「第74回カンヌ国際映画祭」(2021年)に出品され、観客の喝采を浴びた映画『ブルー・バイユー』が、2月11日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される。
本作は、韓国で生まれ、3歳で遠くアメリカに養子に出された青年アントニオが、自身は知る由もない30年以上前の書類不備で、国外追放命令を受けるが、家族とは離れないと決心し、ある決断を下す――アメリカの移民政策で生じた法律の“すき間”に落とされてしまった男とその家族の愛の物語。
監督・脚本・主演を務めるのは、映画『トワイライト』シリーズで俳優として知られ、監督としても数々の賞を受賞している韓国系アメリカ人、ジャスティン・チョン。共演は、『リリーのすべて』(15年)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。
チョン監督は、「韓国人コミュニティを通して国際的な養子縁組の話を知りました。最初は韓国内で始まったものが、朝鮮戦争の後に国際的になり、韓国人の子どもがアメリカや南米やインドにもらわれるようになったんです。それで興味を引かれて調べるうちに、この映画のように、海外に養子にもらわれて育った子どもが、後に国外追放になったり、あるいはまた戻ったりというケースがたくさんあることを知って驚きました。そして、こういう話をほとんどの人は聞いたことがないことに心を痛めました。これは絶対語られるべきストーリーだと思ったのです」と本作の制作を決意したきっかけを語っている。
本作でチョン監督が目指したのは「今の時代に即していながらも、時代を超えた作品にしたいと思っていました。移民の国外退去や南部に住む男性など、この映画はいま現在の社会に見られる事象を描いています。それと同時に、私は本作を風化してアンティーク調になっているような感じにしたかったのです。そうすれば、10年後に観ても古くさいと思わない作品になりますから」と説明した。
映像の美しさも本作の魅力。監督は「この映画はあの場所で暮らす人々と、彼らを演じる俳優たちの演技を何よりも重視しています。16ミリフィルムならその点を強調することができ、なおかつ丹念に撮られた映像だと感じさせることができると考えました。自然発生的でいきいきとした映像と、アントニオの心の中を映し出しているような映像をバランスよく配し、リアルで信ぴょう性のあるテクスチャーと雰囲気にすることが重要だと私たちは考えていたのです」と、映像へのこだわりについても語っている。
アントニオは、愛する妻と幼い娘と一緒にアメリカで暮らしすことができるのか。ポスタービジュアルにもある「家族と共に暮らしたい。ただ、それだけ。」というコピーは多くの人の共感を呼ぶものだろう。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
本作は、韓国で生まれ、3歳で遠くアメリカに養子に出された青年アントニオが、自身は知る由もない30年以上前の書類不備で、国外追放命令を受けるが、家族とは離れないと決心し、ある決断を下す――アメリカの移民政策で生じた法律の“すき間”に落とされてしまった男とその家族の愛の物語。
監督・脚本・主演を務めるのは、映画『トワイライト』シリーズで俳優として知られ、監督としても数々の賞を受賞している韓国系アメリカ人、ジャスティン・チョン。共演は、『リリーのすべて』(15年)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。
チョン監督は、「韓国人コミュニティを通して国際的な養子縁組の話を知りました。最初は韓国内で始まったものが、朝鮮戦争の後に国際的になり、韓国人の子どもがアメリカや南米やインドにもらわれるようになったんです。それで興味を引かれて調べるうちに、この映画のように、海外に養子にもらわれて育った子どもが、後に国外追放になったり、あるいはまた戻ったりというケースがたくさんあることを知って驚きました。そして、こういう話をほとんどの人は聞いたことがないことに心を痛めました。これは絶対語られるべきストーリーだと思ったのです」と本作の制作を決意したきっかけを語っている。
本作でチョン監督が目指したのは「今の時代に即していながらも、時代を超えた作品にしたいと思っていました。移民の国外退去や南部に住む男性など、この映画はいま現在の社会に見られる事象を描いています。それと同時に、私は本作を風化してアンティーク調になっているような感じにしたかったのです。そうすれば、10年後に観ても古くさいと思わない作品になりますから」と説明した。
映像の美しさも本作の魅力。監督は「この映画はあの場所で暮らす人々と、彼らを演じる俳優たちの演技を何よりも重視しています。16ミリフィルムならその点を強調することができ、なおかつ丹念に撮られた映像だと感じさせることができると考えました。自然発生的でいきいきとした映像と、アントニオの心の中を映し出しているような映像をバランスよく配し、リアルで信ぴょう性のあるテクスチャーと雰囲気にすることが重要だと私たちは考えていたのです」と、映像へのこだわりについても語っている。
アントニオは、愛する妻と幼い娘と一緒にアメリカで暮らしすことができるのか。ポスタービジュアルにもある「家族と共に暮らしたい。ただ、それだけ。」というコピーは多くの人の共感を呼ぶものだろう。
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2022/01/29