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【まんぷく】桐谷健太、“なんか憎めない”キャラ「非常に難しい」

 NHKで放送中の連続テレビ小説『まんぷく』(月〜土 前8:00 総合ほか)に、ヒロイン・福子(安藤サクラ)の夫・萬平(長谷川博己)の自称「親友」、世良勝夫役で出演中の桐谷健太。「世良は敵か味方かわからないうさんくささを持っていて、しかも悪いこともやってしまうのに、『それでもなんか憎めないよね』という側面を、空気感や在り方で表現しなければならないこと」が、難しいと話している。

 世良は、常に損得勘定で行動し、親しくないにも関わらず、萬平を「親友」と呼んだりするが、得にならないと分かるとあっさり見捨てたりする。萬平の作った塩の売り上げの一部を、世良は黙って自分のものにしたこともあった。それでも悪びれず、福子や萬平たちを助けることも。

 桐谷は「放送が始まってから街を歩いているときに声をかけられることが増えました。でも、僕(世良)、金をパチったり(パチる=関西の言葉で『盗る』の意味)していますからね(笑)」と、恐縮する。「普段から計算高く見えてしまったら、周囲から見ると憎めないという気持ちが減り、ただの嫌なやつになってしまうと思うんです。“憎めない”という風にするにはどうしたらいいのかが、すごくセンシティブであり大切なところだと思います。『しゃーないな、この人』という雰囲気を出すのは非常に難しいです」。

 第16週では、お金に困っている福子に“中国明朝時代の皿”を譲ったが、それが安物だったということもあった。「深読みすると、世良が最初から偽物と知っていて福ちゃんにプレゼントした、と思う人もいるかもしれません。でも、あれは本当に世良がだまされていたのでしょうし、最初から偽物と知っていたと思われたらダメなのです。世良にはそういう純粋な部分があるということを表現しなければいけないし、それまでの一つひとつのシーンの積み重ねが生きてくるところでもあります。まぁでも深読みする人もいるでしょうから、いろんな見方、いろんな世良がいていいんですけどね。どっちやねん(笑)」。

 そんな世良の人物像について、桐谷はどう思っているのか。「戦前はおそらく、世良も自分自身のことがわかっていなかったように思います。初登場のシーンで『三田村会長(橋爪功)!』と声をかけるときの言い方なども、接し方がよくわからなくてどこかがむしゃらな感じがしますよね。そんな世良も戦後は『なにがあっても笑って生きていく』という覚悟を持ち、やってやるぞというエネルギーに満ちているのだと思います。『生きるためにはどんなこともいとわない』といった部分が世良にはあり、金をパチった相手である立花君に、パチった分投資したりもする(笑)。それで『僕は投資しているんやぞ』としつこく言うわけですが(笑)。なんだかんだ言って、世良は立花君のことが、すごく好きなんだと思いますし、僕の中では『してもいない約束を守る男』という感じです(笑)。もちろんそんな自分を正当化するわけでもなく、金をパチりながらも、どこかで『そんなもん、いつか倍にして返したるわ』ぐらいの気持ちもあったのではないでしょうか。そのぐらい自信があったからこそ、ああいう行動に出たのではと感じます。まぁどっちにしてもアカンけど(笑)」。

 物語においては「ものすごくかき回す人物です。本人は狙っているわけではないと思いますが、風穴を開けたり、かき混ぜたりして、周囲を変化させていきます。一緒にいたら立ち止まっていてるのがアホらしくなるような、ケツをパーン!と叩いてくれるような魅力が世良にはあると思います。もし友達にいたら『あいつどうしようもないな』となるかもしれませんが(笑)。こんなにも行動的で、めげずに前に進めるたくましさをうらやましく思われる方もいるのではないでしょうか。

 『今は不公平の時代』という話をしてハッパをかけたことで、立花君たちは判子を作ることになりますし、塩づくりの時も世良がお金を抜き取ったことで物語が動くわけですし…。いい悪いは置いておいて、何かしらの刺激を与えてくれる人物です。人との出会いにも、単純に楽しかったからよかったという典型的ないい出会いもありますが、ちょっと嫌なことがあっても、その後に考えさせられたり、何か成長できたりすれば、それはそれでいい出会いだと思うんです。世良が前者か後者かは観ている人にお任せします(笑)」。

 終盤にかけての見どころを聞くと、「世良は年齢を重ねていくに連れて、さらにどんどん純粋になっていっている気がするんです。テカテカのスーツを着て、心はどんどん若くなっていっているなぁと。昔のほうがギトギトしていた気がします。仕事もうまくいって、どんどんフレッシュになっていっている世良を楽しみにしてください」と、話していた。

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