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革命家カール・マルクスの末娘エリノア激動の半生を初映画化【予告編】

 19世紀を代表する哲学者、経済学者カール・マルクスの末娘エリノア・マルクスの激動の半生を描いた『ミス・マルクス』(原題:MISS MARX)が、9月上旬よりシアター・イメージフォーラム 、新宿シネマカリテ(東京)ほか全国で順次公開される。

ポスタービジュアル=映画『ミス・マルクス』9月上旬より全国順次公開 (C)2020 Vivo film/Tarantula

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 カール・マルクスの伝説の3姉妹の末娘であり、女性や子どもたち、労働者の権利向上のため生涯を捧げ、43歳の若さでこの世を去った女性活動家エリノアの、知られざる激動の半生を初めて映画化した作品。

 監督・脚本を手掛けたのは、前作『Nico, 1988』(2017年)でヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門作品賞を受賞したイタリア出身のスザンナ・ニッキャレッリ監督。2020年ヴェネツィア国際映画祭でワールド・プレミアを迎えた本作は、同映画祭コンペティション部門でFEDIC賞、ベストサウンドトラックSTARS賞の2冠に輝き、2021年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞11部門ノミネート、3冠受賞を果たしている。

 エリノアを演じるのはフランソワ・オゾン監督『エンジェル』(07年)の主演に抜てきされて以来、『つぐない』(07年)や『未来を花束にして』(15年)などの話題作に出演してきたロモーラ・ガライ。本作の演技で「控えめながら、文句なしに人の心を打つ演技」(英・ガーディアン紙)と世界的に大絶賛を浴びた。

 日本版オリジナル・ポスターは、ロモーラ・ガライ演じるエリノアが激しく踊る姿に、「前へ進め」という力強いキャッチを添えて、疾走感あふれる印象に。予告編は、革命家カール・マルクスの死から幕をあける。最愛の父の死を悼みながらも、「自分の人生を生きたい」と宣言するエリノア。時代を先駆けた女性活動家として活躍し、大衆を前に男女平等の実現、労働者の権利向上を力強く訴えかける。

 しかし、その素晴らしい業績の陰で、『戦火の馬』(11年)、『クイーンズ・ギャンビット』(20年)などのパトリック・ケネディが演じるエドワード・エイヴリングへの苦悩に満ちた愛と、政治的信念の狭間で引き裂かれていく姿も明らかとなっていく。アメリカのパンクロック・バンド、ダウンタウン・ボーイズによるカバー曲「インターナショナル」も登場し、クラシック×パンクロックの音楽が紡ぎだす本作の魅力が垣間見える予告編となっている。

 社会主義とフェミニズムを結びつけた草分けの一人であり、時代を先駆けた女性として歴史を駆け抜けたエリノア・マルクス。その短くも激動の半生が、心揺さぶるパンクロックの響きに乗せて現代に甦る。

■公式サイト
https://missmarx movie.com

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