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綾瀬はるか×池松壮亮 “東日本大震災から10年”を題材にドラマ制作

 NHKは12日、女優の綾瀬はるか、俳優の池松壮亮らの出演で、東日本大震災から10年の節目に特集ドラマ『あなたのそばで明日が笑う』(単発73分)の制作を発表。来年3月6日午後7時30分から総合テレビ・BS4Kで放送する。

東日本大震災から10年を題材に特集ドラマ『あなたのそばで明日が笑う』2021年3月6日放送予定。主演の綾瀬はるか、池松壮亮 (C)NHK

東日本大震災から10年を題材に特集ドラマ『あなたのそばで明日が笑う』2021年3月6日放送予定。主演の綾瀬はるか、池松壮亮 (C)NHK

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 綾瀬が演じるのは、宮城県石巻市の復興住宅で一人息子と暮らす真城蒼。一見、明るく立ち直ったかのように日々の生活を送っているが、あの日、津波で行方不明になった夫・高臣(高良健吾)を待ち続けている女性だ。一方、池松は、人付き合いが苦手で居場所を求めて移住して来た建築士・葉山瑛希を演じる。

 津波で高臣と義母の浅子(阿川佐和子)が大切に営んでいた本屋兼自宅は流されてしまい、その土地は災害危険区域に指定されたため、蒼たちは元の場所へは戻ることができずにいた。 あれからまもなく10年。コツコツと買い直した本と貯めてきた開業資金を手に街中の空き家をリノベーションして、高臣の愛する本屋を再開させることを決める。

 その時、義理の妹・遥(土村芳)に紹介されたのが瑛希だった。当初は正反対の性格と異なる境遇からわかり合えない2人だったが、行方不明の夫・高臣の本屋を一緒に作るうちに互いにひかれあっていく。二人はうまくいくかに見えたが、高臣の存在が大きく、蒼も瑛希も踏み込むことができない。

 行方不明の夫を待ち続けている“夢の時間”。震災後に出会った男性と積み重ね始めた“現実の時間”。ふたつの時間を生きる被災地の女性が、両者を想うことで、もう一度、笑顔を取り戻すまでの心温まる物語を映像化する。

 震災以降、福島県会津地方出身の新島(山本)八重役で大河ドラマ『八重の桜』(2013年)に主演して以来、同局の震災復興関連番組などにも出演し、被災地に心を寄せてきた綾瀬は「東北の皆様をはじめ、一生懸命復興に歩み続けている皆さまに、温かな、穏やかな、そして明日の活力となるようなひとときを、物語をお届けしたいと思っています」と、意気込みを伝えている。

 池松は「9年前、20歳の時にあの日を迎えました。それからまもなく10年が経つことに、時の流れの早さを感じています。今回、俳優として向き合う機会と御縁をいただきました。当事者と非当事者の絶対に超えられない壁を、それでも超えられないものか、超えられなくともどう寄り添い共に生きてゆけるのか、考え続ける最中でこの作品に巡り合えたような気がします。心を込めて、あの場所と向き合うと共に、理解しようとする意志と力を信じて、雲の上ではなく、人と人の心と心の間にもしかしたら宿るかもしれない神様を、綾瀬さんと共に、このチームと共に探してきたいと思います。そして願わくば、物語の力を信じて、この世に数多ある無念の魂に寄り添い、共に笑い、共に怒り、共に涙を流すことが出来るドラマになればなと思います」と、コメント。

 脚本は、宮城県出身の三浦直之氏が執筆。「ずっと考え続けているけれど、いままで言葉にできなかったことを、たくさんの人たちの力を借りてようやくほんの少し言葉にできた気がします。わかる・わからないの二項対立を乗り越えるために物語はあるのだと信じています。これからも考え続けていくために書きました。どうか東北の人をはじめ、たくさんの人に届きますように」と言葉を寄せた。

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