昨年、出演したBUMP OF CHICKEN「Aurora」(2019年3月リリース)のミュージックビデオ(MV)が話題になった女優の上原実矩が、1年ぶりにORICON NEWSのインタビューに応じた。
新型コロナウイルスの感染拡大であらゆることがしっちゃかめっちゃかになっていたこの春、上原は音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」のSTATION ID(イメージSPOT)「青春の爆発」に出演。映像制作は、King Gnu「白日」のMVなどを手掛けるクリエイター集団「PERIMETRON」が担当した。
「青春の爆発」は、PERIMETRONの映像作家のOSRINとMargtが「学校」という同じシチュエーションをそれぞれの世界観で表現した、「女子高生編」と「男子高校生編」の2部作品。大変な時代を生きる若者たちへエールを贈りたい、という思いを込め、「抑圧からの解放」をコンセプトに規則やモラルなどしがらみを振り払い、自分自身の殻をぶち壊す姿が爽快な音楽と共に描かれている。
実は、2019年のミュージックビデオ・シーンで「Aurora」(映像演出:林響太朗)と「白日」は、拮抗する二大優秀作品だった。スペースシャワーTVの『SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2020』で、「VIDEO OF THE YEAR」(年間で最も優れたミュージックビデオに授与される賞)に輝いたのは「Aurora」。一方、米国の『MTV VIDEO MUSIC AWARDS』の日本版として開催されている『MTV VMAJ 2019』の「最優秀ビデオ賞」は「白日」が取るという接戦ぶりだった(「Aurora」は最優秀ロックビデオ賞を受賞)。
――「青春の爆発」の撮影はいかがでしたか?
【上原】「青春の爆発」の撮影時、OSRINさんから「Aurora」のMV見たよ、って声をかけていただいて。今、まさに業界のトップクラスでしのぎを削っているクリエイターの方々と相次いでお仕事させていただき、光栄でした。それぞれのやり方やこだわりの一部を見ることができたと思うので、貴重な経験でした。青色の絵の具をぶちまけるのは、思っていた以上に難しかったです。
――コロナ禍をどう過ごしていましたか?
【上原】4月、5月の2ヶ月間で、浮き沈みはありました。自宅待機が始まったばかりの頃はわりと楽観視していたんですが、映画や映画館が危機的状況にさらされている状況にだんだん不安を覚えたり、それを支援する活動が起こって励まされたり。いろいろ考える時間が増えたので、点々と思いついたことを線にするまでの時間はあったんですが、ここをブレイクスルーしないことには、次のステップに進めないだろう、というものにもぶつかって。だからといって、すぐに人に会って相談することもできない状況でしたから、改めて人と会って、話をすることの大切さを感じました。
――直接会えない代わりにビデオ通話サービスを利用することは?
【上原】ゼロではなかったですけど、ほとんどしませんでした。この自粛中、電話も悪くないな、と思えたことが新たな発見でした。これまで、友だちと電話で話すことがあまりなかったんです。相手がどういう時間軸で動いているかわからないから、迷惑じゃないかな?と気が引けて。でもみんな外出自粛中で暇だろうし、暇じゃなくてもまぁいいかって思ってもらえるかな、と思って。学生時代の友だちに自分から電話をかけてみたんです。そうしたら、みんなも暇だったみたいで(笑)。平気で1、2時間くらいしゃべっていました。最長で4時間くらい(笑)。こういう時に連絡を取り合える友だちは大切にしたいな、って思いました。
――友だちといえば、昨年放送されたカルピス100周年のテレビCM「宣言篇」「卒業篇」に永野芽郁さんの親友役で出演して話題になり、今年も映画『私がモテてどうすんだ』(7月10日公開)に主人公の親友・あまね役で出演していますね。
■映画『私がモテてどうすんだ』とは?
