ラジオパーソナリティーや演出・脚本家など幅広く活動しているマンボウやしろと、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が4日、オンラインで行われた、小説『あの頃な』出版イベントに登場した。 やしろ初となる同小説は、2020年初頭から世界を席巻した新型コロナウイルスをテーマに、「劇的に変化した世界で生きる私たちの日常は、どこに向かっていくのか?」と、ラジオの現場でコロナを報道し、リスナーの声を聞き続けたやしろが、抱えてきた想いを物語に昇華させた25本のショートショートとなっている。 コロナをテーマにした作品について又吉より「この2年間くらいの実感が入っているのですか?」と問われると、やしろは「ラジオをやっていろんな人の話を聞いて、(原稿を)読んだりする機会が多かった」と説明。 続けて「必要以上にニュースを見た。多い時で1日4〜5時間。専門家が言っている言葉の中に、共通して『あれ? これって大事なことなんじゃないの?』と、たまに(ネタが)落ちていて、それを捕らえたり」と話し、客観的な視点で執筆したことを告白した。 また、「ネットもこの2年間は“陰謀論”も含めて、『どういった考え方があるんだろう?』と。『コロナはない』と言っている人は、何がもと(根拠)でないと言っているのだろうか? というのを、とにかく調べた」とし、「(本には)基本的に僕の感情は入れないようにした。なるべく客観的に」と伝えた。
2022/02/06