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“21世紀最大のラジオモンスター”オードリー、2万2000人を爆笑させた武道館ライブの偉業とは

 お笑いコンビ・オードリーが今月2日、東京・北の丸の日本武道館でライブイベント『オードリーのオールナイトニッポン 10周年全国ツアー in 日本武道館』を開催した。360度が観客席となった会場には1万2000人、そして全国41の映画館で行われた生中継「ライブビューイング」に1万人のファンが駆けつけた。平成が間もなく終わろうとする今、一日限りの有料イベントとしては“芸人史上最大規模”の観客を集めることができたこのライブの偉業について、改めて考えて記していきたい。

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■チケットは定員の10倍以上の応募 急きょ決まった360度座席&全国の映画館上映

 主催者によると、当初は一般的な武道館のライブ同様、ステージが見えにくいバックスタンド席に観客は入れないない予定だったが、チケットの先行受付の段階で予定枚数の10倍以上の応募があった。そこで、少しでも多くの人が会場に入れるように会場レイアウト案を急きょ変更し、可能な限り観客席を広げることに。記者も実際に当日のバックスタンド席に座ってみたが、後ろ姿ながら若林正恭春日俊彰の姿はハッキリ見ることができ、大きなモニターも設置されていたため、物足りなさを感じることはなかった。

 それでも、チケットを入手できないファンが多数いることから、ライブビューイングの実施を決定し、全国30館で合計3000席を用意したが、こちらのチケットも即完売。追加でスクリーンを拡大し、最終的に41館で47ものスクリーンまで増やしたが、各劇場ともチケットはほぼ完売となった。当日は映画『ドラえもん のび太の月面探査記』の公開翌日だったこともあり、全国の劇場はドラえもんを見に来たファミリー層と、オードリー目的で駆けつけたリスナー層がごった返しになっていたという。

 事前に公開していたライブグッズの反響も大きかったため、異例の前日販売を実施。チケットが必要ない場外テントだったため、午後4時から開始したところ1000人以上が並ぶほど大盛況になった。当日も通常の倍以上となる50人体制でのレジ係で臨んだものの、朝9時から長蛇の列ができ、パーカーやスウェットなど高額の商品が1時間で完売。開演直前まで列が途切れることはなく、番組でも話題となっていたリストバンドは合計で8000個が完売した。ライブビューイングの映画館でもグッズ販売が行われ、こちらも全館で完売を記録。あまりもの反響の大きさに急きょ事後での通販が決定するなど、お笑いライブでは極めて稀な大ヒットとなった。

 会場外にはオードリーの等身大パネルと撮影できるコーナーを設置したところ、こちらも長蛇の列。季節外れの暖かさとなった天気も後押しし、チケットを入手できなくて会場の雰囲気を味わいたいというファンが駆けつけたため、開演30分前になっても最後尾は「2時間待ち」という状態になっていた。

■普段どおりのトークで臨んだ“聖地”武道館 高田文夫氏も大絶賛

 日本で活動するミュージシャンにとって“聖地”である武道館では、トップクラスの人気を誇るアーティストが連日のようにコンサートが行われている。動いている姿を見るだけでも貴重なアーティストが、大きなステージでダイナミックに動きながらヒット曲を次々と披露し、観客を熱狂させる非日常的な空間を体感するため、多くの観客がチケットを購入して武道館に足を運ぶ。チケットが完売になることも、珍しいことではない。

 しかし、オードリーは毎日のようにテレビに出演するお笑い芸人であり、ミュージシャンのようにその姿を見ることが難しい存在ではない。彼らは何も持たずに武道館のステージに2人で立ち、毎週放送しているラジオと同じようなトークを繰り広げた。そんな普段どおりの2人のため、全国で2万2000人が会場や映画館に駆けつけ、それ以上にチケットを手にできなかった無数のファンが存在したのだ。

 さらに、主催したニッポン放送の担当者によると、イベント開催のたびに社内や関係者からチケットの手配を頼まれることがあるが、今回のオードリー武道館ライブでは過去最高レベルの問い合わせがあったという。もちろん即日完売レベルだったので、チケットの手配は対応できない状態だったそうだ。

