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石井ふく子氏「寂しいです」 京マチ子さん訃報に沈痛

 映画『羅生門』『雨月物語』など数々の名作に出演した女優・京マチ子さん(本名:矢野元子/やの・もとこ)が12日午後12時18分、心不全のため都内の病院で死去した。95歳。訃報を受け、京さん出演作の数多くの演出を手がけた石井ふく子(92)氏が14日、東宝を通じて「あんなに素敵な大スターは もう出ていらっしゃらないと思います。心の美しい本当に清からかな方でした。寂しいです」と偲んだ。

 石井氏は京さん出演のテレビドラマのプロデュース、数多くの舞台の演出を手がけ、晩年は同じマンションの別部屋に住んでいた。きょう14日に石井氏ら数名の友人の立会いのもと密葬。石井氏によると、数年前、京さんが大好きなハワイへ赴き、自ら手配したお墓に入るという。

 京さんは1924年3月25日生まれ。大阪市出身。映画『羅生門』(黒澤明監督)、『雨月物語』(溝口健二監督)、『源氏物語』(吉村公三郎監督)など映画史に残る数々の作品に出演し、戦後の日本映画界をけん引。ベネチア、カンヌなど海外の名だたる映画祭で主演作が次々と受賞し「グランプリ女優」の異名もとった。

 最後の舞台出演は、『女たちの忠臣蔵』(2006年9月明治座製作 橋田壽賀子作 石井ふく子演出)の瑤泉院役だった。

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