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『シルバー川柳』入選20作を発表、「『インスタバエ』 新種の蝿かと 孫に問い」など自虐とユーモアに満ちた内容に

 公益社団法人・全国有料老人ホーム協会は7日、毎年「敬老の日」に向け公募している『シルバー川柳』の入選作20作を発表。「『インスタバエ』 新種の蝿かと 孫に問い」(作者:石井丈夫 滋賀県・83歳男性/無職)など、最近の流行語を織り込んだものから、年齢や体の衰えを詠んだ「シルバー世代あるある」な内容まで、自虐とユーモアに満ちた作品が集まった。

2018年の入選作。

2018年の入選作。

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 今年で18回目を迎えた『シルバー川柳』。毎年、発表とともに高齢者はもちろん、若い世代もSNSで取り上げるなど、大きな話題となっている。今回、同協会に寄せられた川柳の数は7,872句。平均年齢は69.2歳で、最年長は105歳(女性)、最年少は5歳(女児)と、高齢者を中心にしながらも幅広い世代からの応募があった。

 今回、川柳のテーマとして目立ったのは、デジタルにまつわる言葉や流行語を詠み込んだ作品。前述の“インスタバエ”以外にも、「Siriだけは 何度聞いても 怒らない」(小栗洋介 東京都・32歳男性/社会福祉士)が入選。ほかに「ライン」「既読」「自撮り」などのSNS用語や、「忖度」「人工知能(AI)」といった時事ネタを織り込んだ内容もあり、社会の動向を敏感に捉えるシルバー世代の姿が浮かび上がる形に。

 また、一番多く取り上げられた題材は、男性が「年齢」、女性が「長寿・高齢化社会」だった。老化に関する悩みや不安を自虐的に訴えながらも、ユーモアたっぷりに詠み込むところが『シルバー川柳』ならでは。「デイサービス 『お迎えです』は やめてくれ」(相野正 大阪府・68歳男性/無職)、「うまかった 何を食べたか 忘れたが」(アリス 三重県・52歳女性/福祉施設職員)などが寄せられた。

 そして、家族との絆や微妙な関係を詠む句が多いことも『シルバー川柳』の特徴。身内とのほのぼのとした日常のほか、「仲いいね いいえ夫は 杖代わり」(佐々木美知子 埼玉県・67歳女性/無職)といった、夫婦間の絶妙な関係性も伺える内容が出揃った。

 公募期間は、2018年3月1日から6月24日の約4ヶ月。入選作の選考は、同協会会員法人ホーム入居者のうち139名による投票、および協会シルバー川柳選考会で行なわれた。今年の入選作20作を含む傑作川柳をまとめた単行本『シルバー川柳8』(ポプラ社刊)が、7日に発売。

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  • 2018年の入選作。
  • 単行本『シルバー川柳8』(ポプラ社刊)は9月7日発売。 

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