• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
ORICON NEWS

【カムカムエヴリバディ】「手を止めて見ていただきたい」 スピード感ある展開の意図

 俳優の上白石萌音が初代ヒロインを務める、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(月〜土 前8:00 総合/前 7:30 BSプレミアム・BS4K※土曜日は1週間の振り返り)。22日〜26日の第4週では、終戦を迎え、稔(松村北斗)は戦死し、安子(上白石)の家族たちの死も多く描かれた。1925年から始まった物語は、早くも20年の月日が経過したが、そのスピード感をどのような思いで作り上げているのか。演出担当の安達もじり氏に聞いた。

『カムカムエヴリバディ』第21回より(C)NHK

『カムカムエヴリバディ』第21回より(C)NHK

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 本作は、第2回(11月2日放送)の終盤に、子どもから成長した上白石演じる安子が登場し、稔との恋模様も、速いテンポで描かれていった。視聴者も展開の速さを感じつつも「駆け足には感じないし、登場人物の人柄や行動も、季節感や小道具も料理も、とにかく細やかで丁寧に描かれている」「それぞれのシーンがゆったりしてる不思議なタイム感」など、ただ速いだけでなく、まつわる人物たちの心情や、時代背景などはしっかりと物語の中に収められているという意見が多い。

 安達氏は「物語に没入してもらいたい。見てくださっている方に満足していただけることを第一に考え、しっかりと作り込む方針です。(前日の振り返りがなく)ほぼ、冒頭から新しいシーンを放送するのは賭けでもありました。親切ではないのかもしれない。ただ、15分の限られた時間の物語を大事にしたいということで、いまの形でやっております」と語る。

 続けて「スピードはたしかにあると感じていますが、意識していたのは総集編に見えないような時間の運び方の積み重ねをすること。朝の忙しい時間に『ながら見』できる作りにするのか、忙しい朝でも手を止めて見て頂けるような作りにするのか2択だとしたら、後者に挑もうとしています」と作り手にとってもチャレンジングな作品となっている。

 「藤本さんが書かれる脚本は、ひとつのシーンの中で、表現しないといけないことがたくさんあり、省略している箇所になにがあって、どういう気持ちで登場人物たちが生きてきたのか。それを考えた上で、そのシーンに挑まないといけないので、毎シーン毎シーン撮るのが大変という実感です」とハードな撮影の繰り返しだという。

 それは演じる役者たちも同じで「描かれていないところを、それぞれに想像していただいています。演者のみなさんの総合力に助けられています。第4週で撮影が終わった方も多いですが『たった4週しかやっていなかったのが驚き』とおっしゃるくらい、キャラクターを生き抜いてくださったので、感謝しています。一つひとつは非常に濃いです」とスタッフが考えたことに役者が精いっぱい応える形で、完成度の高い“朝ドラ”を作り上げている。

関連写真

  • 『カムカムエヴリバディ』第21回より(C)NHK
  • 『カムカムエヴリバディ』第21回より(C)NHK
  • 『カムカムエヴリバディ』第21回より(C)NHK
  • 『カムカムエヴリバディ』第21回より(C)NHK
  • 『カムカムエヴリバディ』第21回より(C)NHK

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

 を検索