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芳根京子が追い詰められた、映画『Arc アーク』最難関シーン解禁

 女優の芳根京子が主演する映画『Arc アーク』(公開中)より、この映画の見せ場の一つである<プラスティネーション>シーンの本編映像がWEBで解禁された。

プラスティネーションを行うリナ(芳根京子)=映画『Arc アーク』(公開中)(C)2021映画『Arc』製作委員会

プラスティネーションを行うリナ(芳根京子)=映画『Arc アーク』(公開中)(C)2021映画『Arc』製作委員会

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 不老不死の世界を描いた、SF作家ケン・リュウの短篇小説「円弧(ルビ:アーク)」(ハヤカワ文庫)を映画化した本作。芳根が演じる主人公リナは、<ボディワークス>を作るという仕事に就く。それは最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)する仕事だった。

 原作小説を映像化するにあたって最大の難関となったのが、このプラスティネーションのシーン。ボディワークスの制作の仕上げとして、顔や手の角度、視線など最終的なポーズを”あやつり人形風の装置”を使って決めるという、今までに誰も見たことがない新しい映像表現に挑んだ。

 本作を手掛けた石川慶監督は、原作にある“あやつり人形の製作に少し似ていた”という表現から、映像化するにあたり”舞”の要素を取り入れることを思いついた。美術チームと振付チームは石川の規格外な発注に答えるべく試行錯誤を重ね、最終的にロケ地となった香川県庁東館のロビーに、そのまま巨大なあやつり人形風のセットを組み立て、ストリングスをクロスさせたり、ターンを入れたりと、視覚的なメリハリを重視したオリジナルの”舞”を作り上げた。

 このシーンは、主演の芳根にとっても最大の難関だったようだ。舞台はそろったが肝心の芳根はダンス未経験。芳根が挑戦する少し前に同じセットで撮影したリナの師であるエマを演じる寺島は、前もって動画で確認していた”舞”を難なくクリア。それどころか現場で自らアレンジも加えて、完璧なエマ像を体現した。

 そのエマから地位を引き継ぐリナを演じる芳根は「『どうしよう、この後にやるんだ』と思って絶望しました。普段は役として追い詰められていますが、今回は完全に芳根京子が追い詰められて、芳根京子が慌てていました」と撮影を振り返っている。「自分のレベルの足りなさを感じて、間を見つけてはたくさん練習をしました」と語った芳根の努力の成果は、映像の中で存分に発揮されている。

 この儀式を見学していた子どもからの「この会社は人を死なない身体に作り変えようとしているのですか?」という質問に対し、リナが「あなただったらどうしたい? 大事なのはそこ、選ぶのはあなた」と未来を生きる子どもたちの可能性を育む返答で締めくくられる。一方で、リナは、「不老不死」の施術を受けた世界初の女性となり、30歳の身体のまま永遠の人生を生きていくことになる。本作における”リナの選択”は、日々正解のないまま変わりゆく世界を生きる今の私たちに、どんなメッセージを投げかけるのか。

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