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SixTONES田中樹、グループ内“規則”はナシ? “自由”を武器に創り出す新時代「やっていくことがルールになれば」

 Sexy Zone佐藤勝利が映画単独初主演を務め、King & Prince高橋海人(※高ははしごだか)が共演する『ブラック校則』(11月1日公開)。そんな同作で“ヒール”(悪役)として存在感を放つのがジャニーズJr.内人気グループ・SixTONESのメンバー・田中樹(24)だ。今回の映画出演にあたって行われた合同インタビューでは、自身ならではの役作りの方法や、グループとしては来年CDデビューを控える彼が、生徒たちを悩ませる厳しすぎる校則“ブラック校則”をテーマにした同作にちなみ、グループ活動における“規則”、そして“自由”についても語ってくれた。

映画『ブラック校則』田中樹(SixTONES)の出演シーン(C)2019日本テレビ/ジェイ・ストーム

映画『ブラック校則』田中樹(SixTONES)の出演シーン(C)2019日本テレビ/ジェイ・ストーム

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■日常のイライラは役柄に投影 “猫かぶり”演技は「先輩としゃべっていると思いながら…」

 同作は、裁判にまで発展した大阪の高校で起きた「髪染め強要問題」を参考に、映画・ドラマ化もされた漫画『セトウツミ』の作者・此元和津也氏がオリジナル脚本を担当。「男女は1メートル以上離れる」「授業中のトイレは男子1分、女子3分以内」「ペットボトルの持ち込み禁止」など、学校の体裁を守るための“ブラック校則”と戦う高校生の恋と友情を描く青春ストーリー映画。

 田中が演じるミチロウは、生徒会副会長かつ不良のボスという安住の地を失いたくないため、校則でほかの生徒たちを締め付ける役どころ。佐藤演じるクラスの最底辺で青春を過ごす高校2年生の小野田創楽と、創楽の親友で、教室の空気を読まず、予測不能な行動で周囲を驚かせる月岡中弥(高橋)と対立することとなる。

 実年齢は24歳。衣装合わせでは「俺、まだ制服着れるんだと再認識できました(笑)。制服に着られている感があったんですけど周りが『似合うね』と言ってくれたので、もう一度学生に戻りたいと思いました」と周囲の評判も上々。

 以前から親交のあった佐藤と高橋との撮影では「俺が丁寧にあいさつすると『そんなキャラじゃないでしょ』ってツッコんできて…。どんなキャラに見えていたんだろう(笑)。ちょっとおちゃらけてはいますけど、いつも通りの感じではあったので…。もしかして俺ってミチロウっぽく見えているのかな?って(笑)。それで本当にそう見えていたらショックだから触れないです(笑)」。くだけたやりとりからは役とは裏腹に和やかな雰囲気を感じさせる。

 役へのアプローチ法は「その役に寄せるというよりは、自分のなかにある感情を登場人物の感情に当てはめることが多い」という。「僕の役はずっとイライラしていて、ずっと誰かに突っかかってる。すごく性格悪いしネチネチしてる役ですね。だから役作りは特にせずに日常のイライラをぶつけるようにしていました。例えば、電車に乗れなかった、とか、なんでもいいんですけど、ちょっとしたイライラを役に持っていく感じでした」と日常のうっ憤を投影したそう。

 創楽や中弥に対する態度とは代わって、生徒会副会長として教師に対してはまた別の表情をみせることも。「創楽とか中弥には強くあたるんですけど、猫をかぶる瞬間がある。ただ、普段の状況でそれを演じる機会がないからどうすればいいんだろう、と。そこでパッと思いついたのが事務所の人としゃべる時(笑)。あと先輩とか目上の人と話す時ですね。言葉遣いを正しくしたりするので『これだ』って思いました。だから俺は先輩としゃべっていると思いながら演じていました」と茶目っ気たっぷりに紹介した。

