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木村拓哉、学園スポーツドラマ初挑戦 高校ボクシング部のコーチ役「逃げずに演じたい」 福田靖氏と7年ぶりタッグ

 俳優の木村拓哉が4月スタートのテレビ朝日系木曜ドラマ『未来への10カウント(仮)』(毎週木曜 後9:00)に主演することが発表された。『HERO』シリーズ(2001〜2015年)や『CHANGE』(2008年)で名タッグを組んだ脚本家・福田靖氏と7年ぶりに連携し、学園スポーツドラマに初挑戦する。

テレビ朝日4月期木曜ドラマ『未来への10カウント(仮)』に主演する木村拓哉 (C)テレビ朝日

テレビ朝日4月期木曜ドラマ『未来への10カウント(仮)』に主演する木村拓哉 (C)テレビ朝日

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 木村が演じるのは、高校時代にボクシングで4冠を達成した後、30年近くの時を経て高校ボクシング部のコーチに就任する主人公・桐沢祥吾。ところが、桐沢の人生が輝いていたのはごく一時期。実は、大学時代にはある理由でボクシングを断念。その後も最愛の妻を亡くした上、さらなる不運に見舞われ、今では生きる希望を完全喪失している男となっていた。そんな男の人生は、図らずもボクシング部のコーチになったことで、少しずつ熱を取り戻し、大きく動き出すことになる。

 木村自身も「ここまで物語のスタート時点で腐っている人間は、これまで演じたキャラクターの中でもまれに見る存在」という桐沢。「さらに今回は、自分が本格的にやったことのない“ボクシング”という、福田さんからの新たなパスもある! それをどうさばいていくべきか…。皆さんと一緒に模索を重ねながら、安心感のあるテレ朝ドラマとは一線を画す“新しい空気をまとった作品”を作りたい」と闘志を燃やしている。

 どん底スタートの主人公・桐沢を中心に、本作で描かれるのは世代を超えた青春群像劇。当初は母校・松葉台高校のボクシング部にコーチとして戻ることに対し、乗り気ではない桐沢。しかし、「いつ死んでもいい」とまで言い切ってしまう自分を心配する親友や恩師から強引に背中を押され、コーチを引き受けると「強くなりたい」「勝ちたい」と汗まみれになってサンドバッグを打つ高校生たちを目の当たりにするうち、自分自身の中にも少しずつ熱いものがよみがえってくるのを実感。青臭くもがむしゃらな熱を秘めた高校生たちと真剣に向き合い、ぶつかり、共に悩み、鼓舞し合いながら桐沢は迷える若者たちを変えていくと同時に、自分自身も変化を遂げ、新たな未来に向けて走り出していく。

 人生の応援歌ともいえる青春スポーツ・エンターテインメント。主演の木村を中心に、近日発表予定の豪華実力派キャスト陣が一致団結してお届けする熱きドラマとなる。

■コメント
【木村拓哉】
 ここまで物語のスタート時点で腐っている人間は、これまで演じたキャラクターの中でもまれに見る存在。「いつ死んでもいい」と言ってはばからない桐沢が漂わせるヤバさの温度感や、そんな彼が周りにいてくれる人たちの存在の豊かさによって徐々に目に光を宿していく感覚を、どんなバランスで演じていくか…。台本にはない挿絵を想像しながら、今まさに探っている最中です。今回はコロナなど、皆さんの気が滅入るような社会背景を若干想起させる物語にもなっていますが、そこは今回演じさせていただくキャラクターの“リアルな部分”なので、逃げずに演じたいと思っています。

 さらに今回は、自分が本格的にやったことのない“ボクシング”という、福田(靖)さんからの新たなパスもある! それをどうさばいていくべきか…。長年ボクシングから離れていた中、突然コーチとして舞い戻る設定ではあるのですが、ゆくゆくは自分が単純に撮影現場に同席するだけでは担えない内容にもなっているので、究めるべき加減が難しく、「ちょっと考えものだなぁ…」と思っているところです(笑)。

 実は今回、福田さんとはテレビドラマでは珍しいほど、台本を作る段階でお互いに密なパスを出し合い、物語のフォーメーションなどを作り上げているんです。こういったセッションができることは非常に心強いですし、今後も作品を共に作る皆さんと一緒に模索を重ねながら、安心感のあるテレ朝ドラマとは一線を画す“新しい空気をまとった作品”を作りたいです。桐沢として、今の時代の高校生を演じてくださる皆さんから何を感じるのか現時点では想像がつきませんが、それもまた楽しみでなりません。

 視聴者の皆さんにはぜひ、このストーリーの関係者になっていただきたいです。実際、自分が学園ドラマを見るときって、理想の先生や嫌いな先生、生徒たちの恋愛関係にすごく肩入れし、身近な人物になった気分で「アイツ、どうなるんだろう?」と、ドキドキしながら見ていたんですよね。今回も、視聴者の皆さんにそういう感覚を覚えていただければな、と思います。

【福田靖(脚本)】
 木村拓哉さんとのお仕事は3作目ですが、これほどご本人とディスカッションして作っていったドラマは初めてです。驚いたのは、今までは木村さんが“太陽”で、周りの登場人物たちは“月”だったのに、今回は木村さん自ら“月”になりたいと思ってらっしゃっていたこと。自分の口からそうはおっしゃいませんでしたが、僕は木村さんとの会話の中でそう解釈しました。このドラマで木村拓哉さん演じる主人公・桐沢祥吾が放つのはキラキラしたまぶしい光ではありません。月の、その陰りのある美しさに魅入ってしまうような光です。僕もまだ見たことのない光です──。

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  1. 1. 木村拓哉、学園スポーツドラマ初挑戦 高校ボクシング部のコーチ役「逃げずに演じたい」 福田靖氏と7年ぶりタッグ
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