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尾上菊之助「5年越しの夢」 歌舞伎『風の谷のナウシカ』で実現

 歌舞伎俳優の尾上菊之助が5日、都内で新橋演舞場12月公演の新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』の公開舞台けいこに参加した。歌舞伎生活の中で「5年越しの夢」と語る同作の主人公を担当し、堂々たる演技で魅了した。

尾上菊之助 (C)ORICON NewS inc.

尾上菊之助 (C)ORICON NewS inc.

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 同歌舞伎は映画監督の宮崎駿氏の代表作『風の谷のナウシカ』(1984年公開)を歌舞伎化。宮崎駿作品が歌舞伎舞台化されるのは初であり、スタジオジブリの関連作品歌舞伎舞台化も初となる。映画版では描かれなかった漫画原作全7巻を、昼の部・夜の部通しで明日6日より25日まで東京・新橋演舞場にて完全上演する。

 今回、主人公のナウシカを演じるのは尾上。蜷川幸雄演出の『NINAGAWA 十二夜』ではシェイクスピアの本場・イギリスでも公演し、2017年10月に上演された新作歌舞伎『極付印度伝きわめつきいんどでんマハーバーラタ戦記』も話題に。そして、ナウシカと対をなすトルメキアの皇女・クシャナを中村七之助が演じる。そのほか、尾上松也坂東巳之助尾上右近も出演する。

 脚本は、松竹シナリオ研究所に通った経験があり、スタジオジブリの映画『思い出のマーニー』、『コクリコ坂から』、『借りぐらしのアリエッティ』、『ゲド戦記』脚本を担当した丹羽圭子氏と戸部和久氏(松竹)。演出は、『東雲烏恋真似琴(あけがらすこいのまねごと)』で初めて歌舞伎を手がけ、2018年は新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』で話題となったG2が担当する。

 スタジオジブリ関連作品ならではの飛翔シーンや想像上の生物、印象的な映画音楽などが、古典歌舞伎としてどう表現されるか注目できる。

■以下、キャスト陣のコメント

尾上菊之助
 大好きな『風の谷のナウシカ』を歌舞伎にしたいと思い立ったのは、いまから5年前のことでした。5年越しの夢が結実し、いよいよ明日初日の幕が開きます。魅力的な登場人物や壮大な世界観を、古典歌舞伎で表現したらどのような舞台ができあがるのか。試行錯誤の連続ではありましたが、古典の力を信じ、精一杯勤めますので、よろしくお願いいたします。

中村七之助
 あの名作漫画『風の谷のナウシカ』を歌舞伎にするという大きな挑戦に、菊之助のお兄さんをはじめ一座で取り組んでまいりました。立廻りや大仕掛けもたくさん盛り込まれていますが、なにより深いところで『いいな』と感じていただけるような作品になっていると思います。クシャナという女性の葛藤を大切に演じていきたいです。そして私たちの愛している歌舞伎を観ていただき、楽しんでいただけるように力を合わせて勤めますので、どうぞお楽しみにご覧ください。

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