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【エール】第2週「運命のかぐや姫」振り返り

 NHKで放送中の連続テレビ小説『エール』(月〜土 前8:00 総合ほか※土曜は1週間の振り返り)は、昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田正孝)とその妻・関内音(二階堂ふみ)の物語。主人公・裕一が作曲に目覚めた少年時代を描いた第1週に続いて、第2週はヒロイン・音の波乱万丈な人生のはじまり「運命のかぐや姫」(第6回〜第10回:4月6日〜4月10日)を振り返る。

連続テレビ小説『エール』第1週「初めてのエール」第8回より。のちの人生に大きな影響を与える人となるオペラ歌手の双浦環(柴咲コウ)と出会ったヒロインの関内音(清水香帆)(C)NHK

連続テレビ小説『エール』第1週「初めてのエール」第8回より。のちの人生に大きな影響を与える人となるオペラ歌手の双浦環(柴咲コウ)と出会ったヒロインの関内音(清水香帆)(C)NHK

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■鉄男との約束

 裕一(石田星空)の同級生で、ガキ大将の鉄男(込江大牙)は、昼間も学校に行かず家業を手伝っていた。学校もやめるという噂だ。裕一は鉄男の落とし物を届けるため家を訪ねると、父親からひどく叱られているのを目撃してしまう。鉄男に気付かれた裕一は驚いて、カバンとハーモニカを落としたまま逃げ帰るのだった。翌日、鉄男が裕一の前に現れ、カバンと壊れてしまったハーモニカを直し、返してくれた。

 古今和歌集や詩が好きだという鉄男。しかし、「詩で飯は食えねえ」という。裕一は、鉄男が書いた詩に曲をつけると約束する。そんな中、鉄男一家が夜逃げしたという情報が飛び込んでくる。約束どおり鉄男の詩に曲をつけた裕一は、「浮世小路行進曲」と名付け、どこかにいる鉄男に聞かせるつもりで歌い、ハーモニカを吹いた。この二人の組み合わせが、ヒット曲の数々を生むのはまだずっと先の話…、とのことだ。

■「歌手になりたい」ヒロインは夢を見つける

 所変わって、愛知・豊橋。のちに裕一の運命の人になる音(清水香帆)は、11歳。元陸軍の獣医で、今は馬具を卸す仕事をしている父・安隆(光石研)と、母・光子(薬師丸ひろ子)のもとで、姉の吟(本間叶愛)と妹の梅(新津ちせ)とともに、すくすくと自由に育っていた。ある日、音のクラスで最高学年恒例の学芸会の演目を決めることなる。音の提案がきっかけで、演目は「竹取物語」に決まるが…。

 かぐや姫役をやる気満々だった音は、“おじいさんその2”になってしまい大ショック。ふてくされる音に、お父さんは「主役だけではお芝居はできん。必ずそれを支える人がいるんだ」と諭す。その日は、教会で琴を演奏することになっていた。慌ててかけつけた音は、のちの人生に大きな影響を与える人となるオペラ歌手の双浦環(柴咲コウ)の歌を聞いて、その姿に釘付けになる。「やらずに後悔するより、やって後悔したほうがいい」という父に背中を押され、思い切って環に話しかけた音。環は「どんなことがあっても、出番に穴を開けてはダメ。目の前のことに全力を尽くしなさい」とアドバイスする。

 環と話した音は、すっかり夢見心地。「歌を習いたい!」と言い始める。それからは吟や梅が不思議に思うほど、学芸会の練習に一生懸命取り組む音。吟のお誕生日を家族みんなで祝い、とても幸せな関内家に思いもよらない出来事が勃発する。

■最愛の父の突然の死

 仕事で大阪に行っていたお父さんが事故に巻きこまれ、子どもを助けて亡くなってしまったのだ。途方に暮れる母・光子と三姉妹。お父さんが好きだったお団子屋さんでその不在を実感し、泣きだす三姉妹に、光子は「お父さんはあなたたちのそばにいる」と語りかける。一方、関内家にいても仕事がないと言って、岩城(吉原光夫)ら馬具職人も去って行く。そんな光子の窮状を見て、仕事の口利きをしている打越(平田満)は、光子に近づこうとする。

 先行きが不透明な馬具店と取引しようとする業者はほとんどなく、関内家は事業継続のピンチを迎える。それでも明るくふるまう光子だったが、心配した三姉妹は知恵をだしあって、契約書を探すことにする。光子は陸軍と交わした契約書を見つけ、無事商売が続けられることになった。

■学芸会の舞台で涙の熱唱

 そして、学芸会当日。かぐや姫役のクラスメイトの良子(田中里念)は、最初から乗り気ではなく、稽古中に音たちとぶつかることもあった。実は、彼女も母親からのプレッシャーでパンク寸前だったのだ。突然、父が亡くなったというのに明るく振る舞う音の芯の強さを知った良子は、音にある提案する。

 舞台が始まり、竹の中からできたかぐや姫は音だった。クライマックスは、かぐや姫が歌う「朧月夜」。音は歌いながら、父を思い出し、涙する。学芸会は大成功に終わり、関内家は「4人で力を合わせて生きていく」と決意するのだった。

 それから3年。裕一(窪田正孝)は、音楽に夢中になりすぎて商業学校4年生を留年してしまう。

■第2週の気になった登場人物たちをチェック

★双浦環:柴咲コウ
 世界的に活躍するオペラ歌手で、音がプロの歌手を目指すきっかけとなる人物。

★神崎良子:田中里念
 かぐや姫役になったクラスメイト。母親からのプレッシャーもあり、稽古中にお腹が痛くなったと出ていってしまったことも。突然、父が亡くなったというのに明るく振る舞う音の芯の強さを知り、思ったことをはっきり言える音のことがうらやましかったと打ち明ける。

★岩城新平:吉原光夫
 関内家が営む馬具店の職人頭。音も恐れるほどの強面(こわもて)だが、職人としての腕は一流。

★打越金助(うちこし・きんすけ):平田満
 軍関係に物品を納入している業者で、安隆の商売にも協力している。夫を亡くした光子に言い寄る場面も。演じた平田は愛知県豊橋市出身。

■第3週「いばらの道」(第11回〜第15回)

 福島商業学校で学ぶ裕一(窪田正孝)は、ハーモニカ倶楽部に入り、音楽に夢中の毎日。ある日、倶楽部の会長、舘林(川口覚)から、定期公演で演奏するオリジナル曲を作らないかと誘われる。一方、三郎(唐沢寿明)が経営する呉服屋喜多一は不況の影響を受け、売り上げが激減。融資を受けなければならなくなる。三郎は妻のまさ(菊池桃子)の兄・茂兵衛(風間杜夫)に頼むかどうか悩むが、それにはある条件があり…。

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