日々、さまざまな猫が保護されてくるNPO法人『ねこけん』。妊娠した母猫が迎えられて『ねこけん』で子猫が生まれるケースもあれば、過酷な環境で生死をさまよった子猫が引き取られてくることもある。ここでは、そんな子猫たちが保護されてからの変貌ぶりをピックアップ。安全で幸せな生活が、猫たちにどんな影響をもたらすか。「まるで別猫?」と言いたくなるほどの劇的チェンジの様子を見てみよう。
■『ねこけん』で生まれた子猫、いつしかオカッパヘアーの美少女猫に変貌
シャンちゃんは、『ねこけん』生まれの『ねこけん』育ち。母猫も白黒の模様で、同時に生まれた兄弟もみんな白黒。生まれたばかりのころは、ガッツ石松似、間寛平似という愛嬌のある顔立ちだった。『ねこけん』代表理事の溝上氏によると、「どの猫もみんな、生まれてすぐのころはそんな変遷をたどります。ちょうど目が半分開いたころですね。『ねこけん』では、それの時期を“ガッツ期”、“寛平期”と呼んでいるんです(笑)」とのこと。写真を見ると、言い得て妙というところだろう。
シャンちゃんの母猫も、『ねこけん』に保護されてきた猫だった。保護当時、すでにお腹が大きかったのだという。
「お母さん猫は、保護したときにはすでに妊娠後期に入っていました。堕胎をするという選択肢もあるのかもしれませんが、『ねこけん』では妊娠後期の場合は母体に危険があるため、堕胎はしません。貧血になったりして、とても死亡率が高いんです」
とはいえ、子猫が複数生まれてしまえば、当り前だがその世話に手がかかるし、すでに多くの猫を保護しているボランティアにとっても、負担が増えることになってしまう。でも、「大変だけど、命ですから。なによりもそれを優先します」と、溝上氏は語る。
『ねこけん』で生まれ、ボランティアメンバーの愛情を受けて育ったシャンちゃん。間寛平似だった顔は、いつしかオカッパヘアー模様の美少女猫に変貌していたのだった。
もう1例。多頭飼育崩壊を起こした親子から、『ねこけん』が保護した子猫たちのエピソードがある。その親子は自身も生活保護を受けながら9匹の猫を飼い、飼いきれなくなって『ねこけん』にSOSを送った。「自分たちの食べ物を減らしてでも、猫ちゃんたちにはご飯をあげている」と語っていたが…。
保護後に猫たちを病院で診察してもらうと、どの猫もガリガリにやせていた。子猫たちにご飯をあげると、ものすごい勢いで食べる。飼い主の談ではしっかりご飯は与えられていたはずだったが、子猫のうんちからは紙の猫砂、人間の髪の毛、ビニールの破片などが出てきた。空腹のあまり、口に入るものは何でも食べてしまっていたということだろう。飼い主に猫を思いやる気持ちはあったのかもしれないが、現実は食事の量は足りていなかった。
「猫ちゃんは可愛いし、飼いたい気持ちは痛いほどわかります。でも、経済的な基盤がないと、猫ちゃんも飼い主も不幸になってしまう。世の中はお金じゃないと思いますが、飼い主になるには多少なりともお金は必要です」、溝上氏はそう切実な思いを語る。
『ねこけん』に来てからは、もうお腹を空かせることもない。美味しくないものを無理やり食べる必要もない。過酷な生活を送っていた子猫たちは、『ねこけん』ですっかり顔つきも変わり、安心して幸せに過ごしている。
■『ねこけん』で生まれた子猫、いつしかオカッパヘアーの美少女猫に変貌
シャンちゃんは、『ねこけん』生まれの『ねこけん』育ち。母猫も白黒の模様で、同時に生まれた兄弟もみんな白黒。生まれたばかりのころは、ガッツ石松似、間寛平似という愛嬌のある顔立ちだった。『ねこけん』代表理事の溝上氏によると、「どの猫もみんな、生まれてすぐのころはそんな変遷をたどります。ちょうど目が半分開いたころですね。『ねこけん』では、それの時期を“ガッツ期”、“寛平期”と呼んでいるんです(笑)」とのこと。写真を見ると、言い得て妙というところだろう。
シャンちゃんの母猫も、『ねこけん』に保護されてきた猫だった。保護当時、すでにお腹が大きかったのだという。
「お母さん猫は、保護したときにはすでに妊娠後期に入っていました。堕胎をするという選択肢もあるのかもしれませんが、『ねこけん』では妊娠後期の場合は母体に危険があるため、堕胎はしません。貧血になったりして、とても死亡率が高いんです」
とはいえ、子猫が複数生まれてしまえば、当り前だがその世話に手がかかるし、すでに多くの猫を保護しているボランティアにとっても、負担が増えることになってしまう。でも、「大変だけど、命ですから。なによりもそれを優先します」と、溝上氏は語る。
『ねこけん』で生まれ、ボランティアメンバーの愛情を受けて育ったシャンちゃん。間寛平似だった顔は、いつしかオカッパヘアー模様の美少女猫に変貌していたのだった。
保護後に猫たちを病院で診察してもらうと、どの猫もガリガリにやせていた。子猫たちにご飯をあげると、ものすごい勢いで食べる。飼い主の談ではしっかりご飯は与えられていたはずだったが、子猫のうんちからは紙の猫砂、人間の髪の毛、ビニールの破片などが出てきた。空腹のあまり、口に入るものは何でも食べてしまっていたということだろう。飼い主に猫を思いやる気持ちはあったのかもしれないが、現実は食事の量は足りていなかった。
「猫ちゃんは可愛いし、飼いたい気持ちは痛いほどわかります。でも、経済的な基盤がないと、猫ちゃんも飼い主も不幸になってしまう。世の中はお金じゃないと思いますが、飼い主になるには多少なりともお金は必要です」、溝上氏はそう切実な思いを語る。
『ねこけん』に来てからは、もうお腹を空かせることもない。美味しくないものを無理やり食べる必要もない。過酷な生活を送っていた子猫たちは、『ねこけん』ですっかり顔つきも変わり、安心して幸せに過ごしている。
2021/12/29