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塚本晋也監督、時代劇に初挑戦 池松壮亮&蒼井優『斬、』11・24公開

 『鉄男 TETSUO』(1989年)、『KOTOKO』(2011年)、『野火』(14年)などで知られ、俳優としても活躍する塚本晋也監督の最新作『斬、』(ざん、)が、11月24日より公開されることが決定した。初めて時代劇に挑み、監督・出演・脚本・撮影・編集・製作を務めた完全オリジナル作品。池松壮亮が主演を務め、ヒロイン役で蒼井優が共演。塚本監督は「最高に贅沢な作品となりました。一本の刀を過激に見つめる一人の若い浪人の姿を通して、過去から今という時代に斬り込んでくる作品になったと思います」と手応えをにじませた。

塚本晋也監督作『斬、』で共演する(左から)池松壮亮、蒼井優 (C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

塚本晋也監督作『斬、』で共演する(左から)池松壮亮、蒼井優 (C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

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 物語の舞台は、250年にわたり平和が続いてきた国内が、開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期。江戸近郊の農村を舞台に、時代の波に翻弄される一人の浪人と彼に関わる人々を通して、生と死の問題に迫る。文武両道で才気あふれる浪人を池松、浪人の隣人である農家の娘を蒼井が演じ、共に初参加となった?本監督作品でのぶつかり合うような演技合戦も見どころとなる。

 池松は「これまでの俳優人生の中でもかけがえのない作品に出会えたと思っています。この世界の悦びと、同じ数だけある痛みを、11月24日、塚本晋也監督が見せてくれると思います」とコメント。

 「15歳の私が映画を好きになったきっかけの1本が、塚本監督の『双生児』でした」と振り返った蒼井は、「その?本監督の下、3週間という短い期間でしたが、映画作りに本当に大切なものだけに支えられた現場は、私にとってこの上なく幸せでした」と充実感をにじませた。

 そのほか、『バレット・バレエ/BULLET BALLET』(98年)、『野火』に続く塚本作品への参加となった中村達也、オーディションで多数の候補の中から抜てきされた映画初出演の新人・前田隆成などが脇を固める。

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