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沢口靖子、『科捜研の女』「誇りに思っている」 4月から通年放送に脚本家陣も意欲

 テレビ朝日開局60周年記念として、4月から来年3月までの1年間にわたり放送予定のドラマ『科捜研の女』に主演する沢口靖子、レギュラーキャストの内藤剛志、脚本家の戸田山雅司氏、櫻井武晴氏が登壇するトークショーが、このほど横浜市市民文化会館・関内ホール(大ホール)で開催された。

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 このトークショーは、一般社団法人「放送人の会」・公益財団法人「放送番組センター」主催の公開セミナー「名作の舞台裏」で、『科捜研の女』がテーマとして取り上げられ、試写会とあわせて行われたもの。この公開セミナーは今回で47回目の開催で、参加希望者が2000人を超えることもしばしばある人気イベントなのだが、今回は4700人を超える応募があり、改めて『科捜研の女』の人気の高さを伺わせた。試写会では、戸田山、櫻井の両氏が選んだ『科捜研の女』season13の第5話と第7話の2本が上映された。

 上映終了後、榊マリコ役の沢口、土門薫役の内藤、脚本家の戸田山氏、櫻井氏、そして関拓也テレビ朝日ゼネラルプロデューサー、手塚治・東映プロデューサー(season1〜10 現東映株式会社・常務取締役)が登壇。トークコーナーがスタートした。

 「season1」の第1話から現在まで、すべての『科捜研の女』で主人公のマリコを演じてきた沢口は、同一人物による主演、同曜日、同時間帯放送では最長記録を更新中。1984年デビューの沢口は今年で芸能生活35周年を迎える。

 「20年間マリコを演じさせていただき、人生の半分近くをマリコとして過ごさせていただいています。戸田山さん、櫻井さんが作り出したと言っても過言でないキャラクターです。私としては、シーズンを重ねるごとに大人の女性として成長させていただいていることもありがたいことだと思っています。マリコを演じる上でずっと大切にしているのは、真実を突き止めるための情熱。信念を持って、どんな時もポジティブに、あきらめない姿勢です。そんなマリコは脚本の先生方や今日、ここに来ていただいた皆さんにも作っていただいた“榊マリコ”だと思っています」と、感謝を示した。

 「season2〜4」では、プロファイラー・武藤要役で出演、その後土門刑事を演じるようになった内藤は「今から誰かが沢口さんの記録を破ろうとしても無理ですよね。まさに榊マリコは沢口靖子さんそのものだと私から断言します。そんな私はシリーズ途中からの出演なので、どんなに頑張っても(沢口に)勝てない。新人です(笑)。よく皆さんから私の役が変わったと言われるのですが、確かに以前はプロファイラーの武藤要という役を演じていました。ただ、その武藤は作家となって現在も生きています。先日、その武藤役でスペシャルにも出演させていただきました。なので、役が変わったわけではない、武藤は別の世界でちゃんと生きているんです」と、沢口の偉業を称えつつ、自ら演じる土門、さらには武藤についての思いを語っていた。

■通年放送でも最新科学のネタは尽きないが「脚本家冥利に尽きる」

 『科捜研の女』をメインライターとして支えてきた戸田山氏と櫻井氏。2人でこれまで放送された作品の約半分を担当してきたが、『科捜研の女』は一般の“警察もの・事件もの”とは違い、最先端の“科学捜査”を扱っているのが大きな特徴。それだけに脚本を執筆する上での苦労も多かったのでは?と聞かれると、20周年を迎えての感慨を込めてこんな答えを述べた。

 「脚本家によって得手不得手があるんですが、僕はどちらかというとミステリー的なアプローチが得意でして。最初に謎をどーんとぶち上げて、その後の展開で見せるという形ですね」(戸田山氏)。

 「僕は毎回新しい科学データを入れたい、と思って書いています。ほとんど毎日のように科学論文が発表されているので、最新科学のネタでは困りません。ただ、それだけの手口を使って人を殺すにはそれ相当の動機が必要となるので、犯人のキャラクター作りに苦労しています」(櫻井氏)

