現地時間8日に「第94回アカデミー賞」ノミネーション発表があり、ウィル・スミス製作&主演の映画『ドリームプラン』(23日公開)が、作品賞、主演男優賞(ウィル・スミス)、助演女優賞(アーンジャニュー・エリス)、歌曲賞(ビヨンセが歌うエンディング・テーマ「Be Alive」)、脚本賞、編集賞の6部門にノミネートされた。
『ドリームプラン』は、世界最強のテニスプレーヤー姉妹、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズの実父リチャード・ウィリアムズの驚きの実話を映画化した作品。原題はズバリ「KING RICHARD」。テニス未経験のリチャードが、2人の娘が生まれる前から独学で唯一無二の「計画書=ドリームプラン」を作り、その計画を信じて家族一丸となり、2人の世界チャンピオンが誕生した、その知らざる秘密が描かれる。
アカデミー賞の前哨戦の一つとされる「第79回ゴールデングローブ賞」(現地時間2022年1月9日発表)でウィル・スミスが主演男優賞(ドラマ部門)を獲得したのをはじめ、すでに29の賞を獲得(22年2月8日現在)している本作の関係者は、映画賞レースの最高峰であるアカデミー賞への期待を募らせている。特にウィル・スミスは3度目のアカデミー賞主演男優賞へのノミネート(過去に01年『ALI アリ』、06年『幸せのちから』でノミネート)で、初のオスカー獲得が有力視されているのだ。
それほどまでにこの映画が評価されているのはなぜか。一つは、リチャードを演じたウィルの演技がすばらしいということ。米国のメディアはこぞって「ウィル・スミスはアカデミー賞受賞確実!」(Los Angeles Times)、「本作のウィル・スミスを打ち負かすのは、困難だ。」(The Hollywood Reporter)などと称賛している。
ウィル・スミスの演技が絶賛されている名場面のひとつが、リチャードの“計画”というか“方針”で試合出場を控えていたビーナス(演:サナイヤ・シドニー)が、3年ぶりに出場することになり、テレビのインタビュー取材を受けていた最中、リチャード(ウィル)がぶち切れて、質問を制止する場面。全米公開前の昨年11月7日(現地時間)にオンラインで行われたプレスカンファレンスでは、司会者が「私はこの映画を2回見ましたが、みんなあそこで拍手していた」と話していた。
期待の星にも関わらず試合に出場しないビーナスに疑問を抱いている様子のインタビュアーは、「勝てると思う?」「勝つと確信を?」「自信たっぷりだね」と皮肉交じりに質問を畳みかける。ビーナスは落ち着いた様子で「勝ちます。自信があります」と返答する。インタビュアーはさらに皮肉を込めて、「とても簡単に言うね。なぜ?」と挑発するが、ビーナスはクールに「信じているから」と応じる。
インタビュアーが「3年間も試合していないのに?」と、さらに質問を続けようとしたところで、リチャードが「すまないが、言わせてくれ」と割って入る。「インタビュー中です」と言われても、カメラが回っていてもお構いなしだ。「娘は最初に自信を持って答えた。なぜ何度も?」と怒りを露わにし、「質問には答えたぞ。まだ子どもだ。子どものままにさせておけ。堂々と対応したんだ。もう十分だろ!」とシャットアウトした(当該シーンはWEB上で観ることができる)。
もちろんこのシーンも実話に基づいて生まれたもの。ウィルは「あのインタビューは有名です。リチャード・ウィリアムズがレポーターに『彼女はそうは言っていない! でも、彼女はすごい自信を持って言ったんだ!』と厳しく言った。僕はあれをリアルタイムで見ていました。その時のビーナスの表情は忘れられません」と話した。
時に破天荒な人物と評されるリチャードだが、どんなことがあっても娘を守るという信念は絶対に曲げない。そこに娘たちも揺るぎない信頼を寄せている。ウィルは「僕が現れた時に、自分の娘にもあんな顔になってほしいと思ったんです。彼女はライオンを抱えているようでした。すごく自信と余裕がある。このライオンが自分を守ってくれると言わんばかりに。僕はリチャード・ウィリアムズが本当に好きになりました。もう20年以上前のことですが。この映画の機会が訪れた時、最初に思い出したのは、そのことでした。父が娘をあんなふうに守る様子を世界に見せてあげたいと僕は思ったんです」と、プロデューサーとして映画化を熱望した理由にも触れている。
息子が2人と娘が1人、3人の父親でもあるウィル。本作に携わったことで「自分自身の子育てについて考えたりしたのか?」という質問には次のように答えている。
「何かの役を受ける時、僕はそれを探索の機会ととらえて、そこから何かを学びたいと思っています。今作からは、子どもを監督するのでなく、子どもの横に並ぶという、新しい子育てのやり方を知りました。これはすごく変わったコンセプトです。ウィリアムズ一家はそれを見事にやっていたんです。彼らにはルールがある。すばらしいルールが。その中心にあるのは、信念。そこからみんなで(ゴールに)向かっていく。だけど『お前はまだ子どもだ。俺が正しい。俺の言う通りにやれ』ということはしない。すごく違うアプローチで、目が覚めるようでした。僕自身の父は軍隊にいたので、全然違いました。僕が幼い時、子どもには意見を言う権利がありませんでした。子どもは自分がやるべきことをやる。そのやり方にも良いところはある。でも、すごく違うと思います」
正解のない子育てにおいて、観る者それぞれに気づきを与えてくれる点、リチャードのような信念に基づく行動力と熱意があれば、現実を動かすことができるということも、本作が作品賞や脚本賞にノミネートされている大きな要因なのかもしれない。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
