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古谷一行、金田一作品で警部役に 初の“金田一以外”の役に挑戦「最初は戸惑いましたが…」

 俳優・古谷一行が、21日放送のフジテレビ系横溝正史原作、加藤シゲアキ主演のスペシャルドラマ『悪魔の手毬(まり)唄〜金田一耕助、ふたたび〜』(後9:15)に出演することがわかった。金田一耕助シリーズの連続ドラマ(1977-1978年)やスペシャルドラマ(1983-2005年)で長きにわたり金田一耕助を演じてきた古谷が、本シリーズで自身初となる金田一以外のキャラクターを演じることに。今回は、未解決事件の捜査を金田一に依頼する岡山県警警部・磯川常次郎(いそかわ・つねじろう)役に決定した。

土曜プレミアム『悪魔の手毬唄〜金田一耕助、ふたたび〜』に主演する加藤シゲアキと共演の古谷一行 (C)フジテレビ

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 同ドラマはミステリー&ホラー小説界の巨匠、横溝が生んだ“探偵推理小説の金字塔”のなかでも自身が傑作と語ったミステリー作品で、怨念めいた村で起きる血で血を洗う争いが描かれる。古谷の金田一ドラマの出演は48作目となり、『悪魔の手毬唄』には1977年(昭和52年)版、1990年(平成2年)版に続き、今作(令和元年)で3度目。昭和、平成、令和と三時代にわたって出演することになる。

 古谷が演じる磯川常次郎は、岡山県警にて確かな地位を築いている警部。金田一とは“獄門島殺人事件”など過去にも一緒に事件を解決したことがあり、確かな信頼関係と深い友情で結ばれている。キャリアもあり、洞察力にも優れた名警部であるが、20年前に鬼首村で起きた青池源治郎(あおいけ・げんじろう)殺人事件は解決できなかった。そのことを長く悔やんでいて、亡き源治郎の妻、青池リカ(寺島しのぶ)のために、なんとか事件解決の糸口を見つけるべく金田一を呼び出す、という役柄。

 一方、古谷と今作で初共演となる加藤シゲアキは、「金田一を長年演じてこられた古谷さんが出演されると聞いて、『こんなことがあるんだ!』とビックリしましたし、改めて襟を正して臨まなければと緊張しました」とプレッシャーを感じつつも「あたたかく見守ってくださってとても心強いですし、『どう、楽しんでる?』と気さくに接してくださって、緊張感がありながらも楽しく撮影に臨めています」と大先輩との共演を満喫している。

 オファーを受けたときの心境について古谷は「金田一耕助ではないキャラクターを演じることに最初は戸惑いましたが、年を重ね、今の自分が金田一のバディである磯川警部を演じたらどうなるのか次第に興味が沸いてきました。ぜひやってみようかなと思いお受けしました」と快諾。

 一方で「監督に“金田一”と呼ばれると加藤くんより先に俺が反応しちゃって(笑)。長いこと演じてきたので金田一が体に染みついているんです。初日に3回、計4回反応してしまいました(笑)」と古谷らしいエピソードも。“新”金田一を演じる可能については「さらっと風のように現れ、風のように去っていく、その爽やかさがとてもいいですね。内容がドロドロしているから、金田一の爽やかさが物語においてとても大事なんです。そして加藤くんの若さが躍動感やダイナミックさを生んでいると思います」と太鼓判を推している。

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