女優の瀧内公美主演、春本雄二郎監督の映画『由宇子の天秤』(公開中)が、ギリシャ時間2日に閉幕した「第27回アテネ国際映画祭」(9月22日〜10月3日)で最優秀脚本賞を受賞した。
3年前に起きた女子高生いじめ自殺事件を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子(瀧内)が、テレビ局の方針と対立を繰返しながらも事件の真相に迫っていく中、学習塾を経営する父から思いもよらぬ“衝撃的な事実”を聞かされる。大切なものを守りたい、しかしそれは同時に自分の「正義」を揺るがすことになる。「“正しさ”とは何なのか?」 常に真実を明らかにしたいという信念に突き動かされてきた由宇子が、究極の選択を迫られるというストーリー。
映画祭側は選考理由として、「『由宇子の天秤』は、本映画祭のプログラミング中に見なければならなかった何千もの映画の中で、間違いなく傑出した作品でした。私たちはすぐにこの“物語”に夢中になり、メインコンペティションの選出にいち早く決定した作品の1つであり、“これまでのアテネ国際映画祭の歴史で最高の競争力のあるラインナップである”と私たちが考える基礎を築きました。脚本は、ドキュメンタリー番組と、それを撮影するディレクターの実生活に起きた出来事を見事に倫理的に組み合わせています。相互作用するこの継続的なゲームでは、一体何が真実で何が誤りであるかがどんどん曖昧になっていきます。ドキュメンタリーと現実の間の絶え間ない対立、主人公はジャッジする複雑さを突きつけられていくのです」と、コメントしている。
「第71回ベルリン国際映画祭(2021年)」パノラマ部門正式出品、「第25回釜山国際映画祭(2020年)」ニューカレンツアワード受賞など、世界各国の映画祭で上映されてきた同作が脚本賞を受賞する今回が初。
春本監督は「脚本賞の受賞は初めてのことで本当にうれしく思います。本作は2014年の初稿から、2019年の撮影までに、10回の改稿を繰り返しました。時代が移ろい、人物が増え、テーマを深く掘り下げたり、構成をより緻密にしていく過程は本当に苦労の連続でしたが、それがこうして報われたことに深い喜びを感じています」と、喜びの言葉を寄せている。
国内では、9月17日に東京・渋谷のユーロスペースなどで公開され、10月2日時点(公開16日目)で国内の動員数が1万人を突破。公開劇場は5館から60館超えに拡大している。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
3年前に起きた女子高生いじめ自殺事件を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子(瀧内)が、テレビ局の方針と対立を繰返しながらも事件の真相に迫っていく中、学習塾を経営する父から思いもよらぬ“衝撃的な事実”を聞かされる。大切なものを守りたい、しかしそれは同時に自分の「正義」を揺るがすことになる。「“正しさ”とは何なのか?」 常に真実を明らかにしたいという信念に突き動かされてきた由宇子が、究極の選択を迫られるというストーリー。
映画祭側は選考理由として、「『由宇子の天秤』は、本映画祭のプログラミング中に見なければならなかった何千もの映画の中で、間違いなく傑出した作品でした。私たちはすぐにこの“物語”に夢中になり、メインコンペティションの選出にいち早く決定した作品の1つであり、“これまでのアテネ国際映画祭の歴史で最高の競争力のあるラインナップである”と私たちが考える基礎を築きました。脚本は、ドキュメンタリー番組と、それを撮影するディレクターの実生活に起きた出来事を見事に倫理的に組み合わせています。相互作用するこの継続的なゲームでは、一体何が真実で何が誤りであるかがどんどん曖昧になっていきます。ドキュメンタリーと現実の間の絶え間ない対立、主人公はジャッジする複雑さを突きつけられていくのです」と、コメントしている。
「第71回ベルリン国際映画祭(2021年)」パノラマ部門正式出品、「第25回釜山国際映画祭(2020年)」ニューカレンツアワード受賞など、世界各国の映画祭で上映されてきた同作が脚本賞を受賞する今回が初。
春本監督は「脚本賞の受賞は初めてのことで本当にうれしく思います。本作は2014年の初稿から、2019年の撮影までに、10回の改稿を繰り返しました。時代が移ろい、人物が増え、テーマを深く掘り下げたり、構成をより緻密にしていく過程は本当に苦労の連続でしたが、それがこうして報われたことに深い喜びを感じています」と、喜びの言葉を寄せている。
国内では、9月17日に東京・渋谷のユーロスペースなどで公開され、10月2日時点(公開16日目)で国内の動員数が1万人を突破。公開劇場は5館から60館超えに拡大している。
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2021/10/04