俳優の本木雅弘が主演を務め、NHKのBS4K・BSプレミアムで放送された『流行感冒(りゅうこうかんぼう)』が、11月6日(後4:45〜)にNHK総合で、地上波初放送されることが29日、発表された。
志賀直哉の小説が原作の本作は、いまから約100年前が舞台。当時、全世界を未知なる恐怖に陥れた「スペイン風邪」。ドラマでは、感冒流行の中、理性を失い無闇に人間不信に陥った主人公が、人への信頼を取り戻し日常に帰るまでの“心理的な綾”が描かれる。今作品は「東京ドラマアウォード」単発ドラマ部門で優秀賞に選ばれた。
■本木雅弘コメント
今回、地上波にて放送していただけるとのこと、大変ありがたく思います。
このドラマは100年前の現実に、スペイン風邪が流行した時代を描いています。
感染の危機にさらされ、目に見えぬ恐怖に心を乱し、人間同士の信頼が揺らいでいく、、、数年前から、今現在までも、世界中の方々が経験した、そして共鳴するであろうテーマです。
人の世で同じことが繰り返される中、当時の様子からどんな教訓が得られるのか、大変興味が湧き、警戒態勢での撮影に不安がありながらも、進んで参加することを決めました。コロナ禍中の今年1月から2月にかけての収録で、感染対策上、本番直前までマスクが外せない撮影スタイルは何とも奇妙でしたが、カメラが回って初めて相手の表情が見えるので、芝居を新鮮に感じ取ることができたのは貴重な体験でした。(余談ですが、スタッフの方々は終始マスクを外しませんので、皆さんの顔が覚えられませんでした(涙))
「流行感冒」という堅苦しいタイトルではありますが、非常にささやかで、しかし、とても大切な人間愛に触れるストーリーです。
自問と、他者への共感を澄んだ眼差しですくい取っていく、志賀さんの原作と同様、思うままに動いていく人々の心の綾を感じさせる、長田さんの味わいある脚本の仕上がりにも惹きつけられ、妻役の安藤サクラさんをはじめ、共演者の皆さんの個性が見事に役にハマり、自然と物語に没入することができました。
大正時代の和洋折衷な設えと当時の暮らしぶりも魅力的です。ぜひ、多くの皆さんにご覧いただき、一家族の危うく滑稽な出来ごとを通して、どんな状況に陥っても、人は人を愛おしいと思える力を持っているそんな小さく輝く希望の光のようなものを感じていただければと、素直に願っております。
【東京ドラマアウォード受賞によせて】
「東京ドラマアウォード」優秀賞の受賞、大変うれしく思います。
自分としても、出口の見えなかったコロナ禍の中で、唯一出演した作品でした。
100年前にも起きていたパンデミックをなぞり、スタッフ共々、まさに命をさらしながらの撮影は臨場感と緊張感の連続でしたが、灯台の下を照らすような、ささやかな発見のある物語は、結果、自身にも大きな癒しを与えてくれました。共演の方々の自然な佇まいや、ミニマルな劇音楽も素晴らしく、普段は手厳しい身内関係者や家族も評価してくれたことが、さらなる救いと悦びになりました。この機会に、ぜひ、多くの方にご覧いただければと思います。
志賀直哉の小説が原作の本作は、いまから約100年前が舞台。当時、全世界を未知なる恐怖に陥れた「スペイン風邪」。ドラマでは、感冒流行の中、理性を失い無闇に人間不信に陥った主人公が、人への信頼を取り戻し日常に帰るまでの“心理的な綾”が描かれる。今作品は「東京ドラマアウォード」単発ドラマ部門で優秀賞に選ばれた。
今回、地上波にて放送していただけるとのこと、大変ありがたく思います。
このドラマは100年前の現実に、スペイン風邪が流行した時代を描いています。
感染の危機にさらされ、目に見えぬ恐怖に心を乱し、人間同士の信頼が揺らいでいく、、、数年前から、今現在までも、世界中の方々が経験した、そして共鳴するであろうテーマです。
人の世で同じことが繰り返される中、当時の様子からどんな教訓が得られるのか、大変興味が湧き、警戒態勢での撮影に不安がありながらも、進んで参加することを決めました。コロナ禍中の今年1月から2月にかけての収録で、感染対策上、本番直前までマスクが外せない撮影スタイルは何とも奇妙でしたが、カメラが回って初めて相手の表情が見えるので、芝居を新鮮に感じ取ることができたのは貴重な体験でした。(余談ですが、スタッフの方々は終始マスクを外しませんので、皆さんの顔が覚えられませんでした(涙))
「流行感冒」という堅苦しいタイトルではありますが、非常にささやかで、しかし、とても大切な人間愛に触れるストーリーです。
自問と、他者への共感を澄んだ眼差しですくい取っていく、志賀さんの原作と同様、思うままに動いていく人々の心の綾を感じさせる、長田さんの味わいある脚本の仕上がりにも惹きつけられ、妻役の安藤サクラさんをはじめ、共演者の皆さんの個性が見事に役にハマり、自然と物語に没入することができました。
大正時代の和洋折衷な設えと当時の暮らしぶりも魅力的です。ぜひ、多くの皆さんにご覧いただき、一家族の危うく滑稽な出来ごとを通して、どんな状況に陥っても、人は人を愛おしいと思える力を持っているそんな小さく輝く希望の光のようなものを感じていただければと、素直に願っております。
【東京ドラマアウォード受賞によせて】
「東京ドラマアウォード」優秀賞の受賞、大変うれしく思います。
自分としても、出口の見えなかったコロナ禍の中で、唯一出演した作品でした。
100年前にも起きていたパンデミックをなぞり、スタッフ共々、まさに命をさらしながらの撮影は臨場感と緊張感の連続でしたが、灯台の下を照らすような、ささやかな発見のある物語は、結果、自身にも大きな癒しを与えてくれました。共演の方々の自然な佇まいや、ミニマルな劇音楽も素晴らしく、普段は手厳しい身内関係者や家族も評価してくれたことが、さらなる救いと悦びになりました。この機会に、ぜひ、多くの方にご覧いただければと思います。
2021/10/29