同士、仲が良かった高校生ミンとテスは、社会からドロップアウトした後別々の道を歩む。悪の道を極めようと突き進むテス(ユ・オソン)に対し、心を入れ替え商売の道に進もうとするミン(チョン・ウソン)。そんなミンにとって、運命的な出会いを果たした女性ロミ(コ・ソヨン)だけがたった一つの希望だったが…。

 解禁された動画は、「みなさんに私の映画を紹介できてとてもうれしく思います」と、日本語であいさつするキム・ソンス監督のビデオメッセージから始まる。ファン・ジョンミン&チョン・ウソンが『アシュラ』以来の共演となる新作映画『ソウルの春(原題)』の監督も務め、先日クランクインが発表されたが、その準備中に撮影された。

『ビート』(1997年)場面写真

『ビート』(1997年)場面写真

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 コメント映像に続く、本編映像は、人生に夢も希望もなく路頭に迷うミンが、親友テスから譲ってもらった大切なバイクに乗って夜道を走行するシーン。目に涙を浮かべながら前を見つめるミンは、ふと走行中のバイクから手を放し、目を閉じる。まるで人生の悲しみから自らを解放するようなその姿は、まさにこの時代の美しさとスリルを象徴しているよう。人々の心に刻まれるのも納得の名シーンだ。

 バイクのシーンについてソンス監督は、「とても寒い冬に撮ったが、チョン・ウソンさんは勇敢に演じてくれた」と当時のエピソードを明かす。さらに、「俳優たちがまだ20代だったころ、“友人たち”と集まって作った映画だ」「『ビート』を撮影していた時が、私にとって美しく夢のような時代だった」と語る。それは、90年代韓国映画のこの熱気が、今世界中から注目を集めることになった韓国映画界の原点になっていることの証と捉えることもできる。

■視聴方法などの詳細
www.jaiho.jp

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