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『法医学教室の事件ファイル』通算69本目、26年間の舞台裏

 女優の名取裕子が法医学者・二宮早紀を演じる、テレビ朝日系人気ドラマシリーズ『法医学教室の事件ファイル』第45弾が、18日(後9:00〜11:05)に放送される。法医学ドラマの先駆けともいえる、1992年に連続ドラマとして誕生し、翌93年には第2シリーズを放送。94年以降は『土曜ワイド劇場』を中心に、26年にわたって放送されてきた人気ミステリーだ。今回、93年からこの作品に携わってきた伊藤由彦氏、関拓也氏、山川秀樹氏、3人のプロデューサー陣が、シリーズ26年の歴史、知られざる真実を語り合った。

 早紀と、その夫で横浜東署の刑事・一馬(宅麻伸)が衝突しながらも力を合わせて事件を解決していく同ドラマ。18日放送の最新作がシリーズ通算69本目となる。

 連続ドラマがスタートした当初、夫婦の間にはまだ子どもがおらず、早紀は第1シリーズで流産という悲劇を経験。しかし、第2シリーズで2人の愛の結晶、“愛介”が誕生し、回を重ねるごとに成長。現在、愛介(佐野和真)は早紀の研究室の助教・伊吹南(中村静香)と交際中で、そろそろ結婚も考える年頃になった。

 「名取さんはよく、“この作品は視聴者の皆さんとともに育ってきた”とおっしゃっていますね」(伊藤P)。登場人物が年を取らないドラマも多々あるが、『法医学教室の事件ファイル』は回が進むにしたがって登場人物たちが年齢を重ねていくスタイルを大切にしてきた。愛介の成長はもちろん、前作から一馬が“ロマンスグレー”になって登場したのもその証だ。

 「名取さんは、いずれは“おばあちゃん”になって、息子の家庭にあれこれ茶々を入れてみたい、ともおっしゃっています(笑)」(伊藤P)とのこと。近い将来、またまた成長する二宮家が見られる…かもしれない。

 今でこそ法医学を題材にしたドラマは数多く存在するが、スタート当初、“法医学者の妻と刑事の夫”という設定はとても斬新で、この作品は“法医学ドラマの先駆者”でもあった。プロデューサー陣は26年間、常に新しい法医学の知識を取り入れて制作にあたってきたと語る。

■法医学ドラマの先駆け 常に最新のテーマ&トリックを盛り込む

 たとえば、骨髄移植により2つの血液型を持つ“キメラ体質”や、死体に湧いた虫の状況から死因などを推定する“法医昆虫学”が、物語の重要なキーワードとして描かれたことも。ほかにも“パラシュートで死体が舞い降りてくる”、“同窓会に25年前の女子高生の冷凍遺体が送られてくる”、“バス爆発現場から爆死ではない遺体が見つかる”…など、大掛かりなトリックも登場した。

 「殺人トリックについては毎回さまざま調べますね。脚本家さんとはよく、ホームセンターや書店めぐりをします。ホームセンターでは、“この道具、(凶器に)使えるんじゃない?”とか、あらゆるグッズを見てまわります(笑)」(伊藤P)。

 最新作では、どんな事件やアイテムが描かれるのか…!? 「今回は打撲痕や熱傷、圧迫痕、凍傷…など“法医学のデパート”ともいうべき遺体の多数の謎に挑みます」(山川P)とのこと。今回の物語は、フレンチレストランの女性オーナーの夫が、落雷による事故死に見せかけて殺害されたところからはじまる。さまざまな傷を持つ遺体の謎を、早紀はどう解明していくのか。

■名取の細かいこだわりが作品の質を上げる

 シリーズ当初から法医学的視点にこだわり、リアルさをも追求してきた本作。「以前は寒天で脳みそを再現したり、そういった人体の模型作りも美術スタッフの腕の見せどころでした。でも時代と共に制約が多くなり、最近は解剖シーンにあまりフォーカスを当てないようにしています」(伊藤P)。しかしながら、細部へのこだわりは健在。「ほとんど画面に映ることのない“死体検案書”も法医学の先生に必ず監修、添削してもらっています。名取さんも “細かいこだわりが作品の質を上げる”とずっとおっしゃっていて、スタッフ全員、その熱意に引っ張られてきました」(伊藤P)。

 料理上手で知られる名取は、食卓シーンの“相談役”でもあるとか。「“このシチュエーションだったらもう少し夜食に近いメニューがいいんじゃない?”とか、“冬だから鍋料理をみんなで囲もう”とか、名取さんならではのこだわりを生かしています」(関P)。最新作でも、三大珍味のコノワタやフレンチ食材など、料理が物語の重要なポイントに。いったいどんなこだわりが秘められているのか注目したい。

■最新作では、早紀と一馬に離婚の危機が!

 そんな名取は近年、メダカの飼育にハマっていることを公言しているのだが、「名取さんはとことん物事を突き詰めていくタイプ。そこが早紀ともそっくりですし、メダカにもつながっているんです」(関P)、「かつて名取さんは図書館に通って法医学の本を読みあさっていましたよ。我々制作サイドよりも知識を持っているので、こちらも追いつくように勉強しなくちゃならなくて大変でした」 (伊藤P)と、名取の探求心に敬服し続けてきたことも明かしている。

 26年間に渡って、名取とスタッフが侃々諤々(けんけんがくがく)、意見を交わしながら築き上げてきたシリーズ。しかし、今回はなんとシリーズ最大の危機、なんと“離婚”の2文字が二宮夫婦の頭上にチラつくことに。

 「これまでにも二宮夫婦にはたくさんの危機がありましたが、26年の歴史の中で“離婚届”が飛び出すのは初めて。僕自身はヒロイン夫婦が離婚なんてありえないんじゃないか、と思っていたのですが、名取さんも宅麻さんも面白がって演じてくれています」(伊藤P)。「どこのご家庭でも同じかと思いますが、夫婦って、わかっているようでわかりあえていないところがある。それが最新作のテーマです」(山川P)。

 はたして、二宮夫妻は熟年離婚の危機を乗り越えることができるのか!? そして混迷する事件の謎を解き明かすことができるのか!?

関連写真

  • 11月18日放送、テレビ朝日系『法医学教室の事件ファイル スペシャル』人気シリーズ第45弾では、早紀(名取裕子)と一馬(宅麻伸)がまさかの熟年離婚!?(C)テレビ朝日
  • 名取裕子が法医学者・二宮早紀を演じる人気シリーズ第45弾(C)テレビ朝日
  • フレンチレストランのオーナーシェフ・綾部千尋役で星野真里がゲスト出演(C)テレビ朝日

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