お笑いトリオ・ネプチューンの原田泰造が3日、東京・渋谷のNHKで自身が主演するBSプレミアムのプレミアムドラマ『大全力失踪』（4月7日スタート、毎週日曜　後10：00、連続4回）の試写会に出席した。

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　2017年9月から全8回放送された『全力失踪』の続編。人生のリセットを求めて7年の完全失踪を敢行した磯山武（原田）の出会いと別れを描いたドラマ。今回は、友人の怪しい頼み事を引き受け、殺人犯として追われる羽目になる。

　「おじさんがヤクザに追われて日本全国逃げ回る悲惨な話なんですが、明るく撮ってました。僕にとっては夢のあるドラマ。現実逃避できているんじゃないかなと思って。嫌なことから逃げることがそんなに悪いことじゃない」と、作品の魅力をアピール。主演したドラマの続編が作れたことを素直に喜んでいた。

　「明るく撮っていた」とはいえ、撮影は今年1月。極寒の中、雪道を“全力疾走”する場面もあり、「朝イチで現場に行って、メイクして、じゃ、走ってくださいって。吐き気がするような一日がはじまって、奥さんと娘にすごく蔑（さげ）すまれて、一日が終わるころには、なんかショックを受けている自分がいた。娘役のななみ（優希美青）に『帰ってこない方がよかった』と言われた時は本当に泣きそうになった」と、肉体的にも精神的にも楽ではなかったよう。

　妻・聖子役の緒川たまきは「ショックを受けていたのは本当だと思います。撮影中、捨てられた子犬のような目をされるんです。それを見て、同情をしてはいけないと、私とななみちゃんはより冷たい芝居が鍛えられるという相乗効果がありました」と苦笑い。優希は「泰造さんのことが大好きなので、お芝居とはいえ、きついことをいうのがつらかった」と弁解していた。

　本作では、前作で磯山に失踪を勧めたバー「Disappearance」のママ役で出演した故・江波杏子さんに代わり、店を継いだ息子のバーテンダー役でToshl（X JAPAN）が出演。共演シーンを振り返り、原田は「妖精のようにヒョーンと近寄ってきて、強いオーラを放たれてて、本当に異常な世界でした」と、うまく表現できないことをもどかしがっていた。

　撮影中は、実施に自分が誰かから逃げ回っているような錯覚に陥ることもあったそうで、「バラエティー番組の収録で潤ちゃん（名倉潤）や健（堀内健）に会っても、逃げているような変な気分がして、失踪って本当にパワーがいることだと思う」と話していた。