20世紀末から21世紀初頭にかけて、全世界で空前の社会現象を巻き起こした『マトリックス』トリロジーから18年。もし世界がまだ仮想世界=マトリックスに支配されていたとしたら?――新章となる『マトリックス レザレクションズ』の劇場公開が17日よりスタート。前の3作を忘れかけていた人も、初心者も必見、【緑】【白】【赤】【青】【黒】の5つの色で「マトリックス」をざっくり紹介する。
主演はキアヌ・リーブス。ヒロインはキャリー=アン・モス。1作目の『マトリックス』(1999年)は、日本で興行収入78.8億円の大ヒットを記録。「バレットタイム」と呼ばれる複数台のカメラによる撮影方法を取り入れ、主人公ネオ(キアヌ・リーブス)が後ろにのけぞりながら銃弾を避けるシーンなどの革新的な映像表現、カンフーとVFXを融合させたスタイリッシュなアクションシーン、スピーディーな展開に多く人が夢中になった。その続編の2作目『マトリックス リローデッド』(2003年6月公開)は興収110億円、同年11月公開の3作目『マトリックス レボリューションズ』も67億円の大ヒットとなった。
■【緑】といえばデジタルレイン
シリーズを象徴する「マトリックスのデジタルレイン(Matrix digital rain)」、または「マトリックス・コード(Matrix code)」と呼ばれる、黒地に緑色の文字が画面の上から下へ流れるオープニングシーンは、押井守監督の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995年)のオープニングシーンから影響を受けたものだということで知られている。文字は、ラテン文字、数字、および日本語のカタカナ文字の組み合わせ(日本で上映されるから日本語のカタカナ文字が使われているわけではない)。
『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』からはサイバースペースへの侵入、頭にプラグを挿入してネットワークに接続、銃撃戦で落下する膨大な数の薬莢などの似ているシーンがある。トリロジーの監督、アンディ・ウォシャウスキー&ラリー・ウォシャウスキーは、大友克洋の『AKIRA』をはじめ、日本のアニメや漫画が大好きで、そのエッセンスや表現を『マトリックス』で実写映像化していき、その後のSFアクション映画に大きな影響を与えた。
トリロジーに引き続き、ラナ・ウォシャウスキー(ラリー・ウォシャウスキー)が監督を務めている『マトリックス レザレクションズ』でも、日本のアニメや漫画の影響が見られるに違いない。
■【白】ウサギについて行け
『マトリックス』1作目では、ネオがコンピューターのモニターに映し出された「白いウサギの後を追え」という文字を見て、腕にウサギのタトゥーのある女性(トリニティー)を追って、《現実だと思っていた世界が、実は人工知能(AI)によって見せられている仮想現実世界=マトリックス》であることを知る。
『マトリックス レザレクションズ』には、青い髪が印象的な新キャラクター「バッグス」(ジェシカ・ヘンウィック)の腕に“白ウサギのタトゥー”が入っており、「真実を知りたければついてきて」と、ネオをモーフィアス(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世)の元へ連れて行く。
この白いウサギは、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス(アリス・イン・ワンダーランド)」からの引用。『マトリックス レザレクションズ』では、ネオが入った店のカウンターの女性(プリヤンカ・チョープラー・ジョナス)が読んでいた本として「不思議の国のアリス&鏡の国のアリス」が登場する(予告編で見ることができる)。
■【赤】と【青】のカプセル
1作目でモーフィアスは、ネオに「(青のカプセルを飲んで)このまま仮想現実で生きるか、(赤のカプセルを飲んで)現実の世界で目覚めるか」の選択を迫る。そこでネオは「赤いカプセル」を飲み、人類がAIによって支配されている現実世界で目を覚ました。
『マトリックス レザレクションズ』では、9月に公開された予告編の中で、ネオが「青いピル」を日常的に服用している様子がうかがえ、どうやら過去の記憶をなくして、仮想現実の中で生きているようだ。ネオに「青いピル」を処方しているのは、新キャラクターの心理カウンセラー・アナリスト(ニール・パトリック・ハリス)。
■【黒】猫が意味するものは?
