俳優の渡辺謙（59）が米ロサンゼルスで現地時間18日に開催されたハリウッド映画『ゴジラ　キング・オブ・モンスターズ』（5月31日世界同時公開）のワールドプレミアイベントに参加した。

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　世界初上映の会場は、アカデミー賞授与式が行われてきたほか、『スター・ウォーズ』など数々の映画の初演が行われてきたハリウッドの中心地でもあるチャイニーズシアター（1032席）。その前のハリウッド大通りを全面封鎖して敷かれた“ゴジラブラック”のカーペットには渡辺のほか、カイル・チャンドラー、ヴェラ・ファーミガ、ミリー・ボビー・ブラウン、チャン・ツィイーら出演者が続々と現れ、延べ3000人のファンたちを熱狂させた。

　カーペット沿いには、75台のスチールカメラ、50台のテレビカメラが陣取り、報道陣からの熱気も感じた渡辺は「みんなの期待に十分応えられるような作品になっていると思うので、それはここカーペット上にいても、とても心地がいいです！　映画が良いときはこういうものです」と興奮気味にコメント。渡辺は、2014年に公開された『GODZILLA ゴジラ』に続いて、生物学者・芹沢猪四郎（第1作に登場した芹沢大助のオマージュキャラ）役で出演する。

　本作で主要な役どころを担うマディソンを演じたミリー・ボビー・ブラウンは、Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス』でブレイクした注目の若手女優。映画のプレミアムイベントは初体験だったそう。日本からの取材陣が渡辺についてコメントを求めると、「彼は本当に素晴らしい役者。スクリーン上での彼の演技、パフォーマンスは、間違いなく、私がこれまでに見た最高のものに入ると思う。彼の仲間になれてラッキーでとても光栄だったわ」と堂々と答えていた。

　監督のマイケル・ドハティは「日本のファンの皆さん。ゴジラというキャラクターを作り出してくださって本当にありがとうございます。皆さんがゴジラを愛していらっしゃるのと同じくらい僕もゴジラを愛しています。皆さんが、僕が作ったものをとても誇りに思ってくださることを心から願っています」と、ゴジラ発祥の日本への思いを語っていた。

　チャイニーズシアターでのプレミアスクリーニングでは、上映前にドハティ監督により渡辺はじめキャストたちが紹介されると、場内から盛大な拍手が起こり、期待感あふれる中で上映がスタート。ゴジラの登場やモスラ、ラドン、キングギドラなどのモンスターの登場のたびに客席から歓声と拍手が沸きあがり、ラストのバトルシーンでは息つく暇もないほどに映画に入り込んでいる様子が見られた。

　北米では4000スクリーン以上で公開予定、世界82の国と地域で公開が決まっている本作。『GODZILLA ゴジラ』から5年後の世界を舞台に、復活した神話時代のモスラ、ラドン、キングギドラらの怪獣たちとゴジラの戦い、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようとする未確認生物特務機関・モナークの活躍を描く。この単なる伝説にすぎないと思われていた古来の圧倒的な力をもつ生物たちが再び目覚め、世界の覇権をかけて争いを始めたとき、全人類の存在すらもが危ぶまれてゆく。

　エレガントで真の女神をイメージしたモスラ、火山の溶岩にも耐えられるような強靭な体を持ったラドンや、空中ではいかなる敵もかなわないという強力さを持つキングギドラが初めてハリウッド版に登場。怪獣たちと世界の覇権をかけてたたかうゴジラが、今までのゴジラ映画史上最高の迫力を以って表現される。

■渡辺謙のコメント

　1作目（『GODZILLA ゴジラ』）の大きな成功が、みんなの期待を高めていると思う。その期待に十分応えられるような作品になっていると思うので、それはここカーペット上にいても、とても心地がいいです！（ヒットの機運が）やっぱり来たなっていう感じはありますね。映画が良いときはこういうものですよ。大きさという意味では、このスケール感に見合ったリアクションがちゃんと返ってきているなって実感しています！　いやもう。とにかく楽しんでほしいですよ。絶対劇場で見たら、楽しい以外の何ものでもないと思うので、それは自信を持ってお勧めしたいと思います。もうすぐですよ。待っていてください!!