映画『万引き家族』が『第73回 毎日映画コンクール』の日本映画大賞を受賞し、是枝裕和監督が14日に川崎市内で行われた表彰式に出席した。同作は『第91回米国アカデミー賞』の外国語映画部賞にノミネートされているが、有力候補がほかにあるため、是枝監督は「気楽に」と今の心境を明かした。 同映画は、東京の下町に暮らす、平凡で貧しい家族の物語。一見どこにでもいそうな彼らは、「犯罪」で生計をたて、ひっそりと暮らしていた。「犯罪」でしかつながれなかった彼らの、不完全だけれど愛すべき「家族のかたち」が描かれた。安藤サクラが女優主演賞を、樹木希林さんが女優助演賞を受賞しており、壇上に上がった是枝監督は「出演した役者さんを褒めていただくのが監督として何よりうれしい」とスピーチした。
2019/02/14