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【青天を衝け】家康から慶喜へ「よくぞ生き抜いてくれた」 白を基調とした背景で“天国感”を表現

 俳優の吉沢亮が渋沢栄一役で主演を務める大河ドラマ『青天を衝け』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)。きょう19日放送の第40回「栄一、海を越えて」では、本作に欠かすことのできないキャラクターとなった徳川慶喜(草なぎ剛)が亡くなった。放送の最後に出てきた徳川家康(北大路欣也)は、どのような役割を果たしたのか。いつもとは違う表現方法について、演出を務める黒崎博氏が解説してくれた。

『青天を衝け』第40回「栄一、海を越えて」より(C)NHK

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 白を基調とした背景で登場した家康は「慶喜よ、よくぞ生き抜いてくれた」と人生をまっとうした慶喜をねぎらいつつ「しかし、栄一はまだまだ止まりませんよ。どうか最後まで、私とともに見守っていただきたい」と最終回につなぐせりふが込められた。

『青天を衝け』第40回「栄一、海を越えて」より(C)NHK

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 今回の演出について黒崎氏は「慶喜さんも徳川の世を閉じていったので、天国感が出てもいいのかなと思い、あのような色調にしました」と天国に旅立った慶喜をたたえる意味で、白の世界を作り上げた。

 続けて「最終回まで家康さんに見届けていただこうと思っています」と最後まで家康が登場することを明かし「最初は歴史の語り部として登場してもらった家康さんですが、北大路さんの眼差しもあり、客観的だけでなく、一緒に物語を見ている存在になりました」とただの語りではなく、視聴者と同じような気持ちになって、彼らの活躍を見守っている。

『青天を衝け』第40回「栄一、海を越えて」より(C)NHK

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 「(家康は)栄一を好きだと思うんですよね。応援しているのがにじみ出ているし、ときには息子、孫のように見ている瞬間もあったと思います。それは北大路さんのおかげですし、最後の撮影では吉沢さんも感無量な顔をされていました。肉親に会ったような、再会したような…。時空を超えた関係ができあがったと思います」と、あらためて本作における家康の存在の大きさを語った。

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  • 『青天を衝け』第40回「栄一、海を越えて」より(C)NHK
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