TBSラジオでは、16日に特別番組『日能研presents ラジオドラマ「青空」』を放送(後8:00〜9:00)。脚本家の樫田正剛氏が反戦の思いを込めて作り上げた作品で、これまでに、そうそうたるメンバーで繰り返し上演されてきたが、戦後75年を迎える2020年の夏、ラジオドラマとしての放送が決定した。
物語を紡ぐのはTBSアナウンサーたちで、向井政生アナ(語り部ほか)、宇内梨沙アナ(主人公の少年・大和役)、高畑百合子アナ(犬・麦役)、国山ハセンアナ(猫・小太郎役)が出演。ORICON NEWSでは、けいこ中のアナウンサーたちと樫田氏へのインタビューを敢行。番組や朗読の魅力に迫っていく。
3回目は、犬の麦を演じる高畑百合子アナ(39)へのインタビューを紹介する。
――オファーを受けた時の心境
うれしかったですね。アナウンサーは普段、感情を抑えてニュースなどを伝えるのが仕事なので、感情を乗せる仕事もすごくやってみたかったんですよ。樫田先生のけいこは、前にも受けたことがあったのですが、感情を乗せて爆発させるということをやりたかったので、念願がかなったなという気持ちでした。同じ読むということでも、ニュースを伝える時と朗読では真逆のベクトルなので、すごく楽しみにしていました(笑)。
――作品の台本を読んでみての感想
せりふで書かれている台本を、頭の中で景色にしていく作業は初めての経験だったので、新鮮でした。やりたかったことなのに、思った以上に難航して(苦笑)。せりふから風景を読み取って、場面が変わった時の心境を、役を通して表現しないといけないのですが、気持ちを切り替えていくよりも先に、仕事柄、文字を追ってしまうところがあって…。音のリズムや、文章と音という方向に意識がいきすぎて(自分の頭の中が)映像として映し出せなかったので、実際に、そのシーンを絵で描いてみてイメージをふくらませました。樫田さんには「となりにいるんだよとか」「上を見上げているんだよ」とか、普段の仕事では考えない、相手との位置関係を声で表現することを教わりました。
――朗読を経験された方の中には「アナウンサーとしての引き出しが増えた」という声もありますが、何か変化はありましたか?
引き出しが増えたというよりは、埋もれていた感情の引き出し方を教えてもらったという感覚です(笑)。これまで、報道やスポーツのニュースなどを伝えてきて、大きく分けると感情を抑える、うれしい気持ちを伝えるという2つだったのですが、今回はその間にある葛藤などといった表現してこなかった部分が求められているなと感じました。その感情って、本当は自分の中にあるのに、錆びついて引き出せない状態だったんです(苦笑)。
――本番に向けて“引き出し”はスムーズに開けられそうですか?
いつもけいこの後に、報道番組の生放送が控えているんですけど、けいこが終わった後は本当にヘロヘロになっていて(苦笑)。それくらい言葉に感情を乗せる作業っていうのは、体力を使うものなんだって実感しています。あとは、麦という役をどうやって演じようかという時に、人間の年齢で40歳くらいっていう設定なのですが、ちょうど私も放送直後の8月19日に40歳になるので、すごくかぶっているところがあって。役どころとしては、年齢の割に幼い部分もあるんですけど、物語が進むにつれて成長していくっていうところで、自分と置き換えて考えるところがあったりしました。40歳になるにあたってのステップを思い返しながら、麦という役に乗っていきたいなと思います。
――すっかり朗読の虜になっている様子ですね。
これから、朗読に専念してきたいって思うくらい虜になりました(笑)。思いを乗せるということがすごく好きだし、やりたかったから、できるものだと思っていたら、実際に朗読という形でやってみると、全然できなくて、最初は、はがゆい気持ちでした。指導を受けると、自分でも「そうだよね、わかる。なんでそうならないんだろう」って思ったりして。自分の気持ちを言葉に乗せられないもどかしさが募って、通り一遍の表現になっていたり、喜怒哀楽の4種類だけしか、表現できていないのではないかとか。喜ぶ表現だけでも5種類くらいあれば、もっといいのにと反省しながら、日々取り組んでいます。
――番組を楽しみにしているリスナーへのメッセージ
この時期になると、戦争に関する物語やエピソードが報じられることが多くなると思うのですが、どうしても悲しみとつらさがにじみ出るものになります。それは当然なのですが、そうした時代にも青春や肌に感じる温かさというものもあり、その中にあの悲しみがあるんだということを、作品を通して伝えられるようにしたいです。戦争という大きなテーマではなく、その中にある小さな小さなコミュニティーにある、温かい部分が伝わればうれしいです。