 4月からの通年放送で脚本を書くのも大変かと思いきや、戸田山氏は「いや、1年もやらせてもらえるなんて脚本家冥利に尽きますね。今までは秋から冬までの京都を舞台にすることが多かったですが、1年間となれば四季折々の京都を舞台にできます。例えば、夏の暑い時期だからこそ成立するトリックもありますのでファイトが湧きますね」と、意欲十分だった。

 以前、『科捜研の女』では「時に犯人役をやってみたい」と言っていたこともある沢口。改めて、その心境を聞かれると「犯人像に共感できる時、できないときあるんです。犯人役をやってみたいと思う時は、犯人の心情を理解できて人間的に魅力を感じた時ですね。『科捜研の女』は事件の背景、心情がとても丁寧に描かれています。そんな『科捜研』を誇りに思っている、ということが申し上げたかったんです」と答え、会場から割れんばかりの拍手が起きた。

 内藤は「普通の人間が逸脱していくのが犯人、そういう意味では魅力があります。ただ、僕は刑事として悪をやっつける、という皆さんからの要望があります。ファンの皆さんあってのことですから、やはり刑事役を全うしたいですね」と、きっぱり言うと、これまた会場のファンは大喜びだった。

■“ドモマリ” の恋愛には発展しない信頼関係をアピール

 そんなマリコと土門刑事の抜群のコンビネーションを聞かれると、2人の恋愛には発展しない信頼関係をアピール。

 「普段、内藤さんと関係性の話はあまりしていません。個人的には同じ大阪出身で、内藤さんの飾らない気さくな性格に甘えさせていただいています。それをベースにマリコと土門の関係があるのですが、2人は事件に向き合う正義感と使命感が似ていると思います。恋愛のちょっと手前の、信頼と尊敬の強い絆で結ばれている関係でやらせていただいています」(沢口)

 「土門とマリコで“ドモマリ”とも言われておりますが、初めて土門が登場した時は科学と刑事のカンと経験値が対立関係にあったんです。でも『科捜研の女』ですから、いつも刑事が負ける(笑)。それを繰り返しているうちにチームになってきたんです。それは見てくださると皆さんが作ってくれた関係でもあると思います」(内藤)

 さらに、レギュラーキャストのチームワークについて、沢口は「最年長の斉藤暁さんを筆頭に風間トオルさん、私、ぐっと年齢が下がって山本ひかるちゃん、渡部秀くんと本当にアットホームなメンバーです。若村麻由美さんがお菓子を届けにきてくださるんですが、毎回どんな風に配ろうかと工夫してくださっています(笑)」とニッコリ。

 内藤も「僕は今までレギュラーとして出てくれた方、全員がファミリーだと思っています。土門の妹役の加藤貴子さんなどもきっとどこかで生きているんだと。この4月からの通年放送で懐かしい人も出てくるんじゃないかと望んでいます。全員がファミリー、全体が大きな『科捜研』だと」と、長きにわたる一体感を強調していた。

 20年目を迎える『科捜研の女』19シーズンは、4月から1年間のロングラン放送。テレビ朝日のプライム帯のドラマが通年で放送されるのは、1998年11月から99年9月まで放送された『暴れん坊将軍』以来20年ぶりとなる。



関連写真

  • 4月から1年間のロングラン放送を控えるテレビ朝日系ドラマ『科捜研の女』に出演する沢口靖子、内藤剛志(C)テレビ朝日
  • 公開セミナーで『科捜研の女』の魅力を語る沢口靖子、内藤剛志(C)テレビ朝日
  • メインライターを務める戸田山雅司氏、櫻井武晴氏(C)テレビ朝日
  • 4月から1年間のロングラン放送を控えるテレビ朝日系ドラマ『科捜研の女』に出演する沢口靖子、内藤剛志(C)テレビ朝日

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