BLをこよなく愛する超ド級のヲタク女子・花依(かえ)が、推しのアニメキャラが死んだショックで寝込んでしまい激ヤセしたら、実は美人だったことから、イケメン4人からモーレツにアプローチされる…という、ぢゅん子氏の同名漫画を実写化した作品。主人公の花依は、変身後を山口乃々華、変身前を富田望生の2人一役で演じる。花依にアプローチするイケメン4人は、吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、神尾楓珠、伊藤あさひ、奥野壮。主人公のヲタク部屋やヲタクグッズの再現度やミュージカルシーンも見どころとなっている。
――この映画を見ると、主人公にとっての最大の幸せは、イケメンにモテることよりも、共通の趣味を楽しみ合える仲間がいてくれることなのではないか、と思いました。あまねは脇役ながら観終わった後に強く心に残りました。
【上原】ありがとうございます。あまねは、物語の中盤からイケメンたちに「師匠」と呼ばれるようになるのですが、私も撮影現場で共演者の方から「師匠」と呼ばれるようになりました(笑)。富田さんの花依も乃々華さんの花依も違和感がなかったですし、2人に対しては、純粋に守ってあげたい、面倒見てあげたい、お母さんになったような気持ちで接していました。以前、出演した『ガールズ・ステップ』(2015年)で石井杏奈さんと共演した縁で乃々華さんのことは知っていたし、富田さんとは今回が初めてだったんですが、共演してみたいな、と思っていた方だったので、ご一緒できてうれしかったです。
――主人公と同じBLヲタク女子を演じるにあたり、準備したことは?
【上原】撮影前に、BL好きの友だちと一緒に専門ストアに行きました。めちゃくちゃ好きというわけでもないでもない自分が行っても大丈夫なのかな?と勇気がいりましたが、そこで聞いたヲタクトークが面白くて! みんな好きなものへの愛、熱量がすごかったですし、足を踏み入れて初めてわかることもあるんだな、と思いました。
―――新型コロナウイルスは未だ予断を許さない状況ですが…。
【上原】そうですね、いまは状況の変化に柔軟に対応していくしかない、試されているのかなぁって思います。新型コロナウイルス対策は大変だけれども、無理に元に戻そうとするのではなく、新しい形で何か作っていけたらいいのかな。感染予防を徹底することで、現場の環境がより良くなっていくといいな、と思いました。私も、心を落ち着けて、少しずつでもできることをやっていきたいと思っています。
――上原さんのような若い世代が、コロナによる変化の良い面をみようとしているのは頼もしいですね。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
新型コロナウイルスの感染拡大であらゆることがしっちゃかめっちゃかになっていたこの春、上原は音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」のSTATION ID(イメージSPOT)「青春の爆発」に出演。映像制作は、King Gnu「白日」のMVなどを手掛けるクリエイター集団「PERIMETRON」が担当した。
「青春の爆発」は、PERIMETRONの映像作家のOSRINとMargtが「学校」という同じシチュエーションをそれぞれの世界観で表現した、「女子高生編」と「男子高校生編」の2部作品。大変な時代を生きる若者たちへエールを贈りたい、という思いを込め、「抑圧からの解放」をコンセプトに規則やモラルなどしがらみを振り払い、自分自身の殻をぶち壊す姿が爽快な音楽と共に描かれている。
実は、2019年のミュージックビデオ・シーンで「Aurora」(映像演出:林響太朗)と「白日」は、拮抗する二大優秀作品だった。スペースシャワーTVの『SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2020』で、「VIDEO OF THE YEAR」(年間で最も優れたミュージックビデオに授与される賞)に輝いたのは「Aurora」。一方、米国の『MTV VIDEO MUSIC AWARDS』の日本版として開催されている『MTV VMAJ 2019』の「最優秀ビデオ賞」は「白日」が取るという接戦ぶりだった(「Aurora」は最優秀ロックビデオ賞を受賞)。
――「青春の爆発」の撮影はいかがでしたか?
【上原】「青春の爆発」の撮影時、OSRINさんから「Aurora」のMV見たよ、って声をかけていただいて。今、まさに業界のトップクラスでしのぎを削っているクリエイターの方々と相次いでお仕事させていただき、光栄でした。それぞれのやり方やこだわりの一部を見ることができたと思うので、貴重な経験でした。青色の絵の具をぶちまけるのは、思っていた以上に難しかったです。
――コロナ禍をどう過ごしていましたか?
