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吉永小百合、映画出演122本目で自身初の医師役 松坂桃李・広瀬すずと初共演

 女優の吉永小百合が、都内の終末期医療専門病院に勤務する現役医師・南杏子氏の小説を映画化した『いのちの停車場』で主演を務めることが7日、発表された。これまで121本の映画に出演している吉永は、122本目の本作で自身初の医師役に挑戦する。さらに、松坂桃李広瀬すず西田敏行田中泯ら豪華キャストが集結。吉永は「医療関係の方々へ感謝の思いを込め“生と死”をしっかり見つめる作品をみんなで力を合わせて作ります」と意気込んでいる。

映画『いのちの停車場』に出演する(左から)田中泯、松坂桃李、吉永小百合、広瀬すず、西田敏行(C)2021「いのちの停車場」製作委員会

映画『いのちの停車場』に出演する(左から)田中泯、松坂桃李、吉永小百合、広瀬すず、西田敏行(C)2021「いのちの停車場」製作委員会

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 本作では、今の日本の長寿社会における現代医療制度の問題点、尊厳死・安楽死などに向き合い、これらに携わる医師、患者、家族が織りなすヒューマンドラマが描かれる。メガホンをとるのは『八日目の蝉』(2012年)で「第35回日本アカデミー賞」最優秀監督賞を受賞し、『ふしぎな岬の物語』(14年)で吉永とタッグを組んだ成島出監督。脚本は『母べえ』(07年)や『母と暮せば』(15年)など、吉永の主演作を手掛けてきた平松恵美子氏が担当する。

 吉永が演じるのは、長年大学病院で救命救急医として勤務してきた白石咲和子。とある事情で石川県にある実家に戻り、在宅医療を通して患者と向き合う「まほろば診療所」に勤めることに。自分が経験してきた医療とは異なるかたちでの“いのち”との向き合い方に最初は戸惑うも、スタッフに支えられながら患者や家族と接していく。吉永は、実際に在宅医療を行う医師たちから指導を受け、本作に情熱を注いでいる。

 ほかのキャストでは、咲和子と同じ大学病院に事務員として勤め、咲和子を追って「まほろば診療所」で働くようになる青年・野呂聖二を松坂。そこで訪問看護師として働く星野麻世を広瀬。3代目院長で、在宅医療に長年携わってきた医師・仙川徹を西田。実家に帰ってきた咲和子を暖かく迎える父・白石達郎を田中が演じる。

 現在は撮影準備中で、抗体検査を徹底。打ち合わせではフェイスガード着用や、アクリル板で仕切るなど新型コロナウイルス感染症対策を実施している。さらに今後、全スタッフ・キャストがPCR検査を受け、可能な限り現場でもフェイスガードを着用しながら撮影を行っていくという。公開は2021年。

■キャスト・スタッフコメント一覧

・吉永小百合
幼いころ、身体が弱くて何度も入院し、素晴らしい先生に救(たす)けていただきました。今、私はどんなドクター像を作ることができるか、心が弾む毎日、しっかり準備します。医療関係の方々へ感謝の思いを込め、“生と死”をしっかり見つめる作品をみんなで力を合わせて作ります。

・松坂桃李
今回、吉永小百合さんとご一緒できること、大変うれしく思います。と同時にものすごく緊張しております。命の尊さが温かく、時に残酷なくらいゆっくり伝わってくるこの感情を大事にしながら、向き合っていければと思います。成島組の現場は初めてですが、本読みやリハーサルを重ね、しっかりと溶け込めるよう、良い緊張感をもって臨んでいきます。

・広瀬すず
成島監督、吉永小百合さんをはじめ、このようなすてきな共演者の皆さまと一緒にお芝居ができることを、そわそわしながらも、楽しみで仕方がありません。演じる麻世さんも、彼女の色んな心に触れられるよう、まほろばの家族と一緒に楽しみながら一生懸命演じられたらなと思います。

・西田敏行
憧れの吉永小百合さんを座長にいただき、『いのちの停車場』という作品に参加できることで、齢72の私は、喜びと緊張で生きる力が、みなぎって参りました。この「いのちの停車場」の持つテーマと哲学を皆さんに投げ掛け、生きること、死ぬことへの思いを巡らせていただけたら、幸甚です。誰も避けては通れない死とは!?

・田中泯
私は二人居ない。そしてたった一度の人生を生きている。「その人」も唯一無二の人生を生きる人だ。台本の中の「その人」に僕は震えた。言葉で書き上げられた台本をこんなにうらめしく思ったことはない。「その人」となって僕が映画の中に居る? 居たい! 僕の全身は本当を見つけられるのか、不安だ。が、絶対に「その人」をそこに居させてみせる。

・成島出監督
主演の吉永小百合さんをはじめ、若手実力派俳優の松坂桃李さん、広瀬すずさんなど、豪華なキャスティングで本作を迎えることができ、ワクワクしています。現代日本が抱える医療制度の問題点を背景に<“いのち”とは何か>を問いかけます。そして作品を通して“生きる希望”が持てるように仕上げたいと思います。

・南杏子氏
映画化のお話をいただいたときは夢かと思いました。原作者としてこれ以上の幸せはありません。多くの方々の力で小説が三次元に立ち上がり、新鮮な命が吹き込まれるのを楽しみにしています。吉永小百合さんに主役を演じていただけるのは本当に感激です。ベテラン女医ブームが来る――と確信しています。

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