俳優の寺島進（54）が17日、都内のスタジオでテレビ東京系金曜8時のドラマ『駐在刑事（ちゅうざいけいじ）』（19日スタート、毎週金曜　後8：00）の制作発表会見に出席し、「日本一美しい連続ドラマにする」とぶち上げた。会見中に繰り返し、「ここ書いてくださいよ」と強調していたフレーズだ。

【写真】その他の写真を見る

　同ドラマは2014年に2時間ドラマ枠「水曜ミステリー9」ではじまり、シリーズとして4本、同枠がなくなった後も17年に1本スペシャルドラマとして放送され好評を得た刑事ドラマを連続ドラマ化。寺島にとっては、地上波連続ドラマ初主演作となる。

　東京都内にありながら、自然豊かな奥多摩が舞台。かつて警視庁捜査一課の敏腕刑事、今は奥多摩の人々に“駐在さん”として親しまれている江波敦史（寺島）が、地元の人々と交流しながら、さまざまな事件の真相を追って奔走する。

　寺島は「今年も地震とか大きな台風とか、被災者の問題もありますし、高齢化社会の問題もありますし、そんな中で俺たちは何ができるか考えた時に、元気が出るドラマ、癒やしのあるドラマ、子供から高齢者の方々まで見やすくわかりやすいドラマにしようと思いました。涙あり、笑いあり、アクションあり、家族愛あり、義理人情あり、正義感あり、奥多摩の自然あり、そして、山崎まさよしさんが書き下ろしてくださったバラードの主題歌あり。やらせてもらうからには、ここ書いてくださいよ、日本一美しい連ドラにしますので、楽しみにしてください」と語った。

　スタッフ・キャスト総出で、都心から片道、車で2時間以上かけて奥多摩に通い、撮影しているという。渋滞に巻き込まれることもあり、移動時間だけで4時間、5時間とかかる現場は、確かに大変。しかし、寺島は「みんな（奥多摩は）遠い、遠いと言いますが、それなりに遠いところにいったらすばらしい景色が待っています。それだけ手間ひまかけて、全員野球で作っている。このチームは、義理人情、愛と恩義と結束力で順調です」と寺島節を響かせていた。

　会見には、黒木瞳、北村有起哉、笛木優子、佐藤寛太、市毛良枝、伊東四朗も出席。今回の連ドラでは、スペシャルドラマに登場した、黒木演じる緒方綾乃が、警視庁捜査二課から奥多摩署長として着任し、「あなたを潰すために来た」と宣戦布告して、物語は展開していく。

　夏からの奥多摩通いで、すっかり「道に詳しくなった」という黒木は「今回は、女性警察署長の役で、実際に数年前から数例いらっしゃるとうかがって、そういう方々の誇りに傷をつけないようにしっかり演じたい」と話していた。劇中では寺島演じる江波と綾乃は因縁深い間柄だが、黒木から「進（すすむ）ちゃん」と呼ばれて、ガチで顔を赤らめていた寺島。名前にからめて、「先日、矢沢永吉さんが東京ドームでコンサートをやったんですよ。69歳でロック。今年55歳（11月12日が誕生日）になるんですが、俺なんかこれからだなって。まだまだ、小僧。進化していきたい。寺島進なもんで」とも話していた。