俳優の阿部寛が主演するTBS系日曜劇場『ドラゴン桜』（毎週日曜 後9：00）。27日放送の最終回は世帯平均視聴率が20.4％、個人視聴率が13.1％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を記録し、有終の美を飾った。その中で特に視聴者の感動を誘ったのは、鈴鹿央士演じる藤井遼だろう。

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　今作は週刊漫画誌『モーニング』（講談社）にて2018年から連載中の三田紀房氏による『ドラゴン桜2』を実写化。2005年に放送された前作ドラマの原作である『ドラゴン桜』の15年後を描く続編となっているが、今の時代に合わせたエッセンスを入れ、ドラマオリジナルの展開を繰り広げる。

　前作では「東大専科」の生徒たちとして山下智久、長澤まさみ、小池徹平、新垣結衣、中尾明慶、紗栄子といった面々が出演。今作では、King ＆ Princeの高橋海人、平手友梨奈、南沙良、細田佳央太、志田彩良、鈴鹿央士、加藤清史郎らフレッシュな顔ぶれが勢ぞろい。そんな新たな生徒たちを、元暴走族の弁護士・桜木建二（阿部）が、元教え子の弁護士・水野直美（長澤）とともに東大に合格させるために奮闘してきた。

■以下、ネタバレ含む

　鈴鹿演じる藤井は、物語序盤では東大専科の生徒たちを見下し、特に健太（細田）に強く当たるなど、その“性格の悪さ”が際立っていた。しかし、東大専科の仲間入りを果たし、切磋琢磨し合うなかで徐々に友情と信頼を育んでいく。

　最終回では、桜木から文転を勧められ一時は受け入れた藤井だが、工学部でロボットを作りたいという夢を追うために、当初志望していた理科1類で出願することを決める。

　そんな中、試験の休憩時間中に健太が他校の受験生からイジメを受けている現場を目撃してしまった藤井。桜木の「テスト本番は自分のことだけを考えろ」というアドバイスが頭によぎるが、親友となった健太のピンチに黙っていられなくなり、体を張って止めに入る。

　その際に右手を負傷してしまい、惜しくも受験は失敗。しかし教室でのラストシーンでは「前の自分じゃ絶対、助けたりしなかった。でも助けに行けたんだ。そういう自分になれたことがうれしくて、うれしくて…」と晴れやかな表情で語った。

　これに視聴者からは「一番成長したキャラクター。ラストシーンは一番感動した…」「最初は大嫌いだったけど、今では藤井くんが一番大好き！」など感動の声が相次ぎ、来年改めて東大を受験する決意を見せた藤井に対して「来年は絶対に合格できる！」「藤井くんが主演の続編が見たい！」「続編で東大合格してくれ！」など期待とエールが送られていた。