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東出昌大、3年ぶり映画主演で“函館の街を黙々と走る男”に 佐藤泰志原作『草の響き』

 俳優の東出昌大が主演する映画『草の響き』が今秋、公開される。『スパイの妻〈劇場版〉』(20年)、『BLUE/ブルー』(21年)等で印象的な役柄をこなしている東出の主演作としては、『寝ても覚めても』(18年)以来、3年ぶりとなる。

東出昌大、3年ぶりの主演作。映画『草の響き』2021年秋、全国公開 (C)HAKODATE CINEMA IRIS

東出昌大、3年ぶりの主演作。映画『草の響き』2021年秋、全国公開 (C)HAKODATE CINEMA IRIS

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 原作は、北海道函館を舞台にした小説を書き続けた作家、佐藤泰志(1949-1990年)が1982年に発表した本格的な文壇デビュー作。2020年が佐藤の没後30年に当たることから、その記念作品として製作され、昨年11月にクランクイン。この程、作品が完成したことが報告された。

 本作で東出が演じるのは、精神に失調をきたし、ふるさとである函館に妻と戻った男・工藤和雄。働くことが出来ない彼は、精神科に通いながら、晴れの日も雨の日も精神の治療のために函館の街を走り続ける。そんな彼が、路上で出会った若者と心を通わすようになっていくことで何かが変わり始める、というストーリー。今回、東出を主演に抜てきした経緯として「若かりし頃の佐藤泰志の分身のような男が、函館の街を一人黙々と走る。そのイメージを考えた時に、東出昌大さん以外に思いつかなかった」と菅原プロデューサーは語っている。

 東出は「心を病んだ男がそれでも毎日走る理由は、きっと『良くなりたい』からだと思います。 そして『良い』とは何なのか。羽毛のように柔らかい函館の西陽を受けながら、皆で作った映画です。楽しみに待っていてください」と、コメントを寄せている。

 監督は、1985年PFF(ぴあフィルムフェスティバル)に入選後、長谷川和彦監督に師事し、97年『フレンチドレッシング』でデビューした斎藤久志。2013年『なにもこわいことはない』は第26 回東京国際映画祭[日本映画スプラッシュ部門]に出品。以降、荒井晴彦企画『空の瞳とカタツムリ』(19年)を監督するなど、寡作ながら常に質の高い映画作品を作ってきた。

 佐藤泰志原作の映画作品には、函館の映画館シネマアイリス代表・菅原和博によるプロデュースのもと、2010年の『海炭市叙景』(熊切和嘉監督)よりスタート。以降、14年『そこのみにて光輝く』(呉美保監督)、16 年『オーバー・フェンス』(山下敦弘監督)、18 年『きみの鳥はうたえる』(三宅唱監督)と続き、常に高評価を得ている。

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