今年開催された「サンダンス映画祭」で観客賞を含む史上最多4冠に輝き、アカデミー賞前哨戦として名高い「第79回ゴールデン・グローブ賞」にて作品賞(ドラマ部門)、助演男優賞にノミネートされた映画『コーダ あいのうた』(2022年1月21日公開)より、エモーショナルなシーンを切り取った本編映像が解禁となった。 タイトルの<CODA(コーダ)>は、Children of Deaf Adults= “耳の聴こえない両親に育てられた子ども”の意。また、音楽用語としては、楽曲や楽章の締めを表す=新たな章の始まりの意も。本作は2015年に日本でも公開されたフランス映画『エール!』のハリウッド版リメイクでもある。支え合っていた家族が、それぞれの夢に向かって歩き始めることで、さらに心の絆を強くする感動作だ。 解禁されたのは、ルビーに歌の才能を見出した音楽教師のヴェルナルドが、彼女を名門音大に推薦するために放課後の個人レッスンを申し出るシーン。しかし、コーダ(耳が聞こえない親の子ども)として育ったルビー(エミリア・ジョーンズ)は、自身の話し方に長年コンプレックスを持っており、思い切り歌うことができない。 「普通と違う」「どう違う?」「異質で醜い」「では醜い声を出してみろ」。半ばヴェルナルドに押し切られる形で、ルビーはヤケになって大声を出し、歌い出す。自分に自信がなかったルビーが家族以外の他者、外の世界と出会うことで、コンプレックスこそが自身の最大の魅力だったと気づく、エモーショナルな場面である。やがて、彼女が振り絞った一歩踏み出す勇気が、愉快で厄介な家族も、抱えた問題もすべてを力に変えていく。 主人公のルビーを演じるのは、大ヒットTVシリーズ『ロック&キー』で“NEXTエマ・ワトソン”と話題をさらい人気沸騰中のエミリア・ジョーンズ。特訓をうけた歌と手話でどこまでも自然にルビーを演じ、観る者を魅了する。
2021/12/17
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