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乃木坂46・北野日奈子が写真集に込めた想い「今悩んでいる誰かの光になりたい」

 昨年12月27日に発売され順調なヒットで重版を繰り返し、早くも累計発行部数が7万5000部に達した乃木坂46北野日奈子の1st写真集『空気の色』(幻冬舎)。ファン以外からも注目を集める本作について、北野本人に撮影秘話や見どころを語ってもらった。

写真集『空気の色』への思いを語った乃木坂46・北野日奈子(撮影:遠藤稔大)

写真集『空気の色』への思いを語った乃木坂46・北野日奈子(撮影:遠藤稔大)

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 北野は2期生としてグループに加入。2017年11月から7ヶ月の休養を経て撮影に臨んだ今回の写真集は、北野自身「こんなショット載せちゃっていいの?という素の表情も楽しめると思います」と自信をのぞかせている。

■「心があたたかくなる」と乃木坂メンバーも大絶賛

――発売前から重版がかかるなど話題になっていたので、満を持しての1st写真集の発売になりました。

北野:正直びっくりしています。普通は何部売れたか気になるのかもしれないんですけど、私はそれよりも、本当にいい写真集になったのでいろんな人の元に届けばいいなと思っていました。なので、重版されたことで、よりたくさんの人にこの写真集を手にとってもらえるのがうれしいです。

――ご家族や乃木坂46のメンバーには写真集を見せましたか?

北野:はい。家族はもう大絶賛でしたね。私の両親は、ちょっと親バカなんです(笑)。 ライブに来ても「やっぱり日奈子が1番いいよ」って言うくらい。だから今回の写真集も「すごい見応えがあるね」ってすごく褒めてくれました。

 メンバーには昨年12月21日の『MUSIC STATION SUPERLIVE 2018』の現場で見てもらったんですけど、みんな「すごく心があったまる写真集だね」って言ってくれました。そういう感情って、写真集であんまりないなと思って。おそらくそう言ってもらえたのは、撮影スタッフが家族みたいな存在だったからだと思います。カメラマンさんやメイクさん、編集者さんなど、みんなすごく仲がよくて、現場は終始和やかでした。だから私もリラックスして撮影に臨めて。その居心地の良さとか、空気のあたたかさが写真集から伝わったんじゃないかなって思います。

――「心があたたまる」という感想はなかなかないですよね。ちなみに、ご家族やメンバーに好評だったショットは?

北野:家族は「全部すごくいいね」って褒めてくれてたんですけど、特にサンタさんと両腕を組んでいる写真が気に入っていましたね。後ろ姿の雰囲気もいいねって。実はこの時寒すぎて笑ってたんです。撮影場所はスウェーデンで、首都のストックホルムがだいたい10℃前後だったんですけど、北極圏のキルナがもうずっとマイナスで。「寒いー!」って思わず笑っちゃいました。

 メンバーのお気に入りはダントツでヘルメットをかぶっている写真ですね。この間の抜けた表情(笑)。写真集をパラパラめくってると、みんな絶対この写真のページで手が止まるんです。「いい写真だね。えっ? 今の何!? 待って、待って」って(笑)。これは屋根の上を歩くツアーに参加しているシーンなんですけど、安全のためにヘルメットをかぶってるんです。アイドルがヘルメットをかぶって写真集に載るっていうのはなかなかないですよね。しかもこの時ちょっと風が強くて、怖いなぁって思ってる表情ですね。

 知らないうちに望遠レンズで撮られていて、完全に素の表情だったので、これが写真集に載るってなった時、スタッフさんに「これ、結構すごい顔してません?」って言ったんですが、みんな口をそろえて「絶対これが良い」って言ってくれたので、「じゃあ載せよう!」となりました。

■見る人によって印象が変わる写真集

――もっとも思い出深い撮影のシーンはどこですか?

北野:ハスキーファームでの犬ゾリの撮影ですね。犬が大好きなので、すごくテンションが上がりました。今回6匹のわんちゃんがソリを引いてくれたんですけど、みんなの足の長さがが私の膝ぐらいあるんですよ。最初は雪も冷たいだろうし大変だろうなって思ったけど、みんな喜んで走ってくれていて良かったです。すごく人懐っこくて、この写真を撮った後は顔を全部舐められました(笑)。

――『空気の色』というすてきな写真集のタイトルは、どのようにして決めたんですか?

北野:撮影後、写真を見てくれた秋元康さんから10案ほどタイトル候補を出してもらい、その中で特にいいなと思ったのが『空気の色』でした。本当にピッタリだと思うんですよね。秋元さん、私のことちゃんと見てくれてるんだって思って。

――どういったところがピッタリですか?

北野:空気の色って、何色か説明できないですよね。「今この空気、何色に見える?」って聞いても、それぞれ違う色に見えているはずなので、誰かと共有することもできない。そんな風に、この写真集も見る人によっていろんな感情が湧き出て、様々な印象を受けると思うんです。でも、人それぞれで良いんですよね。そういう見る人の心持ちで印象が変わる写真集にしたかったので、『空気の色』というタイトルはぴったりだなって思いました。

――この写真集をどんな人に届けたいですか?

北野:何か悩みを抱えている人……かな。悩んでる人に「これ見て、元気出して」とは簡単には言えないですけどね。でも私自身、撮影がはじまる1年前に乃木坂46を休業して、その期間があったからこそ、この写真集を出すことができました。7ヶ月間いろいろなことを考えて、人間として厚みが出たことによって、出せた表情がたくさんあると思います。休養中はすごい悩んでいたんですけど、そんな人間でもこうやって暗闇を抜けて何色にでもなれるんだよっていうのは伝えたいです。だからやっぱり、今悩んでいる誰かの励み、光になれたらいいなっていうのありますね。

■「私らしさ」に縛られない、ありのままの北野日奈子

――最後に、この写真集に込めた思いを教えてください。

北野:私が今まで1番悩んでいたのは「私らしさって何なんだろう」ということでした。「きいちゃんらしいね」と言われる度に、「何が私らしいんだろう?」って考え込むことが多かったんです。休業すると決めた時、私は「いつも元気で明るいきいちゃん」という「私らしさ」を自分で壊しました。「弱音を吐いて落ち込んでいる私」でも良いんだって。そうすることによって、今の自分になれた気がします。写真集には「私らしさ」から解放された、ありのままの北野日奈子が映し出されています。

 休業という選択をしたことで一時期孤独を感じたけど、それでも周囲の人の支えとか、みんなからもらった愛情で、またこうやって乃木坂46に戻ってくることができました。人からの影響って本当に大きいものだから、それが写真集を手に取ってくれた方にも伝わればいいなと思っています。

取材・文:篠原舞
衣装 : N. ルミネエスト新宿店

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