柔道五輪金メダリスト・井上康生。2000年のシドニー五輪では、必殺の内股を武器に全試合一本勝ちで見事金メダルを獲得した。そんな井上は、幼い頃から無敵の強さを誇り、中学では1年生から3年生まで全国大会3連覇を達成した。しかし、高校に進学した井上に2度も黒星をつけた天才柔道家がいた。 高校1年のインターハイ神奈川県予選。相手は井上と同じ1年生。誰もが無敵の井上の圧勝を確信、当時から一撃必殺の決め技は絶対的な自信を持つ内股だった。だが天才にその内股を跳ね返され、まさかの敗北。井上自身も「鮮明に覚えている」というその敗戦は、試合開始8秒の一本負けだった。井上は悔しさから必殺の内股に磨きをかけ、翌年見事すべて一本勝ちで全国制覇を果たした。
2018/07/08