あすは、語り部などを担当する向井政生アナ(57)、演出を手がける樫田正剛氏へのインタビューを紹介する。
物語を紡ぐのはTBSアナウンサーたちで、向井政生アナ(語り部ほか)、宇内梨沙アナ(主人公の少年・大和役)、高畑百合子アナ(犬・麦役)、国山ハセンアナ(猫・小太郎役)が出演。ORICON NEWSでは、けいこ中のアナウンサーたちと樫田氏へのインタビューを敢行。番組や朗読の魅力に迫っていく。
――オファーを受けた時の心境
うれしかったですね。アナウンサーは普段、感情を抑えてニュースなどを伝えるのが仕事なので、感情を乗せる仕事もすごくやってみたかったんですよ。樫田先生のけいこは、前にも受けたことがあったのですが、感情を乗せて爆発させるということをやりたかったので、念願がかなったなという気持ちでした。同じ読むということでも、ニュースを伝える時と朗読では真逆のベクトルなので、すごく楽しみにしていました(笑)。
――作品の台本を読んでみての感想
せりふで書かれている台本を、頭の中で景色にしていく作業は初めての経験だったので、新鮮でした。やりたかったことなのに、思った以上に難航して(苦笑)。せりふから風景を読み取って、場面が変わった時の心境を、役を通して表現しないといけないのですが、気持ちを切り替えていくよりも先に、仕事柄、文字を追ってしまうところがあって…。音のリズムや、文章と音という方向に意識がいきすぎて(自分の頭の中が)映像として映し出せなかったので、実際に、そのシーンを絵で描いてみてイメージをふくらませました。樫田さんには「となりにいるんだよとか」「上を見上げているんだよ」とか、普段の仕事では考えない、相手との位置関係を声で表現することを教わりました。
――朗読を経験された方の中には「アナウンサーとしての引き出しが増えた」という声もありますが、何か変化はありましたか?
引き出しが増えたというよりは、埋もれていた感情の引き出し方を教えてもらったという感覚です(笑)。これまで、報道やスポーツのニュースなどを伝えてきて、大きく分けると感情を抑える、うれしい気持ちを伝えるという2つだったのですが、今回はその間にある葛藤などといった表現してこなかった部分が求められているなと感じました。その感情って、本当は自分の中にあるのに、錆びついて引き出せない状態だったんです(苦笑)。
――本番に向けて“引き出し”はスムーズに開けられそうですか?
いつもけいこの後に、報道番組の生放送が控えているんですけど、けいこが終わった後は本当にヘロヘロになっていて(苦笑)。それくらい言葉に感情を乗せる作業っていうのは、体力を使うものなんだって実感しています。あとは、麦という役をどうやって演じようかという時に、人間の年齢で40歳くらいっていう設定なのですが、ちょうど私も放送直後の8月19日に40歳になるので、すごくかぶっているところがあって。役どころとしては、年齢の割に幼い部分もあるんですけど、物語が進むにつれて成長していくっていうところで、自分と置き換えて考えるところがあったりしました。40歳になるにあたってのステップを思い返しながら、麦という役に乗っていきたいなと思います。
――すっかり朗読の虜になっている様子ですね。
これから、朗読に専念してきたいって思うくらい虜になりました(笑)。思いを乗せるということがすごく好きだし、やりたかったから、できるものだと思っていたら、実際に朗読という形でやってみると、全然できなくて、最初は、はがゆい気持ちでした。指導を受けると、自分でも「そうだよね、わかる。なんでそうならないんだろう」って思ったりして。自分の気持ちを言葉に乗せられないもどかしさが募って、通り一遍の表現になっていたり、喜怒哀楽の4種類だけしか、表現できていないのではないかとか。喜ぶ表現だけでも5種類くらいあれば、もっといいのにと反省しながら、日々取り組んでいます。
――番組を楽しみにしているリスナーへのメッセージ
この時期になると、戦争に関する物語やエピソードが報じられることが多くなると思うのですが、どうしても悲しみとつらさがにじみ出るものになります。それは当然なのですが、そうした時代にも青春や肌に感じる温かさというものもあり、その中にあの悲しみがあるんだということを、作品を通して伝えられるようにしたいです。戦争という大きなテーマではなく、その中にある小さな小さなコミュニティーにある、温かい部分が伝わればうれしいです。
あすは、語り部などを担当する向井政生アナ(57)、演出を手がける樫田正剛氏へのインタビューを紹介する。
2020/08/15