俳優の豊川悦司が主演し、中村倫也と共演するAmazon Originalドラマ『No Activity/本日も異状なし』（12月17日配信、全6話）。本作には、豊川と中村が演じる刑事バディのほかに、もう一組、ぶっ飛んだ警察官コンビが登場する。現場の刑事たちに的確に指令を伝える警視庁無線連絡室に所属する指令官・里見美里（木村佳乃）と、里見の部下で新人指令官の大平阿漓羅（清野菜名）だ。

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　本作は、オーストラリアで大ヒットしたコメディドラマ『No Activity』を日本版としてリメイクした新感覚のコメディ・刑事ドラマ。ハッタリだらけのベテラン刑事の時田と、刺激を求める今時な新米刑事・椎名のバディが、麻薬捜査の張り込み中に巻き起こす、予測不可能な騒動を描く。

　美里を演じた木村は「コメディでは“間”がとても重要なので、そこが難しかった」と撮影を振り返る。テレビドラマ「相棒」シリーズ、今クールのテレビドラマ『アバランチ』や映画『記憶にございません！』（2019年）など、これまで数多くの映画やドラマで多彩な役を演じてきた木村だが、本作では“間”の取り方に苦労したそう。

　木村が演じる美里は、指令官としての仕事は完璧にこなすが“人の話が聞けない”という性格に少々難があるキャラクター。後輩の新人指令官・阿漓羅に話を振りながらも、いつしか自分の身の上話を延々と続け、やりたい放題の張り込み中の刑事・時田と大人げない口喧嘩をするなど、終始口を開いてしゃべっている、それを面白く見せるには、“間”のとり方が重要になってくる。

　撮影現場で間の取り方に苦戦していた木村を救ったのは、ある回で“急きょ無線連絡室に配属されてきた、ベテラン警官・佐藤”役でカメオ出演する板尾創路だった。会話をより“面白くさせる”ために、「せりふはパッと反射的に返した方が面白い」と板尾からアドバイスを受けていたことを明かす。

　木村は「板尾さんが相手のせりふをどう返した方が面白くなるかをアドバイスしてくださいました。板尾さんは他作品で監督もされているので、さすが本物だなと思いました。板尾さんに指導していただけるのがとてもうれしかったです」と板尾との共演を振り返りながら、的確なアドバイスに感謝していた。独特な笑いのセンスで俳優、監督、脚本家などマルチに活躍している板尾仕込みの木村の演技にも注目だ。