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直木賞受賞『ホテルローヤル』実写映画化 20年冬公開

 桜木紫乃氏の小説で、『第149回直木賞』を受賞した『ホテルローヤル』が実写映画化されることが発表された。メガホンをとるのは、Netflixで配信中のドラマ『全裸監督』や『百円の恋』(2014年)などを手がけている武正晴監督。キャストは今後、発表される。公開は20年冬。

『ホテルローヤル』書影(C)桜木紫乃/集英社(C)2020映画「ホテルローヤル」製作委員会

『ホテルローヤル』書影(C)桜木紫乃/集英社(C)2020映画「ホテルローヤル」製作委員会

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 原作は、電子書籍を含め累計発行部数85万部を突破し、発売元の集英社においてはここ5年で最も売れた単行本・電子書籍としても知られる人気作。物語は、北海道の湿原に立つラブホテルが舞台。現在から過去への時間軸をさかのぼり、ホテルの盛衰とそこを訪れる人々の生と性が、7編で描かれている。

 映画では、原作の世界観を維持し、ホテルローヤルの扉を開く男と女、問題を抱える経営者家族・従業員の人生模様を、ホテル経営者の一人娘・雅代を主軸として物語が展開される。

 武監督は「原作を読んで『ホテルローヤル』というホテルそのものを主人公にできないかと妄想した。どうしても釧路で撮らなくてはと考えた。釧路という土地が我々撮影隊に力を与えてくれた。僕の敬愛する(石川)啄木が、最果てと呼んだ土地での仕事を僕は一生忘れないだろう。釧路、札幌、北海道の土地のおかげで、唯一無二の映画が作れたと自画自賛している」と胸を張る。

 桜木氏は「正直に言うと映画という表現に書き手の内面を素っ裸にされたような気持ちになった。脱がせたつもりが脱がされていた――エンドロールで泣いてしまうという失態。悔しかった」と独特の表現で映画化を喜んでいる。

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