■世界を視野に展望する新しいグループのカタチ「“ルール”を逆に感じられなくなっている」

 グループではラップを担当したり、ワイルドでヤンチャっぽいパフォーマンスも得意とする一方、自身の高校時代は髪型や服装など校則の厳しい高校で青春時代を送ったという。「校則に限らず何事にもルールは必要だと思う。それを“ブラック”とは感じたことないですね。僕の高校は厳しかったんですけど、実際にその場にいると、気にならなかった。他の学校の子としゃべっていて、『うちの学校って厳しいんだ』と思うくらいで、自分で感じたことはなかったです」と振り返る。

 「自分が先生だったら? 厳しくするかも(笑)。この作品の校則はさすがに厳しすぎるけど、『なにか決まりがないと』って僕は思います。ちゃんと規律があったほうがいいし、作らないと、そこから不平等さが生まれる気がして。ここまでではないにせよ厳しくしちゃうかもしれないです。ゆるくはしないですね。自分の学校がよく見えたらいいなと思う」と意外に真面目な一面も覗かせる。

 一方で、グループのなかでの“規則”を聞くと「SixTONESのルールは本当にない(笑)」ときっぱり。むしろ、「わかりやすくいえばSNSなど、事務所が今まで手を出していなかったことにまで仕事の幅を広げている。今までのルールというか、できなかったことの壁を超え始めている感じがします。最低限のことはもちろん前提としてありながらも“ルール”を逆に感じられなくなっている感じがすごく楽しいです」とその活動のなかでは“自由”を感じているという。

 SixTONESといえば昨年、『YouTube アーティストプロモ』キャンペーンに抜てきされ、滝沢秀明氏がプロデュースしたオリジナルのミュージックビデオ(MV)が公開。現在は1000万回再生を突破し。さらにこの夏にはジャニーズJr.チャンネルを卒業し、ジャニーズグループ単独では初めてとなるYou Tubeアーティストページ開設。そしてインスタグラムのフォロワーは46万人超えを記録するなどYouTubeやSNSをきっかけに、大きく飛躍した。

 「今までのルールというか、これまではできなかったけど、できるようになったことが増えた。新しいことを僕らがやっていって、それがルールになればいいと思います」と確かな手応えをにじませる。「YouTubeをやっているデビュー組がいない(※インタビュー当時)ので、そこで、自分たちの楽曲やプロモーションでできることが広がってくると思いますし、今後は世界を目指したい。ですが、まずは先輩方のやってきたデビュー組としての仕事を新しいプロモーションだったり、新しい形で大きくしていきたい」と展望した。

 個人としてはこの作品でベテラン俳優との芝居も経験。「僕は俳優ではないですし、役者としてぺーぺーなので、シンプルにせりふをしゃべっているだけで『うま!』って、こういう言い方するんだな、と。スクリーンやテレビ越しでみているような感想になってしまいます。だから、相手に対してすごく怒っている芝居をしていても『この人、上手い』って思いながらやっています(笑)」と初々しい感想も。「技術的なことは盗んでも小手先になってしまうので、経験を積んだり、実践だけでなくお芝居を観たり、とにかくお芝居にふれることを増やすのは大事なのかな、と思いました」としっかりと糧にしたよう。今後もグループとしてソロとして、新時代を創り出す活躍に注目だ。

関連写真

  • 映画『ブラック校則』田中樹(SixTONES)の出演シーン(C)2019日本テレビ/ジェイ・ストーム
  • 映画『ブラック校則』田中樹(SixTONES)の出演シーン(C)2019日本テレビ/ジェイ・ストーム
  • 映画『ブラック校則』に出演する高橋海人、佐藤勝利のメインビジュアル(C)2019日本テレビ/ジェイ・ストーム
  • 映画『ブラック校則』ティザービジュアル(C)2019日本テレビ/ジェイ・ストーム
  • 映画『ブラック校則』ポスタービジュアル(C)2019日本テレビ/ジェイ・ストーム

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