『ドリームプラン』は、世界最強のテニスプレーヤー姉妹、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズの実父リチャード・ウィリアムズの驚きの実話を映画化した作品。原題はズバリ「KING RICHARD」。テニス未経験のリチャードが、2人の娘が生まれる前から独学で唯一無二の「計画書=ドリームプラン」を作り、その計画を信じて家族一丸となり、2人の世界チャンピオンが誕生した、その知らざる秘密が描かれる。
アカデミー賞の前哨戦の一つとされる「第79回ゴールデングローブ賞」(現地時間2022年1月9日発表)でウィル・スミスが主演男優賞(ドラマ部門)を獲得したのをはじめ、すでに29の賞を獲得(22年2月8日現在)している本作の関係者は、映画賞レースの最高峰であるアカデミー賞への期待を募らせている。特にウィル・スミスは3度目のアカデミー賞主演男優賞へのノミネート(過去に01年『ALI アリ』、06年『幸せのちから』でノミネート)で、初のオスカー獲得が有力視されているのだ。
それほどまでにこの映画が評価されているのはなぜか。一つは、リチャードを演じたウィルの演技がすばらしいということ。米国のメディアはこぞって「ウィル・スミスはアカデミー賞受賞確実!」(Los Angeles Times)、「本作のウィル・スミスを打ち負かすのは、困難だ。」(The Hollywood Reporter)などと称賛している。
ウィル・スミスの演技が絶賛されている名場面のひとつが、リチャードの“計画”というか“方針”で試合出場を控えていたビーナス(演:サナイヤ・シドニー)が、3年ぶりに出場することになり、テレビのインタビュー取材を受けていた最中、リチャード(ウィル)がぶち切れて、質問を制止する場面。全米公開前の昨年11月7日(現地時間)にオンラインで行われたプレスカンファレンスでは、司会者が「私はこの映画を2回見ましたが、みんなあそこで拍手していた」と話していた。
期待の星にも関わらず試合に出場しないビーナスに疑問を抱いている様子のインタビュアーは、「勝てると思う?」「勝つと確信を?」「自信たっぷりだね」と皮肉交じりに質問を畳みかける。ビーナスは落ち着いた様子で「勝ちます。自信があります」と返答する。インタビュアーはさらに皮肉を込めて、「とても簡単に言うね。なぜ?」と挑発するが、ビーナスはクールに「信じているから」と応じる。
インタビュアーが「3年間も試合していないのに?」と、さらに質問を続けようとしたところで、リチャードが「すまないが、言わせてくれ」と割って入る。「インタビュー中です」と言われても、カメラが回っていてもお構いなしだ。「娘は最初に自信を持って答えた。なぜ何度も?」と怒りを露わにし、「質問には答えたぞ。まだ子どもだ。子どものままにさせておけ。堂々と対応したんだ。もう十分だろ!」とシャットアウトした(当該シーンはWEB上で観ることができる)。
もちろんこのシーンも実話に基づいて生まれたもの。ウィルは「あのインタビューは有名です。リチャード・ウィリアムズがレポーターに『彼女はそうは言っていない! でも、彼女はすごい自信を持って言ったんだ!』と厳しく言った。僕はあれをリアルタイムで見ていました。その時のビーナスの表情は忘れられません」と話した。
息子が2人と娘が1人、3人の父親でもあるウィル。本作に携わったことで「自分自身の子育てについて考えたりしたのか?」という質問には次のように答えている。
「何かの役を受ける時、僕はそれを探索の機会ととらえて、そこから何かを学びたいと思っています。今作からは、子どもを監督するのでなく、子どもの横に並ぶという、新しい子育てのやり方を知りました。これはすごく変わったコンセプトです。ウィリアムズ一家はそれを見事にやっていたんです。彼らにはルールがある。すばらしいルールが。その中心にあるのは、信念。そこからみんなで(ゴールに)向かっていく。だけど『お前はまだ子どもだ。俺が正しい。俺の言う通りにやれ』ということはしない。すごく違うアプローチで、目が覚めるようでした。僕自身の父は軍隊にいたので、全然違いました。僕が幼い時、子どもには意見を言う権利がありませんでした。子どもは自分がやるべきことをやる。そのやり方にも良いところはある。でも、すごく違うと思います」
正解のない子育てにおいて、観る者それぞれに気づきを与えてくれる点、リチャードのような信念に基づく行動力と熱意があれば、現実を動かすことができるということも、本作が作品賞や脚本賞にノミネートされている大きな要因なのかもしれない。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
このニュースの流れをチェック
- 1. ウィル・スミス、アカデミー賞への期待高まる『ドリームプラン』日本版予告
- 2. テニス世界最強姉妹の誕生秘話『ドリームプラン』字幕監修は伊達公子
- 3. ウィル・スミスの心を動かした“アメリカン・ドリーム”『ドリームプラン』特別映像
- 4. ウィル・スミス、ゴールデングローブ賞主演男優賞受賞の迫真の演技 『ドリームプラン』本編映像
- 5. ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹、映画『ドリームプラン』撮影現場に現る
- 6. ウィル・スミス主演『ドリームプラン』子育ての信念を熱弁する本編映像
- 7. ウィル・スミス、『ドリームプラン』は「単なるテニス映画とは違う」メイキング&15秒スポット
- 8. 漫画家・蒼木雅彦、ウィル・スミスの“猛烈パパ”ぶりをイラスト解説
- 9. ウィル・スミス主演『ドリームプラン』正解のない子育てに気づきを与えてくれる映画
- 10. テニスの女王ウィリアムズ姉妹の父親を映画化、ファミリーが出した条件は「毎日、すべて」
- 11. ウィル・スミス主演『ドリームプラン』メンタル強っ!押しの一手の本編映像
- 12. 映画『ドリームプラン』子役もモデルになった家族も賞賛するウィル・スミスの“誠実さ”
2022/02/12