 かねてから番組リスナーを公言していた高田文夫氏も、武道館でライブを楽しみ、直後の4日に放送されたニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』では、番組冒頭から熱を込めて2人へ最大級の賛辞を送った。

 「俺は高校3年の時のビートルズの来日公演から、武道館でいろんな人のコンサートをずっと見てるんだよ。お笑いも(春風亭)小朝から松本人志から全部見てる。そんななかでも、オードリーは天井までお客さんびっしりで、こんな満杯は見たことないよ。しゃべりだけで3時間半ずっと笑ってて、すごかったよ。最後の漫才のネタも完璧にできてた。俺は10年間ファンで良かったよ!」

■全国ツアーで作り上げた武道館への機運 ライブ直後も“普段どおり”深夜トーク

 なぜ、オードリーのライブにこんなにも多くの人が熱狂したのか。それは、この武道館ライブが単発のイベントではなく、昨年から行われてきた全国ツアーのファイナル公演だったことが大きな要因だろう。さかのぼること1年半以上前の2017年の夏、今回の武道館ライブの企画が立ち上がった際、若林自らが「単発ライブではなく全国のファンに会えるツアーにしたい」と提案。その思いを踏まえ、18年6月に青森、9月に愛知、12月に福岡と3ヶ所でライブ開催した。

 初めから「ゴールは武道館」と明言していたことで、満員となった各会場でも「武道館へ向かうオードリーを応援しよう!」というムードが作られた。ライブ内容がSNSで拡散され、オードリーもラジオで充実感を語ることでリスナーの期待が高まり、“ツアーファイナル”としての武道館の大ブレイクへとつながっていったのだろう。

 3時間半にもわたったライブは最初から最後まで大爆笑に包まれ、フィナーレの30分に及ぶ漫才が終了したときには、武道館が感動的な空気に包まれた。大きな満足感に包まれたのもつかの間、オードリーはその日の深夜からの生放送のラジオのため、慌ただしくニッポン放送に移動し、準備に入った。前日の深夜までリハーサルを行っていたため、体に疲れは溜まっていたはず。それでも2人は、ライブを楽しんだ人たち、そして武道館にも映画館にも来られなかったたくさんリスナーのため、いつもと変わらないトークを2時間にわたって繰り広げた。

 1981年のザ・ぼんちをはじめ、“コンサートの聖地”のイメージの強い日本武道館でもライブを開催したお笑い芸人は数多い。テレビ東京系バラエティー『きらきらアフロ』や『ゴッドタン』が番組の歌企画と連動したイベントを開催したこともある。しかし、オードリーのライブが偉業と言えるのは、特別な企画を実施するわけでもなく、ラジオ番組そのままのトークが中心のライブで武道館を満員にし、全国の映画館も含めて合計2万2000人も集客したことだ。

 10周年全国ツアーとして集大成として武道館ライブをこれ以上ない形で成功させたオードリー。『M-1グランプリ2008』でのブレイクからちょうど10年、2010年代の深夜ラジオを大いに盛り上げた“21世紀最強のラジオモンスター”の歩んできた道のりが、最高の形でファンと共に大きな成果を作り上げた。しかし、これはゴールではない。ライブ翌週の3月9日の放送でも、彼らはいつもと変わらないトークを繰り広げた。次はどんな地図を描いているのか、その期待はオードリーの躍進が続く限り尽きることがない。

関連写真

  • 2万2000人を爆笑させた『オードリーのオールナイトニッポン 10周年全国ツアー in 日本武道館』(C)ニッポン放送
  • 360度が観客席となった日本武道館には1万2000人が駆けつけた(C)ニッポン放送
  • 開場時間直前に入り口にファンが詰めかける(C)ニッポン放送
  • 日本武道館は360度が観客席となり1万2000人が駆けつけた(C)ニッポン放送
  • 日本武道館は360度が観客席となり1万2000人が駆けつけた(C)ニッポン放送
  • グッズ販売テントには長蛇の列(C)ニッポン放送
  • 写真パネル撮影コーナーには開演まで長蛇の列(C)ニッポン放送

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