『マトリックス』トリロジーでは、黒猫の出現はデジャヴュ現象の発生を意味し、仮想世界「マトリックス」に異変が起きていることを示すサインとして描かれてきた。『マトリックス レザレクションズ』でもアナリストの部屋で“黒猫”が登場するということは? 本予告映像では「デジャヴュ」が起きるも、「でも何かが違う 別の話なのかも」とバッグスが違和感を覚える場面も。さらに、シリーズのヒロインであるトリニティー(キャリー=アン・モス)がバグのように崩れ去るシーンもある。黒猫の登場シーンにも注目だ。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
主演はキアヌ・リーブス。ヒロインはキャリー=アン・モス。1作目の『マトリックス』(1999年)は、日本で興行収入78.8億円の大ヒットを記録。「バレットタイム」と呼ばれる複数台のカメラによる撮影方法を取り入れ、主人公ネオ(キアヌ・リーブス)が後ろにのけぞりながら銃弾を避けるシーンなどの革新的な映像表現、カンフーとVFXを融合させたスタイリッシュなアクションシーン、スピーディーな展開に多く人が夢中になった。その続編の2作目『マトリックス リローデッド』(2003年6月公開)は興収110億円、同年11月公開の3作目『マトリックス レボリューションズ』も67億円の大ヒットとなった。
■【緑】といえばデジタルレイン
シリーズを象徴する「マトリックスのデジタルレイン(Matrix digital rain)」、または「マトリックス・コード(Matrix code)」と呼ばれる、黒地に緑色の文字が画面の上から下へ流れるオープニングシーンは、押井守監督の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995年)のオープニングシーンから影響を受けたものだということで知られている。文字は、ラテン文字、数字、および日本語のカタカナ文字の組み合わせ(日本で上映されるから日本語のカタカナ文字が使われているわけではない)。
『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』からはサイバースペースへの侵入、頭にプラグを挿入してネットワークに接続、銃撃戦で落下する膨大な数の薬莢などの似ているシーンがある。トリロジーの監督、アンディ・ウォシャウスキー&ラリー・ウォシャウスキーは、大友克洋の『AKIRA』をはじめ、日本のアニメや漫画が大好きで、そのエッセンスや表現を『マトリックス』で実写映像化していき、その後のSFアクション映画に大きな影響を与えた。
トリロジーに引き続き、ラナ・ウォシャウスキー(ラリー・ウォシャウスキー)が監督を務めている『マトリックス レザレクションズ』でも、日本のアニメや漫画の影響が見られるに違いない。
■【白】ウサギについて行け
『マトリックス』1作目では、ネオがコンピューターのモニターに映し出された「白いウサギの後を追え」という文字を見て、腕にウサギのタトゥーのある女性(トリニティー)を追って、《現実だと思っていた世界が、実は人工知能(AI)によって見せられている仮想現実世界=マトリックス》であることを知る。
『マトリックス レザレクションズ』には、青い髪が印象的な新キャラクター「バッグス」(ジェシカ・ヘンウィック)の腕に“白ウサギのタトゥー”が入っており、「真実を知りたければついてきて」と、ネオをモーフィアス(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世)の元へ連れて行く。
この白いウサギは、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス(アリス・イン・ワンダーランド)」からの引用。『マトリックス レザレクションズ』では、ネオが入った店のカウンターの女性(プリヤンカ・チョープラー・ジョナス)が読んでいた本として「不思議の国のアリス&鏡の国のアリス」が登場する(予告編で見ることができる)。
■【赤】と【青】のカプセル
1作目でモーフィアスは、ネオに「(青のカプセルを飲んで)このまま仮想現実で生きるか、(赤のカプセルを飲んで)現実の世界で目覚めるか」の選択を迫る。そこでネオは「赤いカプセル」を飲み、人類がAIによって支配されている現実世界で目を覚ました。
『マトリックス レザレクションズ』では、9月に公開された予告編の中で、ネオが「青いピル」を日常的に服用している様子がうかがえ、どうやら過去の記憶をなくして、仮想現実の中で生きているようだ。ネオに「青いピル」を処方しているのは、新キャラクターの心理カウンセラー・アナリスト(ニール・パトリック・ハリス)。
■【黒】猫が意味するものは?
『マトリックス』トリロジーでは、黒猫の出現はデジャヴュ現象の発生を意味し、仮想世界「マトリックス」に異変が起きていることを示すサインとして描かれてきた。『マトリックス レザレクションズ』でもアナリストの部屋で“黒猫”が登場するということは? 本予告映像では「デジャヴュ」が起きるも、「でも何かが違う 別の話なのかも」とバッグスが違和感を覚える場面も。さらに、シリーズのヒロインであるトリニティー(キャリー=アン・モス)がバグのように崩れ去るシーンもある。黒猫の登場シーンにも注目だ。
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このニュースの流れをチェック
- 1. 最新作『マトリックス レザレクションズ』12月公開決定 1作目の続き描く
- 2. 『マトリックス レザレクションズ』見れば見るほど謎が深まる予告編解禁
- 3. 『マトリックス』価値観を一変させた映像革命とは?
- 4. 『マトリックス レザレクションズ』全米に先駆け、12・17日本公開決定
- 5. 『マトリックス』1作目をスクリーンで 5大都市上映会&初IMAX決定
- 6. 『マトリックス』新章、キャラクター設定&新キャストを一挙紹介
- 7. 『マトリックス レザレクションズ』富士山に新幹線!? 日本との関わりにも注目
- 8. 最新作公開前夜に『マトリックス』チャットパーティー開催
- 9. 『マトリックス』黒猫デジャヴも起きる!? 過去シリーズと最新作が交錯する特別映像
- 10. 『マトリックス』“赤と青のサングラス”新ビジュアル 17日0時からの最速上映決定
- 11. 『マトリックス レザレクションズ』道場での格闘シーンなど場面写真解禁
- 13. 電話ボックスはもう不要『マトリックス』最新作、“トーキョー”舞台の本編シーン解禁
- 14. 押井守監督、『マトリックス』最新作は「原点に回帰した」
- 15. キアヌ・リーブス「アクションもマシマシ!」『マトリックス』特別映像
- 16. 柴咲コウ、吹替版でキアヌ・リーブスの“同僚”役 『マトリックス レザレクションズ』
- 17. 【緑】【白】【赤】【青】【黒】で『マトリックス』世界をざっくり紹介
- 18. キアヌ・リーブスの言葉からひも解く『マトリックス』アクション
- 19. ピース綾部、キアヌらと『マトリックス』新作の米プレミアに参加
- 20. キアヌ・リーブス、笑顔でハイタッチするメイキング映像公開 カーチェイスの裏側も
- 21. キアヌ&キャリー=アン、『マトリックス』愛の物語「涙をこらえるのに必死だった」
- 22. 映画『マトリックス レザレクションズ』ワーナー初のプレミア配信スタート
- 23. 佐久間宣行氏、テレビマン人生をともに歩んできた『マトリックス』愛を語る
- 24. 『マトリックス レザレクションズ』Blu-rayに110分の映像特典
- 25. 『マトリックス』の世界観に浸れる 人気ミュージックバーとコラボ
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2021/12/18