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吉村界人主演『ハッピーアイランド』完成から2年半の時を経て来春公開

 俳優・吉村界人が主演し、2011年3月11日に起こった東日本大震災を題材とした映画『ハッピーアイランド』が完成から2年半の時を経て、2019年初春に公開されることが14日、明らかになった。併せて、ポスタービジュアルも解禁された。

映画『ハッピーアイランド』ポスタービジュアル

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 同映画は福島県須賀川市出身の渡邉裕也監督が、原発事故の風評被害を受けるも、農業を営み続けた祖父の姿を見て映像化を決めた作品。15年12月に福島で撮影を開始し、完成後は、『第1回四万十映画祭“長編部門最優秀賞”』や、『福岡インディペンデント映画祭2018“100分ムービー部門最優秀作品”』を受賞し、高い評価を受けてきた。

 舞台は2015年。東京に住む23歳の真也(吉村)は仕事を転々としていたが、福島の農家で農作業をしながら暮らすことになった。愚痴をこぼす日々だったが、震災で妻を亡くすも、農家で地元の人々に尽くす正雄(萩原聖人)の姿を見たこと、保育士で同じ年頃の里沙(大後寿々花)への恋心もうっすら芽生え、やりがいを見つけていく。しかし、県外で福島産の野菜を毛嫌いする人々に思わず手を上げてしまう。風評被害の中で野菜を作る人々に違和感を覚え、悪い噂も流れ、東京へ帰ろうとするが…。

 渡邉監督は「不器用だけど、実は良い奴。つらくもどかしい状況でも、生きなきゃいけない、という事を描きたかった。主人公もそんなまっすぐな眼を持っている人が良い」と吉村を抜てき。主題歌はNHK連続ドラマ小説『ひよっこ』に出演し、活躍の場を広げている古舘佑太郎が担当している。

■古舘佑太郎&渡邉裕也監督コメント全文

古舘佑太郎
映画『ハッピーアイランド』公開おめでとうございます。3年前ぐらいでしょうか。監督からお話をいただき、本編とにらめっこをしながら音楽を紡いだあの日々を思い出しました。映像の中に出てくる景色、言葉、表情のおかげで生まれたメロディー、詞がありました。“答えは一つじゃない。もしかしたら正解なんて無いのかも知れない。それでも…”というのが、僕の個人的なテーマであり、結論でもあります。その後に続く言葉は、観た人それぞれなのかも知れません。

渡邉裕也監督
11年夏に祖父の風評被害で野菜が売れなくても農作業を続ける姿を見ました。15年秋に界人にカフェであってこんな話をやりたいんだとプロットを渡し、企画の話をしました。15年年末に福島の方々に支えられ、『ハッピーアイランド』を撮影しました。そして、ようやく震災からもうすぐ8年、公開することができます。農作業を続ける祖父がかっこいいと思って作りましたが、祖父はもういません。いないけど、この映画が届けばいいと思います。そして、世の中の方々にこの映画を観ていただき、祖父と福島で闘う農家の方々を自慢出来る事を嬉しく思います。

関連写真

  • 映画『ハッピーアイランド』ポスタービジュアル
  • 映画『ハッピーアイランド』の主題歌を担当した古舘祐太郎

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