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『アド・アストラ』超リアルな宇宙描写の裏に『インターステラー』あり

 ハリウッド俳優のブラッド・ピットが主演する『アド・アストラ』(公開中)は、主人公の宇宙飛行士が、太陽系の彼方で行方不明になっていた父の“救出”ミッションを受け宇宙に旅立つ物語。本作の監督を務めたジェームズ・グレイが、世界から絶賛を受けている圧倒的にリアルな宇宙描写の秘話明かした。

映画『アド・アストラ』(公開中)(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation.

映画『アド・アストラ』(公開中)(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation.

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 本作の撮影を担当したのは、『ダンケルク』(2017年)でアカデミー賞撮影賞にノミネートされたホイテ・ヴァン・ホイテマ。ホイテにとって宇宙を描いた作品に携わるのは『インターステラー』(14年)以来2度目で、このホイテに関して監督は「彼には感謝しているんだ。なぜなら、彼がすでに『インターステラー』で試した多くのことを私に教えてくれた。無重力のシーンをいかに効率的に撮影するかということをね。ホイテや彼のクルーたちが全力を尽くしてこの作品に打ち込んでくれたんだ」と語る。

 ホイテが産んだ無重力シーンを撮影するためには、同じセットを水平にしたものと垂直にしたものの2セット建設する必要があったという。監督は「本作の撮影は、私にとってとてもチャレンジングなことだったよ。なぜなら我々はとても窮屈な場所で撮影をしなければならなかったからね」といい、「例えばブラッド・ピットがハーネスをつけて、約9メートルの地点にぶら下がり、カメラがその状態の彼を見上げるように撮影するんだ。そうすることで無重力にみえるのだけど、それは大変な撮影だったね」と、振り返った。

 ワイヤーで釣られた当の本人であるブラッド・ピットは「宇宙を舞台にした映画を撮影するという事は、ピーターパンの演劇のプロダクションのようなところがあるのです。常にワイヤーで吊るされたりしますからね(笑)。ジョージ・クルーニーとはそういう苦痛の経験について話しましたね」と、『ゼロ・グラビティ』(13年)に出演したジョージ・クルーニーとワイヤー演技のつらさを分かち合っていたそうだ。

 太陽系の彼方で消息を絶った父はなぜ生きていたのか? そして、なぜ危険な実験を抱えたまま彼は姿を消したのか? 父の謎を追い、宇宙の彼方でロイ・マグブライドが見たものとは?

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