【上原】4月、5月の2ヶ月間で、浮き沈みはありました。自宅待機が始まったばかりの頃はわりと楽観視していたんですが、映画や映画館が危機的状況にさらされている状況にだんだん不安を覚えたり、それを支援する活動が起こって励まされたり。いろいろ考える時間が増えたので、点々と思いついたことを線にするまでの時間はあったんですが、ここをブレイクスルーしないことには、次のステップに進めないだろう、というものにもぶつかって。だからといって、すぐに人に会って相談することもできない状況でしたから、改めて人と会って、話をすることの大切さを感じました。
――直接会えない代わりにビデオ通話サービスを利用することは?
【上原】ゼロではなかったですけど、ほとんどしませんでした。この自粛中、電話も悪くないな、と思えたことが新たな発見でした。これまで、友だちと電話で話すことがあまりなかったんです。相手がどういう時間軸で動いているかわからないから、迷惑じゃないかな?と気が引けて。でもみんな外出自粛中で暇だろうし、暇じゃなくてもまぁいいかって思ってもらえるかな、と思って。学生時代の友だちに自分から電話をかけてみたんです。そうしたら、みんなも暇だったみたいで(笑)。平気で1、2時間くらいしゃべっていました。最長で4時間くらい(笑)。こういう時に連絡を取り合える友だちは大切にしたいな、って思いました。
――友だちといえば、昨年放送されたカルピス100周年のテレビCM「宣言篇」「卒業篇」に永野芽郁さんの親友役で出演して話題になり、今年も映画『私がモテてどうすんだ』(7月10日公開)に主人公の親友・あまね役で出演していますね。
■映画『私がモテてどうすんだ』とは?
BLをこよなく愛する超ド級のヲタク女子・花依(かえ)が、推しのアニメキャラが死んだショックで寝込んでしまい激ヤセしたら、実は美人だったことから、イケメン4人からモーレツにアプローチされる…という、ぢゅん子氏の同名漫画を実写化した作品。主人公の花依は、変身後を山口乃々華、変身前を富田望生の2人一役で演じる。花依にアプローチするイケメン4人は、吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、神尾楓珠、伊藤あさひ、奥野壮。主人公のヲタク部屋やヲタクグッズの再現度やミュージカルシーンも見どころとなっている。
――この映画を見ると、主人公にとっての最大の幸せは、イケメンにモテることよりも、共通の趣味を楽しみ合える仲間がいてくれることなのではないか、と思いました。あまねは脇役ながら観終わった後に強く心に残りました。
【上原】ありがとうございます。あまねは、物語の中盤からイケメンたちに「師匠」と呼ばれるようになるのですが、私も撮影現場で共演者の方から「師匠」と呼ばれるようになりました(笑)。富田さんの花依も乃々華さんの花依も違和感がなかったですし、2人に対しては、純粋に守ってあげたい、面倒見てあげたい、お母さんになったような気持ちで接していました。以前、出演した『ガールズ・ステップ』(2015年)で石井杏奈さんと共演した縁で乃々華さんのことは知っていたし、富田さんとは今回が初めてだったんですが、共演してみたいな、と思っていた方だったので、ご一緒できてうれしかったです。
――主人公と同じBLヲタク女子を演じるにあたり、準備したことは?
【上原】撮影前に、BL好きの友だちと一緒に専門ストアに行きました。めちゃくちゃ好きというわけでもないでもない自分が行っても大丈夫なのかな?と勇気がいりましたが、そこで聞いたヲタクトークが面白くて! みんな好きなものへの愛、熱量がすごかったですし、足を踏み入れて初めてわかることもあるんだな、と思いました。
―――新型コロナウイルスは未だ予断を許さない状況ですが…。
【上原】そうですね、いまは状況の変化に柔軟に対応していくしかない、試されているのかなぁって思います。新型コロナウイルス対策は大変だけれども、無理に元に戻そうとするのではなく、新しい形で何か作っていけたらいいのかな。感染予防を徹底することで、現場の環境がより良くなっていくといいな、と思いました。私も、心を落ち着けて、少しずつでもできることをやっていきたいと思っています。
――上原さんのような若い世代が、コロナによる変化の良い面をみようとしているのは頼もしいですね。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
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2020/07/11