俳優の千葉雄大が、現在フランス・カンヌで開催されている世界最大級の国際映像コンテンツ見本市『MIPCOM』に参加。同見本市では、きょう18日深夜0時59分からスタートする連続ドラマ『プリティが多すぎる』（日本テレビほか）ワールドプレミアの舞台あいさつが行われ、主演俳優として流ちょうな英語で、『KAWAII』文化をテーマとした同ドラマをアピールした。千葉に対して「29歳なんて信じられない！　彼ってとてもキュート！」のすっかりその魅力に虜になる海外の女性記者も現れた。

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　同ドラマは、大手出版社で働く入社3年目の文芸編集部のエースだったが、「原宿系ファッション誌」に異動させられた編集部員・新見佳孝、通称“南吉”なんきちが突如訪れた「プリティ満載」の職場にドン引きしながらも仕事や『KAWAII』文化と真っ向から向き合っていく。劇中には独特の色彩に包まれた原宿などのファッション、まだ少ないお小遣いで必死にやりくりしてファッションを楽しむ日本の10代のリアルなども描かれアジア圏のみならず世界中から集まった300人の観客を熱狂させた。

　拍手喝采のなか登場した千葉は「最初にドラマのタイトルを聞いたときは『カワイイをやらなきゃいけないのかな』とちょっと困惑した部分もありました。…僕はもう29歳なので！　だけど実際に僕が演じる役は、カワイイを受け入れられない野心的な大人の役柄だったので、逆に今回の役に興味を持ちました」と振り返った。

　「またご存知ないかと思いますが、実は僕はかつてファッション誌のモデルをやっていました。なので、主人公よりも、そしてここにいるドラマのプロデューサーよりも『KAWAII』についてはよく知っていました。だから撮影をより楽しめたんだと思います。とてもシリアスに演じながら、『KAWAII』をわからないふりをしていましたが、実は心の中では微笑んでいました」と、この長い現地の司会者とのやりとりすべてを英語で対応した。

　また撮影中の苦労話もすべて英語で回答。「東京はとても混雑しているので、クルーの人数を最小限にして、撮影用の機材をコンパクトにする必要がありました。“プリティが多すぎる”街・原宿で撮影していると、たくさんの観光客が僕に話しかけてきて、何をしているのか聞かれました」。

　「カメラがまわっているにも関わらず、沢山の人に質問されたんです！　その時は『僕たち今、絶賛撮影中なんです！撮影してるんです！』と答えるのが精いっぱいでした（笑）でも、みんな撮影の様子が見たかったみたいですね。みなさんもぜひ東京を訪れて、いかに原宿での撮影が大変だったか想像してみてください！」と茶目っ気たっぷりに話していた。

　このワールドプレミアに参加したロシアのTV局のバイヤーは「『KAWAII』という言葉の意味が理解できた。現代日本のローカルな感覚を知ることができて、特に若者には興味深いテーマ」。ドイツの放送局は、「（主人公の）南吉と共に『KAWAII』を知る旅に出かけることが出来た。特に若者は日本のファッションに関心があるので、海外でも大きな可能性を感じる」など、評判は上々だったよう。

　日本を含めて、中国、韓国、台湾、カンボジア、香港、インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイという世界10の国と地域（※）で、同時期放送がすでに決定。中国の大手配信サイト『Mango TV』でも、日本と同日に配信スタートされ、日本テレビの連ドラが中国本土で同時期配信されるのは初の試みとなる。（※1週間以内の同時期放送。配信も含む）