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池田エライザ『貞子』主演で感じた家族への思い「困っていたらすぐに実家に帰る」

 話題作『映画 賭ケグルイ』への出演や、来年には映画監督デビューも果たすなど、幅広い分野で活躍を見せる女優・池田エライザ(23)。「ホラーは避けていた」と話す彼女だが、「リング」シリーズの最新作『貞子』(24日公開)では主演を務める。弟がひとつのカギにもなる同作で、自身の家族とも照らし合わせながら、作品への取り組み方やものづくりに対する想いなどを語ってくれた。

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■2005年以来のシリーズ復帰 中田秀夫監督は“ものづくりを命がけでやっている方”

 同シリーズは松嶋菜々子主演でスタートし興行収入20億円を突破。『リング2』(99年)では中谷美紀が主演し、42億円のヒット。3作目の『リング0 バースデイ』(00年)は、仲間由紀恵主演で、映画独自の設定を盛り込んだ。02年海を越えてハリウッド版『ザ・リング』が公開し、現在までに3作品が誕生している。メガホンを取るのはハリウッド版『ザ・リング2』(05年)以来のシリーズ復帰となった中田秀夫監督だ。

 「中田監督とのお仕事が楽しいと思えたのは打ち上げ以降。撮影期間は、弟はどこに行ってしまったんだろうとか、お世話をしている少女の容態が急変したり、人のことを考えている時間でした」と撮影を振り返る。「中田組ってせりふを立ててくれと言われるんですよ。いわゆる日常会話のような流れるお芝居ではなく、演劇に近いハキハキとした話し方。本読みの前からおっしゃっていたので、心が空っぽにならないように気を付けながらもせりふを立てるようにしましたね」と話す。

 映画をのぞいて見ると、せりふのない空間では池田が目を見開いたり、深刻な表情を見せるなど、観ているこちらが引き込まれるシーンも多い。「目を開いてくれという指導はありました。“今の良い目だよ!”とうれしそうにしてましたけど、複雑ですね」と笑う。「監督が1番大きな声を出しているし、スタート!というのを忘れちゃうくらいのめり込んでいる。見方によっては厳しい監督とうつるのかもしれないですけど、“ものづくりに必死な人=厳しい”というのはおかしいと思う。ものづくりを命がけでやっている方という表現の方がしっくりきますね」と中田監督への想いを語った。

■「依存の手前」…彼女にとって大きな家族への強い想い

 池田とリングとの出会いは幼少期。長い黒髪に白のワンピースをまとい井戸やテレビからはい出る貞子に「洗礼を受けた」とし「ビジネスホテルに泊まるのであればテレビに布をかけたりします」と当時感じた恐怖は今も残ったまま。今回の出演オファーも「怖くて台本を開くまで時間がかかりました。ホラーは避けていたんです」と話す。では、出演を決意した理由は何だったのだろうか。「なぜ貞子がそうなってしまったのかにフォーカスをされていたり、(演じた)秋川茉優の生い立ちに共鳴し合うことがすごく丁寧に描かれていました。そういう意味ではヒューマンドラマなのかもしれないですね」と出演理由を語る。

 今作で茉優の運命を変えることになるキーマンで弟の和真(清水尋也)は動画配信者として再生回数の獲得に焦るあまり、心霊動画を撮ろうと死者5人を出した団地の火事跡に忍び込んでしまい、行方不明となる。「私にも大好きな高校生の弟がいて、その弟が行方不明になってしまうのは想像もしたくないことなんです。でもこの機会に初めて知る感情を知りたかった」と役に向き合うために実の家族とも照らし合わせを行った。「弟がいるのは、役に入りやすかったんですけどもう一生嫌です。撮影中は喪失感で苦しみました。貞子という題材でないとここまで絶望できないので、フィクションの世界でもそういう感情をしれたのはありがたかったですし、お受けして良かったのかな」。

 家族を思う一面を見せた池田だが、茉優と自身の共通点にもその点をあげる。「人のことを考えて、人のために何かをしたくなって、自分をないがしろにすること。家族が困っていたらすぐに(実家の)福岡に帰りますし、正義感というよりは癖に近いものだと思います」と話す。さらに、家族への思いの強さは「依存の手前だと思う」とし「あともう少しで依存するというところで大人になったから、そうならなかったのかな。“守らなきゃ”という意識はあって、相手のことを考えるのは(茉優と)似ていると思います」と自身とを比較した。

■ものづくりは「恋に近い存在」 自身の監督業への意欲も十分

 松嶋、中谷、仲間などトップを走り続ける女優たちが挑んできた同シリーズ。その道を歩くことになった池田は今、何を感じているのだろうか。「まだ分からないんですけど、もう当分の間こんな気持ちに触れたくないって思えるくらいに到達しました。絶望という暗闇に触れられたことは大きかったですね。家庭環境が複雑な役はこれまでにもあったんですが、その先の脳みそが停止するようなショックを知れたのは大きかったです」と本作を経験したことでの成長も実感。さらに「芝居の直前に監督が話していても耐えられるようになりました。これは中田監督ならではの名物ですね」と笑う。

 そして「夢がひとつかなった」と話していた映画監督のデビューも決まった。女優だけでなくモデルとしても活躍する多彩な彼女は、どのように仕事と向き合っているのか。「器用なタイプではないので、中途半端なことをするくらいならやるなよと言い聞かせてます。お金を払って観ていただいているエンターテイメントには、誠意を見せないといけないと思う気質なんです」と仕事に対して実直であることを意識する。「そろそろ疲れたってわがまま言うかと思ってたんですけど、言わないですね。突き詰める癖があるんですけど、そのスタンスは好きでそういう愛情の持ち方をして作品に携わりたいと思います」。
 監督業については「作品を作るにあたっても、いろいろ責任感とか最終的な判断をしなければいけないというのもあるので、プレッシャーはあると思うんですが、みんなのものづくりに対する意欲を担うことにもなるので絶対に手抜きはしない。今もこれからも100%です」と気合い十分。

 彼女にとって、ものづくりとはどういうものなのか。最後に聞いてみた。「いまだに恋に近い存在です」。

関連写真

  • 映画『貞子』主演で家族への思いをさらに感じたことを明かした池田エライザ (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『貞子』メインビジュアル(C)2019「貞子」製作委員会
  • 映画『貞子』主演で家族への思いをさらに感じたことを明かした池田エライザ (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『貞子』主演で家族への思いをさらに感じたことを明かした池田エライザ (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『貞子』より場面カット(C)2019「貞子」製作委員会
  • 映画『貞子』より場面カット(C)2019「貞子」製作委員会
  • 映画『貞子』より場面カット(C)2019「貞子」製作委員会
  • 映画『貞子』より場面カット(C)2019「貞子」製作委員会
  • 映画『貞子』より場面カット(C)2019「貞子」製作委員会
  • 映画『貞子』より場面カット(C)2019「貞子」製作委員会
  • 映画『貞子』より場面カット(C)2019「貞子」製作委員会
  • 映画『貞子』より場面カット(C)2019「貞子」製作委員会

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