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伊藤沙莉が描いた森山未來の似顔絵に撮影現場はほっこり『ボクたちはみんな大人になれなかった』

 幅広い年齢層に共感されベストセラーとなった、燃え殻のデビュー作を主演に森山未來を迎え、映画化した『ボクたちはみんな大人になれなかった』が11月5日よりシネマート新宿(東京)ほかにて劇場公開&Netflixで世界配信開始となる。本作の公開に先がけ、森山と伊藤沙莉が仲良く大笑いしているなごやかな撮影現場のメイキング映像が解禁された。

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』(11月5日公開&Netflix配信)(C)2021 C&I entertainment

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』(11月5日公開&Netflix配信)(C)2021 C&I entertainment

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 メイキング映像は、主人公・佐藤役の森山のギプスに、佐藤のかつての恋人かおり役の伊藤が森山の似顔絵を描いている場面。劇中では佐藤がとある理由で事故に遭い、その後ギプスをつけるというシーンがある。かおりはそれに寄りそうのだが、劇中でギプスに描かれていたギプスへのお見舞いイラストは伊藤本人が描いたもの。気合を入れてペンで書き込む伊藤だが、ギプスに描くのは難しかったのか、完成した森山の似顔はイラスト感の強いものに仕上がった。

 スタッフも一緒になり森山も伊藤も笑い合い、撮影現場のとても和やかな雰囲気が伝わってくる。スタンバイ直前のため、両者ともにマスクを外している状態だが、検温・消毒を徹底のうえ、撮影に臨んでいたとのことだ。

 伊藤自身も「私が現場で悩んでしまった時に『沙莉ちゃん』と呼ばれて行ってみたら、『なにか描いてよ』って言われたんです。それで絵を描いてたら悩んでいたことをすっかり忘れちゃって。『全部委ねよう』と思った瞬間でした」と語っており、こちらの映像は伊藤自身の中でも森山の何気ない提案により、それまでの撮影の緊張がほぐれる特別な瞬間だったようだ。

 劇中ではギプスが映るシーンは一瞬だが、このような細かな点にもこだわって制作されており、それが役者一人一人にとってかけがえのない時間だった、という雰囲気はきっと映画本編にもにじみ出ていることだろう。

 本作は、自分にとっての「あの時、あの場所、あの人」を思い出させる、共感度の高い物語。1995年、ボクは彼女と出会い、生まれて初めて頑張りたいと思う。「君は大丈夫だよ。おもしろいもん」。初めて出来た彼女の言葉に支えられがむしゃらに働いた日々。1999年、ノストラダムスの大予言に反して地球は滅亡せず、唯一の心の支えだった彼女はさよならも言わずに去っていった。志した小説家にはなれず、ズルズルとテレビ業界の片隅で働き続けたボクにも、時間 だけは等しく過ぎて行った。そして2020年。社会と折り合いをつけながら生きてきた46歳のボクが、いくつかのほろ苦い再会をきっかけに、二度と戻らない“あの頃”を思い出す。

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  1. 1. 『ボクたちは〜』“文通”が出会いの手段の一つだった90年代のシーン
  2. 2. 伊藤沙莉が描いた森山未來の似顔絵に撮影現場はほっこり『ボクたちはみんな大人になれなかった』

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