『第61回ブルーリボン賞』で助演男優賞を受賞した松坂桃李が6日、東京・イイノホールで行われた授賞式に出席。舞台のけいこのため、到着がギリギリとなり、司会の阿部サダヲからは「あなた待ちでしたよ」とツッコまれ、会場のファンに謝罪する一幕があったものの「間に合って良かったです」と安堵の表情を浮かべていた。

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　受賞作『孤狼の血』で共演した役所広司について聞かれると「以前ご一緒させていただいたときは、空気がぴりっとしていて一言もしゃべらなかったので、誰にも触れない空気をまとっているのかなと思っていた」と回想。

　続けて「孤狼の血では、スタッフさんと話したり、みんなで一緒にご飯食べに行ったりで、以前では考えられない空気感でした。カメラが回ってないところでもそういうことができるのは刺激を受けました」と真面目に答えるも、司会の新垣結衣は「ですって」と一言だけの冷たい反応。阿部も「ふーん」と返すだけで、困った松坂は「阿部さんも好きです」といい、集まったファンの笑いを誘った。

　また、茶髪に染めたことを指摘され「30歳にもなって、本当は染めたくないんですよ」と役作りであることを話し、阿部からは「どうなりたいの」とツッコみ。「手広くやりたい。冷やし中華はじめました的な感じで」と答えて、息のあったトークに拍手を受けた。

　この日は、『孤狼の血』で監督賞を受賞した白石和彌監督も登壇。「日本で一番濡れ場がうまい」と話し、別のアワードで松坂に花束を渡すために女性ファンが多く集まったことに触れ、阿部は「抱かれたい人ばっかりだったの」と追い打ちをかけ「それは1回忘れてください」とたじろぐ様子も見せていた。

　さらに、白石監督は孤狼の血の続編について「いつになるかわからないけど、脚本は作っているところ」と打ち明け「君次第だよ」とし、松坂は「僕はいつでも」と心待ちにしていた。一方の阿部は「30分、出てきて10分で死んでもいいんでお願いします」と出演を要望し、会場も拍手で声援を送っていた。

『第61回ブルーリボン賞』受賞者、作品は以下の通り。
■作品賞：『カメラを止めるな！』（上田慎一郎監督）
■監督賞：白石和彌監督／『孤狼の血』『止められるか、俺たちを』『サニー／32』
■主演男優賞：舘ひろし／『終わった人』
■主演女優賞：門脇麦／『止められるか、俺たちを』
■助演男優賞：松坂桃李／『孤狼の血』
■助演女優賞：松岡茉優／『万引き家族』『ちはやふる−結び−』
■新人賞：南沙良／『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』
■外国作品賞：『ボヘミアン・ラプソディ』

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