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山崎育三郎、ミュージカルへの尽きない野心 日本発の作品「ゼロから作りたい」

 今年7月、自身初となるオリジナルアルバム『I LAND』をリリースした、俳優で歌手の山崎育三郎(32)。2019年1月からは、ニューアルバムをひっさげ初の全国ツアー『LIVE TOUR 2019 〜I LAND〜』を開催、さらに2018年はバラエティーのMCにも挑戦するなど、精力的に“初”に挑む姿が印象的だ。そんな山崎が、これまでの芸能生活の“変化”と、自身の原点であるミュージカルへの変わらぬ情熱について語った。

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■「アーティストとしてスタートラインに立てた」自作曲への思い

 ミュージカル俳優として、演技と歌でファンを魅了してきた山崎だが「以前からなにもないゼロの状態からの楽曲づくりにこだわっていた」と心に抱いていた思いを明かす。これまでもカバーアルバムは発売していたが『I LAND』は、山崎自身が作詞・作曲を務めた曲を含め、オリジナルナンバーが並ぶ。「アーティスト活動としてやっとスタートラインに立てた」とアルバム発売の意義を語る。

 全11曲の収録曲のなか「Keep in touch」では作詞を、「ヒカリ」では作詞・作曲を務めた。どちらも美しい山崎の歌声が心地よいメッセージ性の強いナンバーだ。「Keep in touch」は、これまでの俳優人生でお世話になったすべての人への感謝の気持ちをつづった曲だという。

 「『Keep in touch』はアメリカに留学していたときに友人から聞いた言葉なのですが、“繋がっていたい”というようなニュアンスを持っています。僕はここ数年、大きく仕事の環境が変わりました。20代はミュージカル中心だったのですが、29歳のとき事務所が変わってテレビの世界にもお世話になっています。その際、ミュージカルでファンになった方のなかには、複雑な気持ちを抱いている方もいたと思うんです。ミュージカルというのは、ファンとの距離が近い。でもテレビだとその距離感は変わってしまう。そんななかでも、僕の挑戦を応援してくれるファンの方がいて、もちろんテレビをきっかけで僕を知ってくれた方もいます。そういった方々、さらに自分の周囲で支えてくれるスタッフを含めた多くの方々に、感謝のメッセージを伝えたいという思いで書いた曲なんです」。

 一方の「ヒカリ」は、山崎が結婚し、新しい命の誕生を経験したことにより生まれた感情を楽曲に表している。

 「家族が増えたことにより、子供に対する感じ方はより深くなりました。いままでは芝居でも歌でも“子を持つ”ということは想像の世界だったのですが、自分が実際、子供に触れたり抱っこしたりしたことで、いままで感じたことのない気持ちがあふれてきました。なかでも“命の繋がり”は深く考えさせられたので、続いていくものというテーマで優しくて柔らかい楽曲を作りたいと思ったんです」。

■ミュージカル界への貢献誓う 日本発の作品「ゼロから作っていきたい」

 こうしたプライベートの変化が、近年の精力的な活動に結びついているのか問うと「もちろん、家族ができたことで、一人で生きているわけではなくなったので、物事に向き合うエネルギーはより強くなったと思います」と認めつつも、もっとも大きく山崎を突き動かす原動力となっているのは“ミュージカル愛”のようだ。

「正直、若いころはミュージカル以外のエンターテインメントには興味がなかったんです。20代後半に『日本のミュージカルを盛り上げていこう』という思いで、井上芳雄くんと浦井健治くんと3人でユニットを組んで、日本武道館でコンサートをして満員にすることができました。そこでテレビでも注目してもらえて、活動の幅が広がっていったんです。さらに29歳のとき、所属していた事務所がなくなってしまい、いまの事務所にお世話になったことから、テレビにも積極的に出演させていただきました。人気ドラマ『下町ロケット』という素晴らしい作品と出会い、そこで自分を広く知ってもらえたことによって、ミュージカル俳優という側面を取り上げていただけるようになりました」。

 積極的に仕事の幅を増やしていくことで、自然とミュージカルの認知度を上げる結果になっていった。「もともとミュージカルを盛り上げたい」という思いが強かった山崎にとっては、非常に良い流れになっているという。

 「先日出演させていただいたFNS歌謡祭でも、カンパニーがミュージカル作品をたくさん歌わせていただきました。すごく感動したのですが、僕が20代のときでは、なかなかできなかったこと。でもこの数年で『ラ・ラ・ランド』や『グレイテスト・ショーマン』などのミュージカル映画が大ヒットしたことも追い風になっていますが、ミュージカルというものにより注目が集まってきているような気がします。理想的な形になりつつあります」。

 さらに山崎には大きな野望があるという。それは日本発のミュージカル作品を作ること。

 「『ブロードウェイ』に代表されるように海外のミュージカルの人気が高いことはわかっているのですが、日本オリジナルのミュージカルはものすごく少ないんです。日本に生まれて日本で演劇をやる以上、日本ならではのストーリーのミュージカルを手掛けてみたい。脚本も音楽も振り付けも全部日本――そういったものをゼロから作っていきたいんです」。

 現在32歳の山崎。年を重ねることが「楽しみ」と語っていたその視線には「見ている人にとにかく楽しんでもらいたい」という強い思いが宿っている。(取材・文・撮影:磯部正和)

関連写真

  • 山崎育三郎(撮影:磯部正和)
  • 山崎育三郎(撮影:磯部正和)
  • 山崎育三郎(撮影:磯部正和)
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