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仲村トオル主演、万田邦敏監督の新作『愛のまなざしを』公開日決定

 俳優の仲村トオルが主演する、万田邦敏監督の新作映画『愛のまなざしを』の公開日が、11月12日に決定。「救いを求め、堕ちてゆく」というコピーが添えられたポスタービジュアルが公開された。

仲村トオル主演、万田邦敏監督の新作映画『愛のまなざしを』11月12日より渋谷ユーロスペース、池袋シネマ・ロサ、キネカ大森、イオンシネマほかにて全国順次公開 (C)Love Mooning Film Partners

仲村トオル主演、万田邦敏監督の新作映画『愛のまなざしを』11月12日より渋谷ユーロスペース、池袋シネマ・ロサ、キネカ大森、イオンシネマほかにて全国順次公開 (C)Love Mooning Film Partners

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 本作は、第54回カンヌ国際映画祭の批評家週間に出品され、レイル・ドール賞とエキュメニック賞をダブル受賞した『UN LOVED』(2002年)。小池栄子豊川悦司が主演を務め、第23回高崎映画祭で最優秀作品賞に輝いた『接吻(せっぷん)』(08年)に続く“愛の三部作最終章”。「愛」の本質を見つめ、人間の性とエゴをあぶりだした愛憎サスペンス。

 亡くなった妻に囚われ、夜ごと精神安定剤を服用する精神科医・貴志(仲村)のもとに現れたのは、モラハラの恋人に連れられ患者としてやってきた綾子(杉野希妃)。恋人との関係に疲弊し、肉親の愛に飢えていた彼女は、貴志の寄り添った診察に救われたことで、彼に愛を求め始める。一方、妻(中村ゆり)の死に罪悪感をいだき、心を閉ざしてきた貴志は、綾子の救済者となることで、自らも救われ、その愛に溺れていく…。

 しかし、二人のはぐくむ愛は執着と嫉妬にまみれはじめ、貴志の息子・祐樹(藤原大祐)や義父母との関係、そしてクリニックの診察にまで影響が及んでいく。そんな頃、義弟・内山茂(斎藤工)から綾子の過去について知らされ、さらに妻の秘密までも知ることとなり、貴志は激しく動揺するのだった。自身の人生がぶれぬよう、こらえてきた貴志のなかで大きく何かが崩れていく。失った愛をもう一度求めただけなのに、その渦の中には大きな魔物が存在し、やがて貴志の人生を乗っ取り始める。かたや綾子は、亡き妻にいまだ囚われる貴志にいらだち、二人の過去に激しい嫉妬をいだく。彼女は貴志と妻の愛を越え、極限の愛にたどりつくために、ある決断を下すのだった――。

 主演の仲村は、『UNloved』『接吻』でもキーパーソンを好演。仲村演じる貴志の息子・祐樹役を演じた藤原大祐は、オーディションで役を掴み、本作で映画デビューを飾る。共同脚本は、万田邦敏監督の妻・万田珠実。音楽は長嶌寛幸が担当した。

 妻を亡くしたことで、もう二度と誰も愛せないと思いつめ、生と死のあわいを彷徨(さまよ)うように生きる精神科医の前に現れた女。彼を救済するかのような微笑みをたたえたその女も、愛を求め続けても誰からも返されることなく孤独の果てを彷徨ってきた。二人はそれぞれの日常を捨て、激しく求めあう。しかし、女には別の顔が存在した…。男が信じた愛は、そこに確実に存在したのか。それは「愛」そのものであったのか――。

 愛なのか、憎しみなのか、もはやその区別さえ失ってしまった境界線に生きる男女の物語は、多くの映画作家によりつづられてきた。その線上に位置づけられることになるであろう本作は、女の愛の強靭さを見抜き、その覚悟を見せつける、強烈な愛の物語である。

■中村ゆり(滝沢薫 役)のコメント

 脚本を拝読した時、これはどういう映画になるんだろう…と、不思議な気持ちになりました。しかし、この作品の脚本、監督だけにしかない、画と言うか、詩、言葉があるような気がして、覗いてみたい気持ちになり、参加させていただきました。私が演じた役は、関わった人に光も影も残して行くような人です。孤独や弱さに翻弄され、もがきながら、それでもサバイブしていく人達をぜひご覧ください。

片桐はいり(池田 役)のコメント

 万田監督の、超高感度のセンサーが隙なく張り巡らされたような現場に、薄氷をふむような気持ちで挑みました。さらに仲村トオルさんと杉野希妃さんの間には、一触即発の危ない糸がからみあっていて、わたしはよけいな波動を起こしてセンサーを発動させぬようにと必死でした。めまいがしました。ですから皆さんも、自らの胸の内でどうにも気にかかるひとつの絵を探すために深夜の美術館に忍び込むような、そんな心持ちで、映画館に、劇場の暗闇に潜入していただければと思います。

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  1. 1. 仲村トオル主演、万田邦敏監督の新作『愛のまなざしを』公開日決定
  2. 2. 仲村トオル主演『愛のまなざしを』特報解禁 杉野希妃・斎藤工のコメント紹介
  3. 3. 仲村トオル主演『愛のまなざしを』予告編 18歳になった藤原大祐のコメント

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