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メッセンジャー黒田、新作舞台で問いかける“偽善” 漫才とは違う舞台ならではの醍醐味

 メッセンジャー黒田有(49)。『ちゃちゃ入れマンデー』(カンテレ)、『メッセンジャーの○○は大丈夫なのか?』(MBS)、『それゆけ!メッセンジャー』(MBSラジオ)など数多くのレギュラー番組を抱えるなど、関西で絶大な人気を誇っているが、11月22日から25日まで東京・神保町花月でTHE ROB CARLTONとの共同企画による舞台『ボランチェア』を上演する。今作の見どころ、舞台への思いなど、黒田の今に迫った。

メッセンジャー黒田有 (C)ORICON NewS inc.

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 キャッチーなタイトルは造語。「ボランティアと、イスの英語であるチェア(chair)をかけ合わせたものですね。この題材は、スーパーボランティアとして有名になった尾畠(春夫)さんを見た時に思いついたんです。有名人が、災害などでボランティアをしていると『売名だ』っていう声が上がることがあるじゃないですか。そこから、善と偽善ということをテーマにしたいなと考えましたね」。

 舞台の主人公は、民間ヘリに乗って離島へと向かうボランティアたち。ある女性が到着したことで事態は思わぬ方向へと向かい、誰かが降りなければヘリが定員オーバーで飛ぶことができないことが判明。こうして、ボランティアたちによる「ヘリコプターのイス取りに関する議論」の幕が開くという物語となっている。この設定にもこだわりがある。「軍事ジャーナリストの井上和彦さんと番組でご一緒してから、親交があるのですが、ヘリコプターにも定員があるという話を聞いたことがあって、それを今回取り入れました」。

 昨年の9月には、大阪・HEP HALLで上演された今作が東京に上陸。観客の反応が楽しみだと声を弾ませる。「大阪でやった時も反応が良かったのですが、やっぱりこういう舞台での笑いイコール吉本新喜劇みたいなイメージが強いのかなというところもありまして。だから、こういった喜劇は意外と東京のお客さんの方が反応いいかもしれないなと期待しています(笑)。神保町花月という舞台の大きさもちょうどいい感じで、会話劇もやりやすいですから、どんな風に使えるのかワクワクしています」。

 届けたいのは笑い。漫才とは違ったアプローチだからこその魅力がある。「それぞれの良さがありますね。漫才だったら、すぐ設定に入っていかないといけないでしょう。舞台だったら、それぞれのキャラクターやストーリーをじっくり説明できますし、ここで伏線を張っておいて…みたいなこともできる。その面白さはありますね」。今作では作・演出を手がけるなど、演者だけでなく、作り手としての才能も発揮している黒田だが、その原点は幼少期にあった。

 「家はめっちゃ貧乏やったんですけど、本がいっぱいあったんです。遊びっていってもそんなにないから、自然と本を読むようになって、おかげで頭は悪いけど、国語力はついたんです(笑)。その時は『何かに役立てよう』なんて気持ちは全くなかったですけど、今思い返すと、その時の読書体験がこういう活動にもつながっているんだなと。そう考えたら、無駄なことってないですよね」

 関西では抜群の知名度を誇る黒田だが、東京進出という言葉は頭をよぎらないのだろうか。「ありがたいことに、東京の番組に出させてもらっていた時期もありましたけど、自分のキャパをオーバーしてしまって…。ありがたいことに今も関西でお仕事がありますし、特に東京に行くっていうことはないですね。それも経験で、やってみないとわからないことだから、何でもやってみることが大切だなと思っています。今は舞台が楽しいですね」。50歳を目前に控え、黒田有はまだまだ歩みを止めない。

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