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ラジオドラマ『青空』インタビューVol.5 演出・樫田正剛氏が感じるアナウンサーの朗読にかける本気度「TBS専属の俳優に…」

 TBSラジオでは、16日に特別番組『日能研presents ラジオドラマ「青空」』を放送(後8:00〜9:00)。脚本家の樫田正剛氏が反戦の思いを込めて作り上げた作品で、これまでに、そうそうたるメンバーで繰り返し上演されてきたが、戦後75年を迎える2020年の夏、ラジオドラマとしての放送が決定した。

TBSラジオ『日能研presents ラジオドラマ「青空」』で演出を手がける樫田正剛氏(C)ORICON NewS inc.

TBSラジオ『日能研presents ラジオドラマ「青空」』で演出を手がける樫田正剛氏(C)ORICON NewS inc.

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 物語を紡ぐのはTBSアナウンサーたちで、向井政生アナ(語り部ほか)、宇内梨沙アナ(主人公の少年・大和役)、高畑百合子アナ(犬・麦役)、国山ハセンアナ(猫・小太郎役)が出演。ORICON NEWSでは、稽古中のアナウンサーたちと樫田氏へのインタビューを敢行。番組や朗読の魅力に迫っていく。

 今回のプロデューサーを務める堀井美香アナが、昨年行われた舞台版の『青空』を鑑賞したことがきっかけで、今回の番組実現に向けて奔走(ほんそう)。堀井アナは「戦争を題材にした番組を作ることは容易なことではないのですが、日能研さんが『ぜひ、やってください』と後押ししてくださったおかげで、実現にいたりました」と感謝の思いを伝えた。

 5回目は、そんな今回の特番で演出を手がける樫田氏へのインタビューを紹介する。

――『青空』を作るきっかけについて

僕の親が戦争を体験していて、その話を聞いていたことは大きいですね。20年前くらいに戦争を題材にした物語を初めて作ったのですが、そこから自分の中での人生観が変わりました。あの頃に生きていた人たちは、たくさん夢があったはずなのに、全部押し殺して「お国のために…」という状況になっていた。そういう時代を繰り返してはいけないんだっていう気持ちを伝えたいという気持ちが大きかったです。

実際に戦争体験者の方や、自分の親の話を聞いていたら、こうした時代であっても青春はあったんだと気付き、それが『青空』の物語を作る上で大きなものとなりました。当時のことを調べていると「供出」という言葉が出てきたんです。お国のためにモノを差し出さないといけない状況だったということは知っていましたが、詳しく調べてみると犬や猫の供出もあったということを知り、それが今回の作品につながりました。

――TBSアナウンサーのみなさんへの演出について

アナウンサーの方々は常に文字に触れている職業ですが、ニュースを伝える時は感情を開放してはいけないって教わっているので、まずは「朗読では、感情を開放していいんですよ」と伝えました。そうすると、すぐできるようになりますね。みなさん本気で取り組んでいるので、やればやるだけ、吸収力もすごくて、主人公の宇内梨沙さんもすばらしいですよ。堀井さんが「この役は、宇内さんにやらせたいんだ」っておっしゃって、主人公をやっていただくことになりましたが、初日のけいこは正直「おいおいおい」という状況でした(苦笑)。そこから、心情などを書き込んだものを送ったりして、やりとりをしていったところ、次の稽古では見違えるようでしたね。本番が楽しみです。

――堀井アナがプロデュースする朗読会『A’LOUNGE』に、樫田さんは昨年演出で参加されていました。

僕にとっても印象に残っている出来事でした。とにかく、アナウンサーのみなさんが真摯な姿勢で、ダメ出しに対するくやしさや「客前に立つからには恥をかけない」っていう気持ちには感服しました。本番に向けて高めていきたいっていう気持ちがあって、堀井さんが僕に「もう1日いいですか?」ってお願いするほどの熱量で(笑)。その姿勢や客前に立った時の振る舞い方がすごくステキだなと思って、アナウンサーのみなさんがTBS専属の俳優になればいいのにと思いましたね(笑)。

堀井さんが、アナウンス部の中の指揮者としてやっているから、みなさんもすごく熱量があって、すばらしい体験でした。NHKのラジオドラマを聞いていて、西田敏行さん、竹下景子さんは、やっぱりすごいなーと思っています。でもね、僕はアナウンサーの方々もその域まで到達する可能性は十分にあると感じています。朗読に触れる機会がたまにしかないから、感覚がつかめないだけで、週に1回でも月に1回でも続けていけば、自然とつかめてくるんじゃないかなと期待をしています。

――番組を楽しみにしているリスナーへのメッセージ

どんなつらい時代でも、人には青春があったんですよね。その青春を奪ってしまった戦争って、絶対に二度とやってはいけないんです。押し付けになっちゃうのは良くないですが、この番組を聞いて、そういったことを感じ取っていただけたらなと思います。とにかく、あんな時代にこんなことがあったんだと、ちょっとでいいから知っていただきたいです。

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